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鉄馬的日本縦断鉄道旅行
Vol.1 北海道編

第2日目:北見〜東根室
最東端に寄り道(納沙布岬)
最東端に寄り道(納沙布岬)

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2007年8月13日(月)

今日も朝から日差しが強く、北海道とは思えないほど暑い。
7時40分頃にホテルをチェックアウトして駅に入ると、うまい具合に8時7分発の網走行き普通列車の改札が始まったところ。青春18きっぷに2日目の捺印をもらって改札を抜け、正面から陽を浴びて非常に暑いホームで列車を待つ。

◆第5ランナー:石北線網走行き普通(北見8:07→網走9:13)
昨日の行程に引き続き石北線を下るのだが、てっきり単行だろうと思っていた網走行き普通列車が2連でやってきたから驚いた。よくよく考えてみれば通勤通学時間帯真っ只中であり、普段は単行では運びきれないのだろう。今日は夏休み期間中なので、空席も多いのんびりとした車内である。
北見を出た列車は、市域をのんびりとした足取りで駆けていく。仮乗降場上がりなのか民営化後の新設駅かは解らないが、小駅が多くて駅間距離が短く、チョコマカ停まって落ち着かない。
端野を過ぎて常呂川を渡ると漸く車窓に田畑が広がって緋牛内を過ぎ、小さな峠を越えて美幌に着いた。昔は相生線というローカル線が分岐していた美幌だが、ここでもそれらしき痕跡は伺えず。そういえば、今朝出発した北見からは池北線を転換した北海道ちほく高原鉄道が分岐していたはずだが、うっかり失念していて注視していなかった。
美幌を出ると左へ大きくカーブを切って山の中を走り、西女満別に着く。1kmと離れていないところに女満別空港があるはずだが、周囲は鬱蒼とした森林で、とてもそのようには見えない。
原生林を抜けて町が広がってくると女満別に停車。左に湖南荘という真新しいホテルが建っており、その奥に網走湖がチラリと見える。
女満別からは網走湖岸を走るが、防雪林だろうか樹木が邪魔をしてなかなか見えない。
呼人を出ると最終区間。やっと網走湖を間近に眺めながら、湖岸の国道39号線を併走するクルマをどんどん追い越して行く。やがて左から湧網線の軌道跡が寄り添ってきて、終点の網走に到着した。

朝より更に陽射しが強くなって気温は上昇しているが、ホームの上屋で陽射しを凌げば乾いた風が通り抜けて心地良い。
さて、網走では食料を確保しておかなければならない。今朝はまだ何も食べていないし、この後の乗り継ぎ行程を考えると、ここを逃すと夕方まで食べる機会を失う。という訳で、売店で駅弁を2つ購入。かにめし帆立弁当で、この後車内で賞味したのだが、どちらも北海道の海の幸が存分に味わえる駅弁で大満足だった。



網走からは釧網線の旅となる。

◆第6ランナー:釧網線釧路行き快速[しれとこ](網走10:01→東釧路13:13)
炎天下のホームに停められていたキハ54の車内は蒸し風呂のように暑かったが、走り出したら窓から風が吹き込んでくるのはこれまでの列車と同様。単行ワンマンなので立つ人も多い乗車率で、網走の改札を出ずに折り返し列車到着と同時に席を確保していて正解だったと一人ほくそ笑む。
やがて左の車窓にオホーツク海が広がる。冬には流氷に覆われる海で、昔は興浜北線や興浜南線、湧網線からも見られたのだが、現在では今乗っている釧網線が唯一オホーツク海を眺められる鉄道路線である。今日のオホーツク海は穏やかで、遠くに知床半島の山々も見渡すことが出来る。
北浜や原生花園で何人か降りるが、乗ってくる人もあって乗車率はさほど変わらない。原生花園駅は原生花園の真っ只中にある観光駅だが、線路際を見ても花が咲き誇っている訳ではない。
もう少し見ていたいと思ったオホーツク海から離れると知床斜里に到着。ホームにプランターが置いてあって、可憐な花が彩っている。ここで多くの乗客が入れ替わり、車内の雰囲気も変わった。
知床斜里を出ると斜里岳を眺めながら知床半島の基部を抜ける。
暫く田畑が広がっていた車窓も、緑を出る辺りから原生林に突っ込んで行く。蝉時雨が降り注ぐ原生林の中を、右に左にとカーブを切りつつ、のんびりとした走行である。
川湯温泉や摩周などで、多くの観光客が乗降する。緑〜川湯温泉間は4往復しか運転されていない閑散区間だが、さすがに夏の観光シーズン真っ只中である。
原生林を抜けて田園地帯に出ると標茶に着く。標津線というローカル線が分岐していた駅で、列車交換待ちで9分ほど停車するのでホームへ降りてみると、標津線の記念碑説明看板が建っていた。
交換する川湯温泉行き普通列車が3分ほど遅れてやってきたので、こちらも3分遅れでの発車となった。
遅れが発生してものんびりした足取りは変らず、やがて釧路湿原に足を踏み入れて行く。さすがに日本最大の湿原だが、最初に見た時ほどの感動は無い。塘路の駅は観光客だらけで何だかなぁだし、いつの間にか釧路湿原駅などという駅まで出来てしまっているのは何ともはや。
前乗り前降りのワンマン運転と観光客のだらだらとした乗降のお陰で、列車の遅れは6分に増幅している。せめて夏の観光シーズンぐらい社員を出張らせて有人駅扱いにしろよなぁなどと文句を言いつつも車窓を満喫していると、左から根室線のレールが寄り添ってきて、定刻から5分遅れで東釧路に到着した。

