インデックスへ戻る
トップへ戻る


電車王国の底辺を支える普通電車たち
Part.4(近鉄難波線/大阪線/奈良線;近鉄難波〜近鉄奈良)
近鉄難波発近鉄奈良行き普通電車

運転系統一覧(取材時デイタイム1時間当たり運転本数;西大寺〜奈良には京都線直通系統の列車あり)
 
近 鉄 難 波
東 生 駒
大和西大寺
近 鉄 奈 良
特急
 
快速急行
 
急行
 
準急
 
普通
 
0(1)

取材対象列車のデータ
運転区間
中間駅数
走行距離
平均駅間距離
運転時分
表定速度
待避等
近鉄難波→近鉄奈良
22駅
32.8km
1.43km
63分
31.2km/h
4回

注:赤文字部分をクリックすると、新しいウインドウを開いて写真を表示します。

2001年4月6日(土)

大阪にある関西民鉄のターミナルは、頭端式ホームの巨大な駅と、手狭な地下駅に大別される。近鉄も例外ではなく、地上にある大阪線上本町駅と南大阪線大阪阿部野橋駅は頭端式ホームのターミナルであるが、主に奈良線の電車が発着する難波線の近鉄難波駅は2面3線の狭い地下駅である。

昨秋以来の久々となる普通電車の旅。今回は近鉄難波から近鉄奈良への旅となるのだが、近鉄奈良線のデイタイムの普通電車は、東生駒行きと大和西大寺行きが各3本/h運転されていて、大和西大寺行きとなる普通電車のうち、どういう訳か1日に1本だけ近鉄奈良まで延長運転している。この列車のお陰で、近鉄奈良線もTTTの本シリーズに参加できることとなった訳だ。

地下ホームで待っていると、デイタイムはほとんど使われない案内表示が現れた。13時11分発の奈良行き急行が定刻に発車したあと、閑散となったホームに奈良行き普通電車が入線。私(TTT)にとっては非常に貴重な列車なのだが、奈良まで乗車するような一般利用者は皆無であり、乗車率は50%にも満たない。



入線してきたのが発車時刻の1分前である13時13分だったので、非常に慌しい出発となったが、地下区間をのんびり走って日本橋/上本町と停車。上本町を発車すると地上に顔を出し、大阪線と併走して鶴橋駅に到着。
鶴橋から布施までは、大阪線の複線を挟んだ方向別複々線となっている。因みに路線の戸籍は、難波〜上本町が難波線、上本町〜布施が大阪線で、奈良線は布施から先の区間である。

大阪線の高安行き普通電車が先発し、少し遅れてこちらも発車。右前方に高安行き普通電車の後姿が見えるが、お互いのんびり走って今里に停車し、布施へと向かう。
布施駅は、1面2線のホームの外側に通過線を配した駅。但し2層構造になっていて、大阪線ホームは奈良線ホームの真下にある。布施の手前で、高安行き普通電車が下層に消えていくのが見えた。

複線となった高架橋を快走し、八戸ノ里の待避線に逃げ込む。ここで、後続の大和西大寺行き準急奈良行き快速急行に道を譲る。
八戸ノ里を出ると地上に降りる。ほぼ直線で線形が良いので、普通電車でもなかなかのスピードである。東花園で運転士/車掌が交代。次の瓢箪山駅を出ると、いよいよ県境の生駒トンネルに向けての登り勾配が始まる。
左にカーブを切りながら、勾配はいきなり33‰。少し勾配が緩くなったかな?と思うと牧岡に停車。牧岡を出ると、更に勾配はきつくなって35.7‰。喘ぐように登りながら右へ左へとカーブを切ると、額田駅のホームが見えてきた。
さすがに駅近辺の勾配は10‰に緩くなるが、額田を出ると再び35.7‰。遠くに見えていた生駒の山が目前に迫ってきたところで、石切に到着。

石切では待避線に入り、奈良行き特急を待避。更に暫く停車して、奈良行き急行と接続を取る。やはり急行に乗り換える乗客が多く、我が普通電車の車内は閑散となってしまった。
漸く出発信号に進行が現示され、ノソノソと本線に出ていくと、もう生駒トンネルが目前に迫っている

長い長い生駒トンネルを抜けると生駒駅。ここから先はもう抜かれることがない(終点の奈良まで先着)ので、乗り込んで来る人も多い。生駒を出ると一転して急勾配を駆け下りて東生駒に停車。引込み線に折り返しの難波行き普通列車となる編成が憩っている。左には東大阪線の編成用の検収施設があり、その奥では京阪名新線の工事が行われているはずだが、車窓から伺うことは出来ない。

再び勾配を駆け上がってトンネルを抜けると、本格的に下りに掛かる。富雄の次は学園前。日曜日は、次の菖蒲池にも快速急行と急行が臨時停車するので。ここからは普通も快速急行も同じである。
あやめ池遊園に隣接する菖蒲池だが乗降は少なく、マイカー利用者が多いのだろう、駐車場は満車に近かった。

快速急行では、場内信号の停止現示で待たされることが多い大和西大寺だが、今日は警戒現示で進入。京都からの奈良行き急行や難波行き快速急行が停車しているのが見える。

大和西大寺で再び運転士/車掌が交代し、右に橿原線を見やって左へカーブを切る。ここから先は前回の京都〜近鉄奈良の普通電車と同じ。右に朱雀門と元奈良そごうの建物を見て新大宮に停車。新大宮を出ると地下にもぐって終点の近鉄奈良に到着した。


普段は快速急行で一気に駆け抜ける近鉄奈良線だが、こうして普通電車で乗り通してみるとなかなか面白い路線だと思う。63分の乗車時間も、それほど長く感じることはなかった。
 




インデックスへ戻る
トップへ戻る