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兵庫県外周気まぐれ列車
Vol.2:魚崎〜ポートアイランド〜三宮〜舞子〜飾磨〜網干
(幸運と疲労)

活気溢れる南京町
活気溢れる南京町

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2001年11月2日(金)

10月6日に出発した兵庫県外周気まぐれ列車は、前回の行程で六甲ライナーと阪神本線の魚崎駅に到達し、外周ルートから外れた六甲ライナーの住吉駅で中断している。約1ヶ月ぶりに、中断地点の六甲ライナー住吉駅改札内の自販機コーナーに歩を記し、外周ルートに戻るべく住吉発10時06分発の六甲ライナーで魚崎へ向かう。
#いつものように、今日も晴天である。(^_^)v

魚崎から、兵庫県外周気まぐれ列車Vol.2の旅が開始となる。広い連絡通路を通って阪神魚崎駅の改札を抜け、ホームに降りる。まず乗車するのは10時15分発の高速神戸行き普通電車で、嬉しいことに5500系ニュージェットカーである。
例によって元気な走りを楽しむが、御影では待避線に入って姫路行きの直通特急と緩急接続が行われる。急ぐ旅でもないし阪神5500系の走りは楽しいので、そのまま乗車を続けるつもりで車内に居たのだが、やってきた姫路行き直通特急に新車の9300系が充当されていたので、慌てて乗り換え。

9300系は阪神が久しぶりに投入したセミクロスシート車で、今のところこの1編成しか存在しない。という訳で、狙ってもなかなか乗車できないことが多いので、今日の幸運に感謝する。
さてその9300系だが、編成中のセミクロスシート車は中間車の4両だけで、先頭車はロングシートだ。いつものように先頭車の運転席直後に陣取っているので、9000系と同じような雰囲気の車内ではある。肝心の走りの方は、大人しいような感じなのに速度計の針は100km/hを指しており、非常に乗り心地がよい。
それにしても、今日も特急はなかなかの混雑で、そろそろ阪神も特急の8連化が求められる時期に来ているような気がする。
あっという間に地下区間に突入。速度を落として狭い狭い地下ホームの春日野道駅を通過し、三宮に到着した。あまりにもあっけなく、もっと乗っていたいとも思ったのだが、外周ルートではここで乗り換え。
再びトンネルの闇に消えて行く9300系を見送って、地上へ上がる。

改札を出たところで、「阪神5500系スルッチ発売中」のポスターが目に入る。スルッチとは、電車がデザインされた腕時計で、スルッとKANSAI各社局で続々と商品化され発売されているのだが、阪神が私の好きな5500系で商品化されたのが嬉しく、発売場所の駅長室へ足を運んで衝動買いしてしまった。
時間を知るためだけに左手首を拘束されるのが嫌で、10年近く腕時計をしていなかった私なのだが、いそいそと箱から取り出して左腕に着けてみると、デザイン性も良くて瞬く間に気に入ってしまった。(^_^;)



JR三ノ宮駅の改札前を通り過ぎ、階段を上って2階のテラスに当る部分に出ると。ポートライナーがゆっくり入線してくるのが見えた。ここからはポートライナーでポートアイランドを周回する。外周ルートの補足往復のようなものだが、ポートライナーは左回りの一方通行となっているのがちょっと残念ではある。

さてポートライナーも、六甲ライナー同様にゴムタイヤの新交通システムだ。1981年、ポートアイランドでの万博開催に合せて開業したポートライナーは、初期に様々なトラブルが発生したものの、無人運転新交通システムの実用を我が国で初めて果たした功績は大きく、今も本土とポートアイランドを結ぶ貴重な市民の足として活躍している。

