インデックスへ戻る
トップへ戻る


鉄馬的日本縦断鉄道旅行
Vol.1 北海道編

第3日目:根室〜帯広
雄大な太平洋を眺めつつ・・・(根室線:直別〜厚内間)
雄大な太平洋を眺めつつ・・・(根室線:直別〜厚内間)

注:赤文字部分をクリックすると、新しいウインドウを開いて写真を表示します。

2007年8月14日(火)

根室の夜明は早い。特に日の長い季節は、3時半頃には太陽が顔を出す。些か日が短くなった今の季節でも日の出は4時21分で、ホテルをチェックアウトした8時には、太陽は既に中空高くにあった。
海産物の土産物屋が軒を連ねて生臭い駅前通を歩いて駅へと向かう。根室駅は片面ホーム1線しかない終着駅で、1日8本の列車がやって来て折り返して行くだけという、盲腸線の終点のような形態の駅である。
そう広くない駅舎に入ってみると、釧路行き普通列車を待つ人が改札の前に行列を作っている。ざっと見たところ40名程度だろうか、単行だと窓側の席に座れなさそうだが、次の釧路行きは[まりも]接続の快速[はなさき]の折り返しなので多分2両だから大丈夫だろうと推理して、のんびりベンチで待つ。
定刻の8時13分に快速[はなさき]が予想通りキハ54の2連という姿で到着。ぞろぞろと多くの人が降りてきて、駅舎内は更に賑やかになる。
3分ほどして漸く改札が始まった。ゆっくり立って、青春18きっぷに3日目の捺印をもらって改札を抜けると、もう発車まで2分ほどしかない。やはり列車別改札は余裕がないなと思いつつ、ホームに立つ疑惑の看板を撮影してから2両目の後方から乗り込むと、まだまだ空席が残っていて余裕で窓側をキープできた。

◆番外第2ランナー兼第7ランナー:根室線釧路行き普通(根室8:22→釧路10:38)
という訳で、縦断ルートへ戻るため根室線を上る。昨日眺めた光景の逆回しだが飽きることは全くなく、特に湿原は如何にも北海道らしくて良い。所々で朝靄が出ていて乳白色な光景も良いアクセントになっていた。
2時間10分ほどで東釧路に着いて、縦断ルートに戻る。が、次の釧路がこの列車の終点である。左に右にカーブを切って釧路川を渡ると、もう釧路駅構内だった。

昨日までと違ってうだるような暑さは感じない。まだ北海道にしては暑いのだが、ホームに降りると乾いた風が吹き抜けていて心地良い。
さて、今日の行程は非常に出来が悪く、普通列車オンリーで規定の18時頃までとなると、宿泊地は帯広となってしまう。次の帯広行き普通列車は釧路発13時36分なので、それまで約3時間もある。取り敢えず街へ出てみるとしよう。
周囲は無人駅だらけなのに何故か自動化されている改札を脇目に有人改札を抜け、ひときは巨大に見える駅ビルを出ると、多くのクルマが行き交っていて活気がある。というか、根室から雄大な北海道の自然を満喫してきたので、思わず戸惑ってしまう。
駅から暫く歩き、和商市場という市場に行ってみる。海産物が主体だが、農作物も多く取り扱っている。久々に実家へTEL連絡してみると、土産は農作物がいいというので宅配を頼んだ。試食で戴いたトウモロコシとカボチャは、何も味付けしていないというのに甘みが強くて非常に美味かった。
まだ空腹ではなかったのだが、少量の試食が呼び水になったようなので、勝手丼で昼食とする。勝手丼とは、まず市場内の片隅にあるご飯売り場でドンブリ飯だけ買い、市場の店頭で切り売りしている海産物を好き好きにトッピングして作る海鮮丼である。炊きたての白米に新鮮な海産物の取り合わせが素晴らしく、こんな市場が近所にあれば毎週でも通うだろうなと思う。
という感じで和商市場で楽しいひと時を過ごしたのだが、帯広行き普通列車まではまだまだ時間がある。が、途中の白糠まで行く12時27分発の普通列車があるので、取り敢えず白糠まで進むとしよう。釧路駅ホームで発車準備をしていた帯広行き普通列車は、早くも乗り飽きた感のあるキハ40単行。停まっている車内は暑いので、席だけキープしておいて発車間際までホームのベンチで涼んでいた。

