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昨年の7月に開始した『大阪府外周気まぐれ列車』は、前回11月3日の行程でJR高槻駅に到着し、中断している。 師走は忙しく、年末年始は世紀越えと初詣関連の取材を行ったりしたので、3ヶ月ほど間が開いてしまった。建国記念日が絡んだ今年最初の三連休、週初めから風邪をひいていたりするのだがVol.5の行程を進めようと思う。 2001年2月10日(土) 立春は過ぎたものの、まだまだ朝の冷え込みは厳しい。なかなか寝床から起き出せずにグズグズしていたので、中断地点としていたJR高槻駅改札前の喫煙コーナーに到着した時には、時計の針は既に11時30分を指していた。 まずは一服つけて気持ちを落ち付かせるが、今年から減煙を心がけているので、これが今日の1本目だったりする。改札を出ると、『大阪府外周気まぐれ列車』は3ヶ月ぶりに再開。 まずは阪急の高槻市駅まで徒歩連絡。高槻駅の南口へ出てみると、松坂屋とグリーンプラザに歩道橋で直結されていて、人通りが多くて賑やかだ。振り返ってみると、橋上駅舎に高槻駅の表札が見えるが、屋根の上には数十羽の鳩がたむろしており、一部は『JR高槻駅』という文字の上にも佇んでいる。しばらく眺めていたが飛び立つような気配もなく、どうやらひなたぼっこ中のようだ。 珍しく活気のある商店街をのんびり歩いていくと、約15分で阪急の高槻市駅前に出た。JRと比べると、こちらの方がお洒落な感じはするが、人通りは少なくてちょっと寂しい。 ここからは、阪急京都線で南茨木へ向かう。11時58分頃、天下茶屋行きの普通電車が到着し、梅田行きの急行と緩急接続が行われる。南茨木は急行が停まらないので、12時01分発となる普通に乗車する。 高槻市駅を発車すると、スラブ軌道の一直線な高架線。線形が良いので普通でも100km/h近くまで出している。なかなか阪急も頑張ってるやん、と思うのもつかの間、富田からは駅間距離が短いので65km/hが精一杯。高槻市から10分ほどで南茨木に到着すると、『大阪府外周〜』における阪急の出番は終了となる。 南茨木駅は最近流行りの橋上駅で、駅を出ると目の前に大阪高速鉄道の南茨木駅が見える。私と同じ電車で到着した乗客のうち、7割近くが大阪高速鉄道の駅へ消えて行ったのには驚いた。これほど乗り換え利用が多いのならば、阪急の急行は南茨木に停車しても良いと思うのだが、3月24日に行われるダイヤ改正で急行停車が実現するらしい。 さて、南茨木近辺をうろついてみたのだが、住宅地が広がるばかりで、これといって書き記す事もなし。 大阪高速鉄道の南茨木駅に戻ってくると、12時26分発の門真市行きが出たばかり。ホームで10分ほど待つ事となる。 Vol.4の行程で蛍池駅ホームに立った時に、冬季は風が吹き抜けて寒くないか?と心配していた大阪モノレールのホームだが、やはり心配していた通りだ。今日はまだ風は弱い方なのだが、首筋を冷気が撫でていく。 寒さに耐えて待っていると、12時37分発の門真市行きモノレールが入線してきた。車内に入ると暖房と窓から射しこむ陽射しが心地よくて生き返ったように思う。ともあれ、Vol.4の行程から通算して、これが4回目の乗車となる門真市行きモノレール。近畿自動車道が併走しているが、例によって渋滞気味で、最高速度75km/hのこちらと同じぐらいの速度で流れている。沢良宜駅を出ると、なぜかアップダウンが激しい。近畿自動車道にはそれぼどアップダウンがないだけに、ちょっと不可解に思う。 次の摂津駅を発車すると、視線は自然と左下へ行く。一瞬ではあるが、新幹線の鳥飼基地が見えるのだ。