ポートライナーの三宮駅は、非常にホームが広い。万博跡地の神戸ポートピアランドへ行く家族連れで、休日は混雑するのだろう。今日は平日だが、小学生の団体が賑やかにポートライナーに乗りこんで行く。落ち付いて乗車したいので1本見送るが、ポートライナーも六甲ライナーと同様に、日中でも6分ヘッドの高頻度運転であり、ほとんど待つこともなく次の列車が入線してくる。
と、ホームに流れる自動放送の、ちょっと甲高い女性の声に聞き覚えがある。何処かで聞いた声だが・・・と考えていると、大阪市営地下鉄の自動放送と同じ声だと思い至った。
列車は1ドアの小ぶりな車体ながら、6連と長い。シート配置はロングシートで、例によって先頭車の一番前に陣取って発車を待つ。10時48分、定刻に警告音が鳴って車輌のドアが閉まり、一呼吸置いてホームドアも閉まる。そして、静々と発車。
三宮の中心部、ビルの谷間を渋滞とは無関係に快走するポートライナー。無人の自動運転ながら、速度はかなり速い。最初の駅である貿易センターに停車。と、かなりのカックン停車で自動運転のプログラムが古いのかな?と思わされる。
貿易センター駅を出ると、阪神高速3号神戸線をオーバークロスしてハーバーハイウェイをアンダークロスするために、アップダウンとカーブがキツく、徐行のようなスピードで走行。ポートターミナル駅を出ると、いよいよ神戸大橋を渡ってポートアイランドへ入る。

ここまでは左側通行の複線だったが、ポートアイランドに入った最初の駅である中公園駅は復層構造になっていて、上り線(というのか?ループ配線だけど)をアンダークロスして、単線のような状態になる。
市民広場前駅の横には、有名なポートピアホテルが聳え立っている。さすがに、天気の良い日には関空からもその姿が見えるだけに、足元で見るとかなりの迫力だ。

南に取っていた進路を左に90度曲げると、南公園駅も近い。このまま1周して三宮に戻っても良いのだが、せっかくだからこの辺で途中下車して歩いてみる。

新交通システムの駅は、どこも個性がなくて面白くない。南公園駅も例外ではなかった。駅前は神戸ポートピアランドの入り口に直結しているが、平日の今日はさすがに静かなものである。ポートアイランドの周回道路も、通行量が少なくて寂しげな雰囲気で、あまり歩く気にもならない。
駅の南側には、駅名にもなっている南公園が広がっているが、これといって見るものもなさそうなので、駅前のベンチで一服つける事にする。辺りには緑が多く、目の前にはスモモの立派な木が枝を広げていて、青い実をつけているのも伺える。いうまでもなく、ここも埋立地で元は海だったのだが、六甲アイランドと違って植樹だけで自然を補ったのには好感が持てる。
小春日和の暖かい陽光に当りながらベンチに座っていると、今朝は早起きだった事もあって、このままうたた寝してみたい衝動に駆られる。
が、小学生の団体が奇声を発しながら近付いてきたので、ちょっと興醒めとなって外周ルートに戻ることとする。南公園駅11時18分発の三宮行きポートライナーに乗車。ポートアイランドをぐるりと巡って、三宮に戻ってきた。



三宮は神戸の中心地といっても過言ではない。駅前は人通りが多くて賑やかなのだが、そんな一角に震災復興記念館がひっそりと建っている。1995年1月17日の午前5時45分頃に発生した大地震、市民生活は元より交通機関も大打撃を受けた神戸市。TVで被害状況を見ていた私は、復興に10年以上かかるものと思っていたのだが、今の三宮近辺の賑わいを見ると、今や震災の爪痕はほとんど伺えない。神戸市民の復興への熱意とパワーは相当なものだったのだろうと、頭が下がる思い。

有名な三宮センター街も賑やかなもの。多くの店舗が立ち並び、平日の昼前でも行き交う人が多い。そんなセンター街を抜けて、元町まで歩いてきた。元町の南側には中華街として有名な南京町が広がっている。時刻は11時50分、ちょうどいい具合だ。というのも、今日の昼食は中華街で摂ろうと決めていたのだ。

中華街の象徴である長安門をくぐると左右に出店が連なっており、今日は修学旅行生と思しき学生が雑踏を作っていて、チャイナスクエアも凄い混雑。人波を掻き分けるように進み、脇道に雰囲気の良さそうな中華飯店を見付けて入る。
エビチリがメインでワンタンが8個も入ったスープ付きのランチ(900円也)を注文。ご飯はおかわり自由だったが、出店でも何か食べるつもりなのでおかわりはせず。食べ終わる頃、店内も混雑が酷くなってきたので落ちつけなかったが、味には満足。