列車は根室線に一駅乗り入れて釧路まで行くのだが、私はここで降りる。というのも、ここから先の縦断ルートは根室線を上って滝川へ向かう事となっているのだが、最北端から最南端へ向かう旅なので、道中に最東端と最西端にも立ち寄って行くことにしたから。
降りたホームの向かい側で接続を待ってくれていた根室行き普通列車に乗り込む。縦断ルートからは外れるため、番外ランナーという扱いにしよう。



◆番外第1ランナー:根室線根室行き普通(東釧路13:16→東根室15:24)
単行ワンマンの根室行き普通列車は混んでいた。根室線は釧路以東への直通列車が設定されておらず、釧路〜根室間は花咲線という愛称が付けられている実態としてはローカル線なのだが、車窓風景は非常に北海道らしくて良い。
原生林やや田畑や湿原や牧草地が順繰りに現れる車窓を飽きることなく堪能し、定刻の15時24分に日本最東端の駅である東根室に到着。東釧路から2時間強掛かったが、全く退屈することはなかった。

緩やかにカーブを描いたホームに降り立つと、立派な標柱が目に入る。ここでは8名降りたが、半数は地元民らしくすぐに散ってしまい、私を含めた4名が観光目的のようで駅を観察。
東根室駅は棒線の停留所で、駅舎どころか待合スペースすらない無人駅である。ホームの中央付近にある階段を降りればもう駅の外となるが、ここにも駅名票と木彫りの標柱が建っていた。
西日を浴びる駅の全景を眺めたところで、東根室駅の観察を終了。ちょっと広い道へ出ると根室交通バスの光洋中学校前バス停があって、道の脇には東根室駅の案内看板が建っていた。

さてここからは、寄り道ついでに納沙布岬へも行ってみよう。
月ヶ丘分岐点バス停でバスを乗り継ぎ、納沙布岬に着いたのは16時半頃。目の前には貝殻島という岩礁があって灯台が立っているが、これはいわゆる北方領土の歯舞群島に属し、日本固有の領土と言いながらロシアの実効支配下にある。
周囲には北方領土返還を祈念したモニュメントや北方館という展示施設などがあって、なんだか悲壮感に満ちている。択捉島のカムイワッカ岬より南に位置するのに立派な碑を建てて観光地化してしまっている宗谷岬が、酷く能天気なような気がしてきた。ともあれ、現状一般人が自分の足で到達可能な日本の最北端は宗谷岬であり、最東端はここ納沙布岬なのである。
あまり時間はないが北方館を見学し、納沙布岬灯台まで足を延ばして説明看板を読んで灯台足元から最東端の海を眺めてと、一通り観光を楽しんだ。ただ、海上は靄っていて説明イラストのように多くの島は見えなかったが。

納沙布岬17時15分発のバスで根室駅前ターミナルへ移動し、根室駅近くに予約してある宿へ向う。今日は根室泊りだ。



No.
乗車駅
降車駅
路 線
列   車
編  成
乗車距離
5
北 見網 走石北線網走行き普通キハ40×2
53.0km
6
網 走東釧路釧網線快速[しれとこ]キハ54×1
166.2km
外1
東釧路東根室根室線根室行き普通キハ54×1
131.0km
合計
350.2km
累計
794.3km

 

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