意外にも700系が多く、これが新幹線のスタンダード車輌となる日も、そう遠くないような気がしてきた。 淀川を渡ると大阪市に入って、市営地下鉄との接続駅である大日に到着。 大阪の中心部から放射状に延びる鉄道路線相互を結んでいる大阪モノレールは、他社乗換駅での乗降が多く、また短距離利用者も多いようで、非常に乗客の入れ替わりが激しい。大抵の鉄道路線には、利用者のピークとなる駅が1〜2駅あって、乗客数はピークからの距離に比例するものなのだが、大阪高速鉄道にはハッキリとしたピークはないみたいで、常にソコソコ乗っている状態だ。それが大阪高速鉄道にとって、いい事なのか悪い事なのかは解らないが、各鉄道相互を結ぶ事で、大阪の中心部の混雑が少しでも緩和されているのであれば、大阪の都市交通として大きな役割を担っていると言って良いだろう。 終点の門真市駅に到着。この駅では、到着した列車は一旦留置線に引き上げてから、改めて入線する方式となっている。 引き上げ線に去って行く回送車両を見送って、階段を降りる。大阪空港駅にはギネスに関する掲示があったので、門真市にもあるのかな?と思って壁を見ていたら、列車非常停止ボタンに関する案内が掲示されていた。 先日、山手線の新大久保駅で発生した事故から、多くのマスコミが「列車非常停止ボタンの存在を広く知らせるべき。」という報道をしていたが、これも見た感じかなり新しい掲示物みたいだ。 私的には、列車非常停止ボタンの存在が無闇に知られると、下らん悪戯で押す者がきっと出てくると思うので、これまで通りさりげなく知らせておけば良いのではないかと思う。 ともあれ大阪高速鉄道の出番も終了し、改札を出て駅前広場に出てみると、大阪高速鉄道の門真市駅と京阪本線の門真市駅は隣接しており、乗り換え通路を通れば雨の日も濡れる事はない。 門真市からは京阪が登場。京阪本線は、京橋〜萱島が複々線となっており、普通電車しか停まらない門真市駅には、外側線(緩行線=京阪ではB線と呼んでいる)にしかホームはない。 13時09分発の出町柳行き普通電車に乗車する。京阪本線では、ついついA線を走る特急/急行を利用する事が多く、駅間が短い普通電車の忙しい走りは新鮮だったりする。 萱島を出ると複線になり、TS京阪で見慣れた光景が展開する。 香里園では、待避線に入って急行との緩急接続が行われる。先を急ぐ旅ではないし、今日は京都競馬が開催されているので、淀臨停の急行は混雑していると思われる。取り敢えず現物を見てから・・・と思ってホームに出ていると、出町柳方向で淀屋橋行きの特急が非常停止しているのが遠目に見えた。踏切の障検が動作しているみたいなのだが、ちょっと遠くて解らない。 どうなるのかと注目していたら、暫くして警笛を一発吹鳴して動き出した。 やれやれと思って振り向くと、嬉しい事に狙わないとなかなか乗れない9000系がやってきたので、迷わず乗車する。8連という事もあってか、車内は思ったより混雑していない。 さて香里園を発車すると、15km/h程度の速度でゆるゆると進む。やはり、先ほど特急が非常停止していた踏切に問題があるのかな?と注視していると、右側(東側)の遮断棒が折れてなくなっていた。恐らく、遮断棒が折れて軌道内に落ちたのが、特急の非常停車の原因だろう。 直後に京阪指令からの列車無線(ボリュームが大きくて、客室内でもよく聞こえる)が、件の踏切遮断棒破損に関する情報を全列車に通知していた。 9000系はVVVFの唸りも勇ましく、TSで見慣れた光景を快走し、ものの6分で枚方市に到着。後ろ髪を引かれる思いで下車すると、入れ替りに多くの乗客が乗り込んで、ほぼ満員状態で発車していった。 