再び雑踏の人波を掻き分けながら進むが、途中で神戸牛コロッケ(150円也)を発見して購入。歩きながら頬張ると、揚げたてのアツアツで、ジャガイモがホクホクしていて最高に美味かった。
にしても、学生連中はたむろするのが好きな人種だと思う。店に入るでもなく歩くでもなく、道の真ん中でお喋りに夢中になっている。昔の私はこれほど酷くはなかったよな、と確認しつつ歩を進める。
なんだかんだで落ちつかない中華街ではあったが、一応の満足をして長安門をくぐり、再び三宮まで戻る。



三宮からは、今年の7月に開業したばかりの神戸市営地下鉄海岸線(愛称;夢かもめ)に乗車する。駅名は三宮・花時計前というちょっと長ったらしく、素直に「三宮」でよかったんちゃうん?と思わないでもない。新しい地下路線なので、ホームはかなり深い場所にある。ビルで言うと、地下4階ぐらいに相当するのではないだろうか。

三宮・花時計前駅は島式ホーム1面2線の配線で、地下駅ながらなかなか明るい。12時45分頃、新長田からの電車が到着。これが折り返し12時50分発の新長田行きとなる。車輌は小ぶりな3ドアロングシート車の4連で、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線の70系と似た雰囲気。屋根上を見てみると、可愛いシングルアームパンタが乗っていて、これも70系と同様だ。
運転士が乗り込んできて、乗務員室の幕を全て下ろす。どこか1つぐらい開けておいてくれれば・・・と思ったが、幕には「運転に支障となりますので、幕を閉めさせていただきます」という意味合いの記述があった。

という訳で、前面展望が楽しめないので車内の様子を伺ってみる。知人からは「ガラガラにすいてるよ」と聞いていたのだが、シートが全て埋まる程度の乗車率であり、やはり地下鉄としてはちょっと寂しい。
定刻に発車した夢かもめは、各駅に丹念に停車していく。駅間距離が短いので、なかなか忙しない走りだ。

ハーバーランド駅到着前に「JR線は乗り換え」という車内の自動放送がある。JRにはハーバーランドという駅はなく、JR神戸駅に隣接している。乗り換えの便を考慮するなら、ハーバーランドなどという気取った駅名にせず、素直に神戸にしておいた方が良かったのではないだろうか? JR東西線の大阪天満宮駅など、新しい地下路線は他社路線の駅に隣接していても、新たに別の駅名を名乗ることが結構あり、利用者にとって解りづらくては困る。
和田岬駅ではJRへの乗り換え案内がなかったが、ここのJRは朝夕のみの運転なので案内しない方が良いだろう。JRの和田岬しか知らない私は、意外と乗降客が多いのに驚いたりする。
それにしても、夢かもめの各駅は個性というものがない。御崎公園駅が中線のある2面3線の配線である以外は、全て島式1面2線で壁の色まで同じである。景色のない地下鉄なのだから、せめて駅ぐらいは個性を持たせてほしいものだと思う。

終点の新長田に到着。なんだかんだと文句を付けた夢かもめだが、10分ヘッドの高頻度運転だし、バスに比べれば定時性に優れているしで、交通機関としては合格なのではある。



新長田ではJRに乗り換えるのだが、ホームから地上へ上がるだけでヘロヘロになってしまった。というのも、健康のために駅ではエスカレーターやエレベーターは使わないことにしているのだが、新規路線でホームが深いところに位置しているのを忘れていて階段を延々昇ったため。

JR新長田駅前のベンチに腰を下ろし、ペットボトルのお茶で喉を潤しつつ一服。駅前広場には、囲いのない噴水が設置されており、定期的に吹き上げる水量が変わるのを眺める。時折、鳩が噴水に近付いて水を飲んだりなど、非常に長閑な時間が流れる新長田駅前である。

先の行程を進めるべく、改札を抜けてホームへ上がる。この辺りのJR神戸線は線路別複々線になっており、ホームがあるのは緩行線だけで、北側に併走する列車線を223系新快速が通過していくのが見える。
次に乗車するのは13時21分発の西明石行き普通電車。例によってレア車205系を期待していたのだが、やってきたのは207系1000番代だった。ま、201系よりは前面展望は良好ではある。

