

梅 田 | 西 宮 | 三 宮 | 高速神戸 |
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特急/直通特急 | 6 | 6 | 6 |
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急行 | 6 | − | − |
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普通 | 6 | 6 | 6 |
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普通 (山陽直通) | − | − | 2 |
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運転区間 | 中間駅数 | 走行距離 | 平均駅間距離 | 運転時分 | 表定速度 | 待避等 |
梅田→高速神戸 | 33駅 | 33.6km | 0.99km | 81分 | 24.9km/h | 6回 |
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阪神梅田駅は、地下駅ながら5面4線の頭端式ホームを有するターミナルである。春から秋に掛けては、甲子園球場へ向かう野球ファンで賑わうことで有名で、特にタイガースが勝利した日の試合終了後は、甲子園球場のライトスタンドがそのまま引っ越してきたかのようになってしまう。 そんな阪神梅田駅も、普段は何の変哲もない民鉄のターミナル。天井の低い地下ホームは、ちょっと煤けて見えなくもないが、コンコースは狭いながらも明るくて、ガラス張りの駅長室が印象的である。なお、改札の前で店を開いているスタンドの生果実ジュースは、喫茶店で出されるものより美味いと評判だ。 さて、今日は普通電車の旅。阪神電鉄が誇るニュージェットカーの走りを、たっぷりと楽しむとしよう。 2003年1月11日(土) 12時15分、梅田駅4番ホームに高速神戸からの普通電車が到着。これが折り返し12時21分発の高速神戸行き普通電車となるので、例によって先頭車の運転室直後に陣取る。 軽快な発車メロディに送られて、定刻に梅田駅ホームを離れた5500系4連の普通電車は、地下トンネル内に独特のVVVF音を響かせて走り始めるが、すぐに福島に停車する。 福島を出ると勾配を登って地上へ顔を出し、大阪環状線をアンダークロスして高架橋へと駆け上ると野田で、早くもここで西宮行き急行と緩急接続を取る。とはいえ、梅田からなら最初から急行に乗ってくればいいので、乗り換え利用はほとんどない。ホームで待っていた人の8割以上を飲み込んで、急行が先発して行った。 野田の次は淀川。文字通り、淀川のすぐ近くに位置している。最高速度の90km/hまで加速して淀川を渡ると兵庫県に入り、渡り終わったら姫島である。因みに、多くの鉄道路線が淀川を渡っているが、最も下流を渡るのが阪神西大阪線で、その次が阪神本線である。 続いて神崎川を渡って千船に到着。ここで、姫路行き直通特急を待避する。直通特急は山陽車が多いのだが、珍しく阪神9000系。ホームの向かい側をけたたましく通過していった。 佐門殿川を渡って杭瀬を出ると、左から西大阪線が寄り添ってきて大物に停車。このあたりの阪神本線はカーブの途中にある駅が多く、普通電車は大きく傾いて停車する。 大物の次は尼崎。ここで西宮行き急行と緩急接続するのだが、我が普通電車は両側のドアを開け、西大阪線と急行の乗り継ぎ客の通路としても活躍。急行が到着すると、急行から西大阪線への乗り継ぎ客も我が普通電車を通り抜けていく。急行が発車して行っても、多くの人がホームに残っている。恐らく後続の山陽姫路行き直通特急に乗り換えるのだろう。 両側のドアを開けていたので、車内はすっかり寒くなってしまった。急行の後を追うように発車し、後から追い掛けてきている直通特急から逃げる。5500系の走りは、正に何かに追い立てられているような走りでもある。 次に逃げ込んだのは、尼崎センタープール前駅の待避線。尼崎競艇場の最寄り駅で、開催日には賑わいを見せるのだが、今日は開催されていないようでホームはひっそりしている。そんな静かなホームに轍音が近付き、疾風のように山陽姫路行き直通特急が通過していった。 阪神本線は立体交差化が進んでいて、梅田発車以来初めての踏切は、武庫川駅の直前にあった。