さて、枚方市では交野線に乗り換えるのだが、13時を大きく回って空腹の極みである。門真市駅近辺で昼食を摂っても良かったのだが、枚方市駅構内にはオムライス専門店「ポムの樹」があるので、ここまで辛抱していた次第。 例によって卵ふわふわなオムライスを堪能する。 腹が膨れたところで、気合を入れ直して再度入場する。 ホームに上がると、14時16分発の交野線私市行き電車は、既に入線していた。昼食を摂っている間に日が陰り、まるで夕方のような暗さになっている。以前、私市を始終点とするハイキングに参加した折に、雲一つなかった晴天から1時間後に強烈な雨が落ちてきた事があり、枚方市/交野市近辺は天気が変わりやすい地形なのかも?と思ったりする。 枚方市を発車すると、フランジを盛大に軋ませながら右に大きくカーブを切って本線と別れる。比較的短い駅間でこまめに停車して行くと、徐々に周囲に緑が多くなってくる。割と多くの乗降があった交野市を発車すると、これまでとは違ってグングン加速が続き、なんと95km/hに達する。このあと乗車する事となっているJR学研都市線をオーバークロスし、河内森に到着。短い区間だったが、京阪の出番もここで終わりとなる。 河内森駅は地平の相対式2面1線の駅だが、改札は地下にあって、どちらの方面の電車に乗るにも階段の昇降が必要だ。駅前には何件か店があるものの、大きな音でBGMを流しているたこ焼き屋だけが元気で、周囲には住宅が広がっている。 次はJR学研都市線の河内磐船駅まで徒歩連絡。ちょっと狭い道への曲がり角に、小さいながらも存在感のある案内表示があり、これに従って左へ曲がると、遠くに207系の姿が見えた。私と同じように、河内森から河内磐船に歩く人は多く、5分ほど歩かなければならないのだが、乗換駅としては機能しているようだ。 JR河内磐船駅の周囲には新興住宅地が立ち並び、なかなか落ち着いた雰囲気が漂っている。しかし、駅の中はハイキング帰りらしいいでたちの乗客が多く、賑やかだ。 ホームに上がって待っていると、細かい雨を感じるがすぐに止む。やはり山が近くて天気が変わりやすいのか?? JR学研都市線は、京都府の木津と大阪市内の京橋を結んでおり、更にJR東西線を経て兵庫県の西明石や宝塚へ直通運転している。地下路線のJR東西線を経由するという事もあって、車両は207系に統一されている。14時50分発の宝塚行き快速に乗車すると、冬枯れの田畑や住宅地を突っ切っての快走が始まる。線形は良いとは言えないが、JR西日本らしく車両性能を活かした目一杯の走りは、乗っていて心地よい。 東寝屋川を通過する頃、フロントガラスを大粒の雨が叩き出す。あまりにいきなりの事で驚くが、四条畷停車中に雨は止み、野崎を通過する頃には太陽が顔を出した。 住道で、先行していた普通電車西明石行きと緩急接続を行うと、多くの乗り換え客で立つ人も増えてきた。住道を出ると、近畿車輌のすぐ側を通るのだが、今日は珍しく何も停まっていない。徳庵を通過すると、いきなり街並みが黒くなり、昔の片町線時代が思い起こされる沿線風景となる。不意に左側から線路が寄り添ってきて、放出に到着。 京橋に向けて発車する207系を見送ると、先ほど寄り添ってきた線路が左に併走しているのが見える。これが、吹田と久宝寺/百済を結んでいる城東貨物線で、旅客路線(大阪外環状線)として活用しようという方針のもとに、工事が行われている。ここ放出駅では、既に城東貨物線に真新しいホームが出来ており、今にも103系(爆)が入線してきてもおかしくない。近い将来、大阪外環状線が開通すると、人の流れが大きく変わるのだろう。 放出駅の改札を出ると、JRの出番もこれにて終了。