新快速で列車線を通ることが多いJR神戸線。しかし、電車でGo!3では何度も通った緩行線であり、久々の乗車ながら乗り慣れた路線のように感じてしまう。鷹取駅構内には、役目を終えた4両のキハ35+キクハ35が所在なげに佇んでいた。
須磨では網干行き快速と緩急接続。221系8連の快速は思ったより混んではいなかったが、乗り換えても舞子に着くには3分早くなるだけなので、このまま207系で行くことにする。

須磨を出ると、左側の車窓に大阪湾が広がる。この辺りはまだ充分に大阪への通勤圏内であり、毎朝この海を眺めながら通勤する人も多いと思うと、ちょっと羨ましく感じたりもする。
駅間距離が比較的長いこともあって、併走する国道2号線の渋滞を尻目に、207系は約100km/hでの快走を続ける。塩屋駅停車中に、右側に見える山陽電鉄の線路を姫路行き直通特急が追い越して行くのが見えるが、垂水駅の進入はほとんど同時だった。

やがて、左前方に明石海峡大橋(愛称:パールブリッジ)が見えてきて、橋のたもとに位置する舞子に到着。この先で山陽電鉄をアンダークロスするので、外周ルートは山陽電鉄に移る。
JR舞子駅は橋上駅なのだが、国道2号線を跨ぐ歩道橋に直結しているし、裏手は高台になっているので、まるで舞子駅ホームが掘割の中にあるような感じだ。

駅前に出ると、嫌でもパールブリッジに視線が行く。パールブリッジは本土と淡路島を結ぶ橋で、当初予定では鉄道道路併用橋だったらしいのだが、残念ながら道路橋としてのみ使用されている。淡路島も兵庫県なので、もしパールブリッジが併用橋として機能していれば、兵庫県外周気まぐれ列車も淡路島へ上陸できたのにと、ちょっと寂しく思ったりもする。

取り敢えず、もっと近くで橋を見学しようと歩き出す。近付くにつれ、橋の大きさに目を奪われる。特に土台となっているコンクリートの塊は、言葉では表現できないぐらい大きい。とにかく、この迫力は実際に見てもらう以外伝わらないと思う。
橋を見上げながら海岸線まで歩いていくと、平日ながら観光目的と思われる人が多い。11月に入ったというのに陽射しが強く、歩いていると少し汗ばむような陽気だが、海辺にやってくると風が心地よい。パールブリッジの真下に来てみると、淡路島に向けて真っ直ぐ伸びる橋の姿が非常に頼もしく思える。

さて、最近私が注目しているMBSの深夜番組「見参!アルチュン」。先週と今週の放送分は舞子だった。Vol.1の杭瀬もアルチュン直後に訪れたのだが、別に前以って調べたわけでもなく全くの偶然。パールブリッジをあとにし、アルチュンで見覚えのある公園のフィットネス舗装を踏んで足の疲れを癒す。



JR舞子駅の裏手に当る、ちょっと寂しい雰囲気の場所に山陽電鉄の舞子公園駅は佇んでいた。どうやら改修工事直後のようで、駅舎も階段もキレイで気持ちが良い。
ホームに降りると、うまい具合に14時16分発の山陽姫路行き普通電車が入線してきたので乗車。3ドアロングシートの4両編成だが、車内は閑散としている。
舞子公園駅を出ると、JR神戸線をオーバークロス。JRとは違ってのんびりした走りで、睡魔が襲ってきそうになる。

山陽明石駅はJRの明石駅に隣接しており、加古川行き221系快速電車が停車している姿も見える。さてここで直通特急との緩急接続が取られるので、先を急ぐことにする。天気は良いが日没の早い季節なので、暗くなり始める前に網干に着きたい。明石駅に入線してきた姫路行き直通特急は、なんとまた阪神9300系だった。三宮では後ろ髪を引かれる思いで下車したのだが、今度は飾磨までジックリ乗車できる。