武庫川駅は、ホームの大半が川の上に位置している珍しい駅だ。ここから、阪神のもうひとつの支線武庫川線が分岐しているが、武庫川線のホームは川を渡った築堤の脇にあるので、本線のホームからは見えない。 武庫川を出ると地平に降りるが、次の鳴尾を出るとすぐまた高架橋に駆け上がって甲子園に到着。野球のない冬場は至って静かなものである。 甲子園を出ると、急勾配で地平に降りて久寿川に停車。名神高速道路をアンダークロスしているので、ここは高架化出来そうにない。TS阪神でも停めにくい駅という印象があるが、運転士のブレーキ操作もかなり慎重に見えた。 真新しい高架橋に駆け上がって今津に到着。阪急今津線との乗換駅だが、乗降客はあまり多くない。前方に、六甲の雄大な山並が姿を現した。 高架化で建物に内包され、かなり暗くなってしまった西宮駅に到着。以前は今津との間に西宮東口という駅があったのだが、高架化に伴って廃止されている。 西宮では、当駅止まりの急行の到着を待ち、更に須磨浦公園行き特急と緩急接続を取る。ホームには西宮神社十日戎の装飾が施されており、行き交う人も多くて賑やかだ。到着した急行から、多くの人が降りて階段に列を作るが、既に参拝を終えて帰途に就こうと階段を上ってくる人も多い。 特急が停車すると、乗る人降りる人が入り乱れて更に賑やかに。ほぼ満員状態で発車していく特急を見送ると、特急の混雑を避けてきたと思しき子供連れなどで、我が普通電車も立つ人ちらほら程度の乗車率となった。 西宮からは、指導運転士が付いた新人運転士の、営業列車における習熟運転らしく、運転室から『出発進行!!』という大声の喚呼が聞こえてくる。 次の香櫨園を出ると地平に降りるが、周囲の地形も下がって低い高架橋を走るような感じになる。阪神本線は、下町を走るのでカーブが多い路線であるが、この辺りは比較的直線が長くて見通しもよい。5500系は、相変わらず元気な走りで停車をこなしていく。 魚崎を出ると六甲ライナーをアンダークロス。工事中だった高架化が完成しており、真新しい高架橋上を気持ちよく走っていく。ただ、上り線には仮線取り付け部分の名残だろう、1箇所だけ小さな蛇行が残っていた。 次の住吉を発車すると、5500系らしくない穏やかな走りで御影へ向かう。御影駅のホームは大きく左にカーブしており、構内は35制限となっているからだ。更に我が普通電車はポイントを渡って待避線に入り、直通特急と緩急接続を取る。この直通特急は梅田を13時00分に発車しており、我が普通電車との約40分差を25kmほどで詰めてきた訳だ。 直通特急の発車を見送ると、ポイントが切り換わって出発信号に減速が現示される。阪神本線のポイント切り換えは、他の鉄道事業者よりも素早いように感じる。 御影を出ると、もう待避はない。車内は立つ人も多く、80%程度の乗車率である。特急が混んでいたので、乗り換えを諦めた人も多いようだ。 阪神本線には珍しい、ほぼ一直線の高架橋上を最高速度90km/h程度で快走。5500系の元気な走りを最も体感できる区間でもある。 西灘を出ると高架橋を駆け下り、更に切通しの中を走って地下へのトンネルに入るのだが、地下トンネルの入り口に岩屋駅がある。改装なった岩屋駅は、ホームに転落防止用の柵が設置されていた。 地下に入ると景色もなくなるし、5500系の走りも穏やかになるので面白くない。相対式ホームへの改修が行われているはずの春日野道駅も、線路側からは工事の気配すら感じられず、相変わらず日本一恐い駅状態だった。 三宮に着くと、多くの人が降りて車内に落ち着きが戻る。最も乗車率が高かったのは、春日野道〜三宮間であった。 元町でも降りる人が多く、空席も目立ってきた。元町からは神戸高速鉄道の路線となるが、何ら変わったことはなく、ただただ地下をのんびりと走るのみ。加速の鋭さだけが5500系らしいと感じられるぐらいだ。 そして13時42分、終点の高速神戸駅に到着。降りたホームの向かい側で、阪急の新開地行き特急が接続を待っていた。 5500系は暫し停車した後、新開地方面にある引き上げ線に入っていく。そしてまた、梅田へ向けて快走を始めるのだ。 梅田から神戸まで、直通特急なら40分も掛からないし、JRの新快速ならたった23分で走破してしまう道程を、途中33駅に停車しながら81分も掛けてやってきたのだが、5500系の小気味よい走りのお蔭もあって全く退屈することはなかった。否、5500系の走りを堪能出来、却って楽しい81分であった。 |