今日は出番が終わる鉄道会社が多く、さすがに『大阪府外周〜』も終盤を迎えてきたと思う。さて、ここからは大阪市交通局の中央線に乗り継ぐのだが、大阪外環状線が開通していない今の段階では、深江橋まで歩くほかない。 狭い駅前広場を抜けて狭い道を西へ歩いていくと、頭上を横切る国道479号線が見える。これで学研都市線を越えるのが最も近い道なのだが、ずいぶん高いところまで階段を昇らねばならない。しかも冷たい風が吹きつけて寒いのなんのって・・・。階段を昇り終われば、交通量の多い国道に併設された歩道に出るが、歩いている人は私以外いない。クルマの排気ガスと騒音を避けるように足早に歩いて橋を渡り終えると、再び吹きっさらしの階段を降りなければならない・・・。 階段を降りると、ガード下は静かなもの。小さいながらも公園があって、小学生らしき子供が一輪車で遊んでいるのが見える。車道が地平に降りてくると、再び排気ガスと騒音に悩まされる。なんだかんだで放出から20分ほど歩いて、大阪市営地下鉄のマーク(深江橋駅の入り口)を見つけると、ホッとひと安心。 それにしても駅入り口に置かれている自転車の数が多く、歩道を塞ぐようにずらずらと並んでいる。(-_-) 深江橋からは地下鉄中央線。Vol.3で乗車したOTSから直通している路線で、思えばかなり遠回りをしたものだ。 この先、長田からは近鉄東大阪線に乗り入れる事となっている。つい先日、近鉄も目出度くスルッとKANSAIに加盟したので、ここもカードを利用できる。Vol.1の河内長野からここまで、9つの鉄道会社局を利用してきたのだが、全てカード(JスルーとスルッとKANSAI)で事足りており、本当に乗車券を買う機会が減ったものだと、改めて思う。 ホームに降りて地上の喧騒から逃れると、持参しているペットボトルのお茶で喉を潤す。風邪をひいているという事もあるが、なんか喉がいがらっぽい。 待つ事しばし、生駒行きの電車が入線してきた。近鉄と大阪市交通局の車輌が併用されている中央線だが、これは大阪市交通局の車輌で、前面の塗装が剥げていたりなど、ちょっとくたびれた感じだ。しかし、走り自体はソコソコ元気なので、ちょっと手を加えてやればまだまだ活躍できそうに思う。 長田に到着すると、乗務員が大阪市交通局の方から近鉄の方に交替し、ここで大阪市交通局の出番も終わり。残るは近鉄だけとなった。長田を出発すると、車内の自動放送も「近鉄電車をご利用戴きまして・・・。」に変わる。半地下状態の荒本駅を出ると地上へ上がるのだが、上に阪神高速東大阪線が覆い被さっているので、相変わらず暗い。 高架2面3線の新石切駅に到着。このまま乗っていると、長大トンネルで生駒へ抜けて奈良県に出てしまうので、ここで下車する。東側を見ると生駒の山並みが近く、乗ってきた電車が長大トンネルに入っていくのが見える。 近鉄東大阪線新石切駅。第三軌条のため架線や架線柱がないので、非電化区間みたいに空が広く見えてなかなか良い雰囲気の駅だ。考えてみれば、大阪港の海の底から生駒まで第三軌条が続いている訳で、全国的に見てもこんな路線は他にないだろう。 さて、残りの行程は少ないのだが、暗くなる前に終点の柏原には着けそうもない。また今日は徒歩連絡が多くて疲れ気味で、ここから石切まで歩くのが億劫になってきたので、ここで中断とする。中断地点は、新石切駅ホームの待合室に定めた。 そして帰途、生駒駅のホームでセンスの良い警告表示を見つけたりした。 さて次回のVol.6では、近鉄大阪線と奈良線が分岐する要衝の布施駅と信貴山がメインになりそうだ。そして、「大阪府外周気まぐれ列車」の終点である柏原へ到着する予定となっている。 |