明石駅ホームを定刻の14時27分に離れた9300系は、静かな快走を始める。クロスシートは埋まっているようだが先頭車は10名ほどしか乗っておらず、車内も静かなもの。あまりスピード感はないのだが、運転席の速度計を覗き込んでみると110km/hを指している。線形が良いので加減速もない車内は、暖かい陽光が射し込んでお昼寝タイムの様相。ここでシートに腰を下ろしてみると、予想していたより硬い。しかし適度なホールド感があって、これなら長時間座っていても疲れは少ないかもしれない。但し、窓を大きく取ったためか背もたれは肩甲骨の下までしかないのが残念。冬場は肩の辺りが寒く感じるかも。

東二見で運転士が交替。同じく車掌も交替したようで、車内放送の声も変わった。
加古川の雄大な流れを渡って、高砂に停車。その昔、国鉄高砂線という路線が加古川から伸びていたが、国鉄高砂駅は山陽の高砂駅とは全く離れた場所にあった。
少しカーブが増えて線形は悪くなるが、9300系は100km/h前後での快走を続け、飾磨駅に到着した。山陽電鉄本線は、ここから右へ急カーブを切って姫路へ向かうのだが、直進する形で網干線という支線が出ているので、必然的に外周ルートは網干線である。

飾磨駅は2面3線の配線で、中線が網干線乗り場になっていた。2分乗り継ぎとなる14時57分発の網干行き普通電車に乗車。3ドアロングシート車3連の網干行きワンマン列車の車内は閑散としていて、昼下がりの長閑な雰囲気が漂っている。
定刻に飾磨駅のホームを離れ、ポイントを渡って網干線に入ると、築堤で徐々に高度を稼いで高架橋へと入った。単線ながらまさか高架化されているとは予想していなかったので、これには驚き。
最初の駅 西飾磨に停車すると、しばらく停車して対向列車と交換。ポイントの切り換えは素早くて、対向列車がホームに停車しないうちに出発信号機に進行が現示された。

西飾磨を出ると、緩やかな下り勾配を駆け降りて夢前川を渡り、地平に降りて夢前川駅に停車。ここから先は地上を走るのだが、敷地は復線分が確保されているように見える。住宅地の真ん中を突っ切るように走る網干線だが、線路際はセイタカアワダチソウが群生していて黄色い花が目に眩しい。時折渡る小さな川の川原にも、セイタカアワダチソウが群生している。
セイタカアワダチソウは根から他の草を枯れさせる成分を発するらしく、群生が始まるとこの草ばかりになってしまうという始末の悪い草だ。

天満駅に停車すると、運転士がマイクを取って、対向列車待ち合わせのため暫く停車する旨の車内放送をする。こんなところ(といっては失礼か?)に天満駅があるのもちょっとヘンに思わないでもないが、なかなか雰囲気の良い駅である。やがて遠くから飾磨行き電車が到着し、またもや素早いポイント切り換えが行われ、出発進行。
のんびりとした走行が続き、島式ホーム1面2線の行き止まり駅である終点の山陽網干駅に到着した。



山陽網干駅はちょっと手狭な感じで、駅前広場もあってないようなもの。
さてここから、兵庫県外周気まぐれ列車における体力的最難関区間である、JRの網干まで徒歩連絡となっている。駅前にはJR網干駅まで3.5kmという表示があった。普段の私なら35分程度で歩き切る距離なのだが、さすがに今日の行程の最後でもあり、所要時間を40分と予想する。

気合を入れて歩き始めるが、片側1車線の県道は交通量が多くて歩道もないので歩きにくい。今日はこれで最後だからと、半ばムキになって歩くが、県道沿いにはこれといって見るものもないので、気を紛らわすこともできない。
そんなこんなで黙々と歩き、なんだかんだで山陽網干駅から38分でJR網干駅に到着した。JR網干駅の周りも寂しい感じで、歩いて面白そうなところはなさそう。
と、何気にホームに目をやると、和田岬線で役目を終えたキハ35とキクハ35が4両、ディーゼル機関車に牽かれて西の方へと走り出すのが見えた。恐らく廃車回送なのだと思われ、頭の中でドナドナの歌が流れた。

さてここから先は、山陽本線から智頭急行へと乗り継いで中国山地に分け入ることとなっているが、16時も近くなって秋の日は大きく西に傾いているので、今日はここで中断とする。
中断地点はJR網干駅の改札を入ったところ、跨線橋の中央部とした。
 

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