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鉄馬的日本縦断鉄道旅行
Vol.2 北東北編

第2日目(通算第7日目):青森〜大館
冬の日本海は大荒れ(五能線深浦駅近辺)
冬の日本海は大荒れ(五能線深浦駅近辺)

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2008年12月29日(月)

今日から本州の行程に入る。まずは、奥羽線を上って川部から五能線に入るというルートである。
8時頃ホテルをチェックアウトして駅へ向かう。今はやんでいるが未明にまた降ったようで、昨夜より積雪が増えている。かなりの厚着をし、相当の覚悟もしていたので寒さはそれほど感じないが、圧雪に覆われた歩道は非常に滑りやすいので、コケないよう注意しながら歩を進めた。
に入って、まずは売店へ。五能線沿線で食料を調達するのは難しいと思われるので、昼食用として駅弁を購入しておく。
改札開始の案内を待ち、青春18きっぷに初回の捺印をもらって改札を抜けた。

跨線橋を渡ってホームへ向かうと、奥羽線弘前行き普通列車となる701系電車が2両編成で発車準備をしていた。
これから暫らく、電化区間はこいつにばかりご厄介になるんだなぁなどと思いつつ、ドア横のボタンを押して乗り込む。乗ったら車内にある閉ボタンを押してドアを閉めるのは当然のマナー。ところが、私の暫らく後に乗り込んできた明らかに旅行者と思しき男が、開けっ放したまま歩いてきて私の斜め前に座ろうとしたので、「ドア閉めてよ」と声を掛けたのだが、気付かないのか無視しているのかそのまま。これを見ていたドア近くに座っていた人が舌打ちしながらドアを閉めに立つと、件の男はやっと気付いたのか辺りをキョロキョロし、周囲からの冷たい視線に耐えかねて視線を下に落とした。まぁ今後は気を付けるよろし。

◆第19ランナー:奥羽線弘前行き普通(青森8:35→川部9:20)
さらりと座席が埋まる程度の乗車率で青森駅を離れる。すぐに東北線と別れ、暫らくしてから津軽線とも別れる。
青森の市街地から郊外へ出たかな?と思ったところで、前方に真新しい高架橋とこちらの線路を囲うような構造物が見えてきて新青森に停車。4年半前には何もなかったのに、ずいぶん工事が進んだものだと思うが、2年後には[はやて]が来る予定なのだから当然といえば当然。
次の津軽新城で交換する下り普通列車が遅れてきたため、こちらも6分遅れでの発車となる。
いつしか細かい雪が降る中を快走して大釈迦に着くと、向かい側のホームに快速[深浦]が交換待ち停車中。本来ならばこちらが先に着いて待ち、[深浦]は大釈迦を通過するのだが、こちらが遅れてきたので運転停車して待っていたらしい。
ところで北日本には3日ほど前から寒波が入って風雪が酷かったので、JR東日本のサイトで運行状況をチェックしていたのだが、五能線や羽越線は運休や遅れが多発していた。しかし今日は[深浦]がほぼ定刻で走っているのだから、少なくとも五能線は大丈夫なんだろうなと思う。
やがて雲が切れ、太陽が顔を出す。積もった雪に反射して非常に眩しい。五能線乗換駅の川部にはぼぼ定刻に到着。

乗継時間が20分ほどあるので駅前に出てみたが、相変わらずひっそりしていて、足元も凍結していて歩く気にもならない。冷たい風が吹き付けるホームに戻って待つこと暫し、弘前からの五能線深浦行き普通列車がやってきた。



◆第20ランナー:五能線深浦行き普通(川部9:40→深浦11:57)
空席ぽつぽつ程度の乗車率で、予想してたより乗っている。取り合えずロングシートに斜めに座って車窓を眺めるが、岩木山はその雄大な姿を雲に隠している。収穫が済んだリンゴ畑は、曲がりくねった枝を方々に伸ばした樹々が整然と並んでいて、なんだか不気味な光景にも見える。
川部から20分ほどで五所川原に到着すると、多くの人が降りて車内は閑散となる。と、車掌から対向列車が遅れているため発車時刻は11時10分頃になるとの案内放送がある。
・・・ちょっと待て、今はまだ10時を過ぎたばかりだぞ。という事はここで1時間も待つのか? と思ったが、1時間程度の遅れなら、今日の行程は深浦で90分ほど待ち時間があるので大勢に影響はない。1時間待って走るのならそれでいいではないかと、のんびり待とうと腹をくくった。
ところが暫らくすると、駅前から代行バスが出るからそれに乗れとの案内がある。取り敢えず車掌に、遅れてもいいから列車では行けないのか聞いてみたが、指令の方からはっきりとした運行見込が出ていないので保証できないとのこと。となれば、ここから先の判断は自己責任である。
出来れば冬の日本海を五能線の車内から眺めたい。夏季休暇を主な実施時期と考えていたこの日本縦断鉄道旅行を、今回わざわざ冬場に敢行したのはそれが最大の目的なのだ。しかし、もし列車が走らないとなれば今日の行程は勿論、明日以降の行程にも支障を来たしかねない。が、我慢してバスに乗れば多少遅れても行程は完遂出来るだろう。
一瞬で結論を出した私は、列車を降りて跨線橋を渡って改札を出、駅前に停まっていた代行バスに乗り込んだ。もしこれが未踏破路線の乗りつぶしだったら、列車の運転再開を待ったのだろうなと思う。

