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電車王国の底辺を支える普通電車たち
Part.2(京阪本線/鴨東線;淀屋橋〜出町柳)
淀屋橋発出町柳行き普通電車
運転系統一覧(取材時のデイタイム1時間当たり運転本数)
 
淀屋橋
萱 島
樟  葉
中 書 島
三 条
出町柳
特急
 
急行
 
準急
 
普通
 

取材対象列車のデータ
運転区間
中間駅数
走行距離
平均駅間距離
運転時分
表定速度
待避等
淀屋橋→出町柳
40駅
51.6km
1.26km
104分
29.8km/h
7回

注:赤文字部分をクリックすると、新しいウインドウを開いて写真を表示します。

2001年8月15日(水)

京阪淀屋橋駅は一風変わった1面4線という配線で、普通電車は切り欠かれた2番ホームから発車する。10時57分に萱島からの普通電車が到着し、これが11時01分発の出町柳行き普通電車となるので乗車する。5扉車の5000系7連だが、ラッシュ時以外は3扉車として運用されている。運が良いのか先頭車の車番はゾロ目の5555、ベテランの5000系ながらもドア上の停車駅案内やシートモケットは7200系同様のものにリニューアルされていて、古さは全く感じない。
なお、今日の取材には大阪府在住のPS13さんとまぁちさんの新婚夫妻に同行戴く事となった。



定刻に淀屋橋駅ホームを離れ、出町柳まで1時間44分の旅が始まった。とはいえ地下区間は駅間距離が短いし、この電車の1分前に発車した特急の続行となるので、それほど速度を出す事もなく北浜・天満橋と停車していく。
天満橋を出ると、左にカーブを切りつつ地上への上り勾配に差しかかる。地上へ出ると、今日も真夏の陽射しが照り付けて、とても眩しい。
雨不足が叫ばれているが、それほど水量は少なくなっていない寝屋川を渡ると、京橋駅を内包した京阪モールの建物が見えてくる。B線へのポイントを渡って京橋駅へ進入。

京橋から萱島までの9.8kmは、方向別複々線となっている。内側のA線は急行線で、途中 ホームがあるのは守口市駅だけ。我が普通電車は外側のB線に足を踏み入れて、駅間距離の短い駅にこまめに停車していく。関目駅停車直前に、隣のA線を出町柳行きの急行が追い越して行く。

それにしてもB線の駅間距離は短い。特に滝井駅と土井駅は近く、運転台のスタフを見てみると停車時間を含めても70秒しか掛からない。発車して加速するとすぐに制動を掛けるような状態で、なかなか忙しい運転動作ではある。
複々線区間では唯一の急行停車駅である守口市駅に到着。3分ほど停車して、樟葉行き準急と接続を取る。乗り換え利用者は多く、京阪本線のダイヤパターンはかなり周知されているものと見受けられる。

大阪高速鉄道との接続駅である門真市でも、なかなかの乗り降りがある。その全てが乗り換え利用者という訳はないだろうが、有益なネットワークを形成しているようだ。
門真市を出て暫くすると、出町柳行きの特急が隣のA線を追い越して行く。追い越される方も追い越す方も、複々線なのでスムーズだ。

萱島からは複線になり、駅間距離も少し長くなる。香里園で5分ほど停車して出町柳行き急行と緩急接続。ホームに降りて一服つけていると、運転士がホーム監視を行っているのに気が付いた。この辺の取り扱いは各鉄道会社によって異なるので、詳しく調べて比べてみても良いかと思う。

右にひらかたパークの絶叫マシーンが見えると枚方公園に停車。デイタイムは急行も停車するので、家族連れは急行を利用するのだろう、この普通電車から降りた乗客は僅か。
右に左にカーブを切りつつ高架橋へ駆け上がって枚方市駅に到着。交野線が分岐している大きな駅で、ここで3分ほど停車して出町柳行き特急を待避する。
長時間停車すると車内に熱風が吹きこんで温度が上がるが、5000系の冷房能力はかなり高く、次の御殿山駅に停車する頃には元の涼しい車内に戻っているから驚きだ。
樟葉を過ぎると車窓は民家が疎らになり、ケーブル線の接続駅である八幡市を出て木津川と宇治川の橋梁を渡ると、早くも京都市内である。京都競馬場最寄駅の淀駅は、開催日以外は静かなもの。その京都競馬場の正門前は新駅設置工事の真っ最中で、線路の右側は整地されていて、ここに駅舎が建つのだろうと思われる。

淀から中書島に掛けては、京阪本線で最も駅間距離が長い区間。淀川の川っぺりを快走(とはいえ70制限区間もあるが)し、宇治線を分岐する中書島駅に停車。中書島は、昨年のダイヤ改正で特急も停車するようになり、真新しい「特急」の停目が設置されているのに気付く。

中書島からは、民家の合間を縫うようにレールが敷かれている。またアップダウンも激しく、駅間距離も短いので、運転士の動作は再び忙しいものになる。
近鉄京都線との連絡駅である丹波橋では、七条から先へは後の特急/急行が先着する旨の案内放送がある。丹波橋も中書島同様に特急が停車するようになり、ここで急行との緩急接続が行われるダイヤとなったのだ。
我が普通電車は、後から来る特急/急行から逃げるように、各駅にチョコマカ停まりながらも先を急ぎ、深草駅の待避線に逃げ込んで、ホッと一息。
6分弱停車して、特急と急行に先を譲る。まず、特急がほとんど満員の乗客を乗せて静々と通過。続いて急行が通過するが、こちらは先を急ぐ利用客が特急に乗り換えたのであろう、それほど乗車率は高くない。

ポイントが切り換わるのを待って深草駅を発車するが、次の伏見稲荷駅は急行も停車するのでYY現示が出ている状態。のんびりのんびり走って伏見稲荷駅に到着すると、至るところにお稲荷さんの守り神である狐の姿(絵)が見える。

琵琶湖疎水を小さな鉄橋で渡ると、JR奈良線と併走して鳥羽街道駅に停車。以前は単線だったJR奈良線だが、今年の3月に一部複線化に伴うダイヤ改正が実施され、221系のみやこ路快速が走るようになった。その真新しい路盤を見下ろしつつ、右へ左へ急カーブを切りながらオーバークロスすると、JR奈良線との接続駅である東福寺に到着。

東福寺を出ると、運転士後ろの幕が降りて再び地下区間に入る。真夏の陽光から逃れたような感じでホッと一息してしまうが、暗闇に目が慣れるのに時間が掛かるので、運転士には緊張が強いられる事だろう。

昔は鴨川沿いの桜並木を走ってた京阪鴨東線。踏切渋滞の解消と引き換えに風情ある車窓は失われてしまったのではあるが、市民の足として活躍している。
そして、静かに終点の出町柳に到着。淀屋橋からの1時間44分は乗り通してみれば思ったより長くは感じなかったが、運転士/車掌ともに全区間通し乗務はかなりキツイのではないかと思った。
8分後、再び5000系は淀屋橋に向けて発車して行く。老雄5000系の活躍はまだまだ続きそうだ。


末筆ながら、同行戴いたPS13さんとまぁちさんに厚く御礼申し上げ、本レポートを締めたいと思う。
 




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