◆第8ランナー:根室線帯広行き普通(釧路12:27→白糠13:11)
半数程度の座席が埋まる程度の乗車率で釧路を出た列車は、暫く街並を眺めながらの走行となる。海に近いはずなのになかなか海が見えず、時折川を渡る際に橋梁上から下流の方を見晴るかして辛抱する。と、川原で数頭の馬が屯しているのを発見。近くの牧場で飼われている馬なのだろうが、近くに人の姿はないし、囲いもなさそうだし、よく逃げ出したりしないものだと思う。
途中、東庶路信号場に停車して特急[スーパーおおぞら3号]と交換したりなどし、釧路から40分ほどで白糠に到着した。

改札を抜けて駅前広場に出てみるが、人通りは少なくて静かだ。
さて、ここから北進まで白糠線というローカル線があったのだが、国鉄末期の特定地方交通線大整理の口火を切って廃止されている。北海道の特定地方交通線は、旧炭鉱路線でその主たる役目を終えたものと、鉄道網構築のための路線ながら部分開業した中途半端な路線の2つに大別出来たと思われるが、白糠線は後者の代表的な路線で、終点の北進駅周辺には集落らしい集落もなかったと記憶している。というか、白糠線の記憶といえば、ホームだけで周りには何もなかった北進駅の光景ぐらいしか残っていない。


駅前のバス待合所に白糠線の駅名票(レプリカか?)が掲げられているのを見て、次の列車が来るまで1時間ほどしかないが、廃線跡を探訪してみることにした。まず白糠駅東側に架かる跨線橋を渡り、線路に沿って西へ歩いて行く。頃合を見計らって左折して暫く歩くと、町工場の裏手に何となく廃線跡のように見える狭い道を発見。

反対側は住宅地に埋もれてしまっているが、微妙に左にカーブを切れば根室線から分岐してくるような感じにはなる。確証はないが勝手に白糠線の廃線跡と決め込んで、この道を辿ってみる。

町工場と荒地に挟まれた小道は、緩やかなカーブを描きながら延びていて、これは廃線跡に間違いないだろう。

軌道跡は用水路のような細い川を渡り・・・

民家の裏手を抜けると・・・

ちょっと広めの道に行き当たった。この道に沿って線路があったような感じがしないでもなく、もうちょっと先を観察してみたいとも思ったのだが、残念ながら時間切れである。白糠線に乗っているような気分で再び廃線跡の小道を歩き、広い道へ出て駅へと戻る。

歩いている間ずっと強い陽射しを浴び、いつの間にか汗だくになっていたので、自販機でミネラルウォーターを購入して水分を補給。駅舎内は風通しが良く、5分程度で汗が引いた。



◆第9ランナー:根室線帯広行き普通(白糠14:14→帯広16:47)
定刻にやってきた帯広行きの普通列車もキハ40の単行。やはり半数程度の座席が埋まる程度の乗車率である。左の車窓に太平洋を眺めながら、のんびりのんびり走っていく。
池田を出ると、レールを剥がされて間もないような路盤が暫く右に沿い、別れていく。昨年4月に廃止となった北海道ちほく高原鉄道の廃線跡である。北海道唯一の国鉄転換3セク路線だったが、経営悪化のため敢え無くバス転換となった。というか、そもそも鉄道として残しておく意味があったのかが問題。鉄道雑誌で見掛けた置戸駅の新駅舎などを見ると、転換交付金を無駄使いしただけのように思えてならない。とまぁ、終わってしまったものをどうこう言っても仕方ないのだが。
池田からは多くの学生が乗ってきた。とはいえ、単行気動車で立つ人ちらほら程度なので絶対数は知れている。各駅で降りて行くが、別の学校の生徒が乗ってくるので、ほぼ一定の乗車率である。
やがて街並が広がって帯広の市域に入る。高架橋へと駆け上がり、真新しい高架駅の帯広に到着。帯広からは広尾線と士幌線が分岐していた(何れも廃止)のだが、その跡は伺いようもない。

階段を降りて改札を抜けると、すぐ目の前にまた改札がある。島式ホーム2面2線の帯広駅は、ホーム毎に改札が別れているようで、明日の朝は間違って別のホームに繋がる改札を通らないよう注意しないとと思う。
という訳で、些か乗り足りないような気がしないでもない3日目の行程は、ここ帯広までである。構内のショッピングモール内に出店していた[はげ天]で豚丼を買って夕食とし、駅前のビジネスホテルに投宿。



No.
乗車駅
降車駅
路 線
列   車
編  成
乗車距離
外2/7
根 室釧 路根室線釧路行き普通キハ54×2
135.4km
8
釧 路白 糠根室線白糠行き普通キハ40×1
27.3km
9
白 糠帯 広根室線帯広行き普通キハ40×1
101.0km
合計
263.7km
累計
1,058.0km

 

第2日目へ   第4日目へ


インデックスへ戻る
トップへ戻る