という訳で代行バスの旅である。取り敢えず鰺ヶ沢行きとして運行し、そこから先は列車の運行状況を見て深浦まで延長運転するらしい。
ほとんど満席で補助椅子も出すぐらいの乗車率で動き出したが、五所川原市内のクルマの流れは非常に悪く、各駅前に立ち寄る代行バスは国道を一気に行けないので非常に時間が掛かる。
時折五能線の踏切を渡るが、レールの踏面には薄っすらと錆が浮いており、暫らく列車は通ってないのではないかと思われる。
各駅でぽつぽつと下車客があり、8割程度の乗車率となって鰺ヶ沢に着いたのは、列車の定刻から50分遅れの11時30分頃だった。
バスが駅前に横付けされると、助役らしき人が駆け寄ってきて運転手に何事か伝える。どうやら深浦方面行きの列車はまだ出せないようで、代行バスは深浦まで延長運転となった。半数以上の乗客が入れ替わり、降りる人の方が多かったので6割程度の乗車率となり、11時37分に鯵ヶ沢を出発。列車定刻から約40分遅れである。
鯵ヶ沢を出て暫くすると、日本海に沿う国道101号線に出た。灰色の海に白波が立って水平線がギザギザに見えるほど荒れている。やはり冬の日本海はこうでなければ!と思うが、見ているのがレールの上からでないのが不満だ。
相変わらず、バスは時折裏道に入って各駅に立ち寄っていく。風合瀬駅に近付いたとき、下りの快速[リゾートしらかみ]が通過するのが見えた。
時刻表で調べてみるとどうやら[リゾートしらかみ1号]で、1時間ほど遅れているようだ。遅れはともかく、列車が走れる状態になったという事実が確認出来たのは大きな収穫で、深浦から先は列車で行けそうとの期待が膨らむ。
各駅で、時刻表に記載されている数字とバスの到着時刻をチェックしていたのだが、鰺ヶ沢から深浦に掛けては交通量が少ないこともあって遅れは増幅せず、約1時間で走破した。
なんだかんだで2時間も代行バスに揺られて非常に疲れたが、列車からでは見られない駅舎の姿や駅前の雰囲気などを楽しめたのは、これはこれで収穫だったのかなぁと思う。

駅舎に入ると、助役から能代方面への列車は定刻発車の見込との案内があってひと安心。1時間ほど待ち時間があるので、辺りを徘徊してみようと思う。
深浦駅は国道101号線を挟んですぐ目の前が日本海という立地にある。行き交うクルマに注意しながら国道を渡って、海辺で日本海の荒海を眺める。が、寒風が遠慮会釈なく吹きつけているので非常に寒い。5分と我慢出来ずに駅舎に戻ったのだが、身体の芯まで冷えてしまった感じ。
駅舎内で暖を取っていると、この辺りは昨日まで暴風雪のため3日間ずっとバス代行で、能代方面へはこれから私が乗ろうとする列車がほぼ4日振りの運転となるのだと、助役が他の旅客に説明しているのが聞き取れた。

◆第21ランナー:五能線東能代行き普通(深浦13:39→東能代15:23)
空席だらけの閑散とした乗車率で深浦を出る。海側のボックスシートを占領し、冬の日本海を眺めながら駅弁に箸をつけるのは雌伏のひと時だ。やっぱり冬に来てよかったなと思うと同時に、暴風雪が収まってくれた幸運に感謝する。
やがて雲の切れ目から西日が射してきて、冬の日本海の雰囲気が殺がれる。が、風が強くて波が高いのは相変わらずなので、眩しさに耐えながら飽きることなく日本海を眺めた。
日本海から離れ、俄かに街並が広がって能代に到着。能代市の中心駅なので乗降は多いが、時間帯が良くないからか乗車率は50%未満。能代を出ると左に大きくカーブを切って終点の東能代に着いた。

東能代駅は五能線の起点だが、能代市の中心から離れているからだろう駅前は閑散としていた。



ここから先は、奥羽線を今度は下って大館から花輪線に入るというルート。大館行きの普通列車が701系3連という姿で入線してきた。

◆第22ランナー:奥羽線大館行き普通(東能代16:29→大館17:16)
気動車から乗り換えると、電車はさすがに加速が良いし速い。但し、走りが軽くて味気ないのもまた事実だ。
昔の奥羽線は、電化されていても普通列車は気動車や客車列車ばかりだった。確かに旅情はなくなったが、利便性は確実に向上している。
日の短い季節の上、東北地方なので日没は早い。二ツ井辺りですっかり日が暮れてしまったので、真っ黒な車窓を眺めながら、昔乗った奥羽線の旧式客車ドン行列車を思い出したりなんかした。
東能代から50分弱で大館に到着。今日の行程はここまでである。

大館に来れば、名物駅弁の鶏めしを是非とも食べたい。
もう17時を過ぎているのでどうかな?と思ったが、待合室にある売店で聞くと幸いにしてまだ2つ残っていた。夕食用に1つ購入し、寒風吹き荒ぶ雪道を予約してある宿へと歩いた。



No.
乗車駅
降車駅
路 線
列   車
編  成
乗車距離
19
青 森川 部奥羽線弘前行き普通701系×2
31.0km
20
川 部深 浦五能線深浦行き普通 キハ48×2
(五所川原〜深浦間 代行バス)
80.3km
21
深 浦東能代五能線東能代行き普通キハ48系×2
66.9km
22
東能代大 館奥羽線大館行き普通701系×3
47.5km
合計
225.7km
Vol.2計
338.7km
累計
2,065.8km
※青森県終了

 

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