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2000年11月3日(祝) 土日に「文化の日」がくっついた三連休の初日、『大阪府外周気まぐれ列車Vol.4』を敢行する。 7月1日に柏原を出発した『大阪府外周〜』は、Vol.3の行程を終えた段階で22本の列車を乗り継ぎ、全行程の約半分に達している。 安易な理由(Vol.1レポート参照)で、始終点をJR大和路線(近鉄道明寺線)の柏原に決めたのだが、偶然にも大阪府の中心駅で折り返しを迎えるという、なかなかドラマチックな展開となった。(^_^) 中断地点のJR大阪駅コンコース噴水広場に歩を記し、『大阪府外周〜』は約1ヶ月振りに動き出した。 まずは、阪急梅田駅までの徒歩連絡。相変わらずの人混みに揉まれながら、大阪駅の中央北口を出て東へ。国道176号線を歩道橋で超えるのだが、右に米長九段出題の詰将棋問題が見える。大阪は坂田三吉を産んだ将棋の町でもある。 どんよりとした曇り空だが、気象庁が晴れの特異日と公表までしている11月3日の事、雨は心配ないと思われる。 歩道橋は阪急梅田駅の建物に直接繋がっているのだが、あえて右へ分岐する階段を降り、阪急梅田駅の正面に回り込む。地平から長いエスカレーターで3階に上がると、広大な頭端式ホームの阪急梅田駅に出る。 右から、京都線/宝塚線/神戸線の乗り場が並ぶ阪急梅田駅は、9本の線路が並んで壮観な眺めだが、到着/発車のアナウンスはホームのみに限定しているため、意外と静かで落ち付いた雰囲気。9号線ホームの付け根部分には、階上に喫茶店があって発着する電車を眺めながら喫食できる、なかなか鉄なスポットだ。 さて、これから乗車するのは10時10分発の宝塚線宝塚行き急行で、4号線から発車する。発車メロディに送られて定刻にホームを離れると、右に京都線、左に神戸線の複線が並んでいる。毎時00分には3本の特急電車が同時発車し、十三まで相前後しながら併走するのだが、この時間は京都線はお休みで、神戸線の新開地行き特急と並んで淀川を渡った。 空席も目立つほどの先頭車だったが、十三で席が埋まって立ち客も多くなった。十三を出ると、高架に駆け上がって高速運転に入る。速度が90km/hを超える頃、新幹線の高架橋をアンダークロスする。ちょうど、100系G編成のひかり183号が西へ向けて駆けて行った。 地平に降りて、庄内で先行の普通電車を追い越し、再び高架へ上がって豊中に停車。豊中を出て、またもや地平に降りてくると、左から大阪高速鉄道(モノレール)の軌道が寄り添ってきて蛍池駅に進入。大阪府外周ルートは、ここから大阪高速鉄道で宇野辺へ向かうのであるが、その間に補足往復が2箇所ある。最初の補足往復は、蛍池から石橋を経て阪急箕面線の箕面までの区間。今 乗車している急行は蛍池に停車しないので、そのまま補足往復区間に進入する。 石橋で下車し、箕面線に乗り換え。石橋駅の配線は、北の上空から見ると『入』という字の形。南から北西に抜けるのが宝塚線で、ホームは急カーブを描いている。当然、電車とホームの間が大きく開いている部分があるので、要注意。 地下道をくぐって箕面線の電車に乗り込む。石橋駅は、梅田方面から箕面線への直通運転も可能な配線となっており、平日のラッシュ時にのみ直通運転の電車が存在する。 そんな訳で8連という長大編成で、乗車率は大した事ないのでは?と思っていたのだが、発車する頃には立ち客も居るほどの盛況だった。 箕面へのハイキング客らしき装いの乗客も多いが、地元の用務客らしき乗客も多く、地域に根差した交通機関としての役目を充分に果たしていると思われる。 10時30分に石橋駅を発車した電車は、しばらく直線の線路を快走して、桜井に停車する。桜井を出ると、左に大きくカーブを切って上り電車とすれ違うのだが、つい先日、ちょうどこの辺りで幼児が死亡するという踏切事故が発生している。確かに見通しの悪い急カーブの直後に小さな踏切があり、線路際に花が手向けられているのが見えた。 2面2線の行き止まり駅である箕面駅に到着。なかなか瀟洒な駅舎で落ち着いた雰囲気。駅前から続く商店街は土産物屋が多い。特になにも買うつもりはなかったのだが、店先で犬が店番をしている栗専門店を発見。栗は今が旬であり、私の母の好物でもあるので、店番の可愛い犬に惹かれたという事もあって、実家へ発送してもらう事とした。 箕面といえば滝安寺なのであるが、まだ20分ほど歩かねばならないらしいので、諦めて駅へ戻る事とした。猿が生息する事で有名な箕面ではあるが、さすがにこの辺りまで降りてくることは稀だそうだ。 箕面駅から、再び箕面線の電車で石橋へ戻る。車内は地元の用務客と思われる立ち客も多く、やはり地域に根差した公共交通機関として活躍していると感じた。 石橋から、宝塚線に乗り換えて蛍池へ戻る。蛍池は急行が停車しないので普通に乗車。こちらも立ち客が居るほど盛況。阪急に乗るといつも思う事だが、少々天気が悪くても昼間は車内の照明が点いていない。切通しにある駅や建物の中にある梅田駅もあるので、車掌がこまめに照明を点けたり消したりしているのだ。今日のように曇天の時は、車内で本を読むには暗いぐらいで、点けっぱなしで良いと思うのだが・・・。 #蛍光灯は、点灯時に大きな電力を消費するので、頻繁に点けたり消したりするなら、点けっぱなしの方が省エネになる。 蛍池駅は上に大阪高速鉄道(モノレール)の駅が覆い被さっていて、ちょっと暗い。橋上駅の改札を出て街歩きを楽しもうとしたのだが、駅西商店街は再開発の真っ最中で、大阪高速鉄道の高架下で仮設営業していた。プレハブの仮設店舗は見た目にも面白くなく、さっさと大阪高速鉄道に乗る事とする。 蛍池からは大阪空港まで再び補足往復となる。大阪高速鉄道は、一昨日にダイヤ改正が行われたばかりだが、変わったのは早朝と夜間だけで昼間は一切の変更がなされていない。 ホームに上がってみれば、柵は設置されているもののホームドアはなく、屋根に覆われているので雨に濡れる事はないものの、冬場は寒風が吹き抜けて寒いのではないかと思う。 待つことしばし、大阪空港行きのモノレールが入線してくる。2ドアの4両編成は空港利用客と思しき乗客で立ち客も多い。定刻の11時31分に発車したモノレールは、駅を出ると中空に踊り出たような感じになる。一般の鉄道と違って、細い軌道の下には何もないので、真下が見えるためだが、高所恐怖症な私にはちょっとツライ。(^_^;) 右へ大きくカーブを切ると、左側に大阪空港の滑走路と、行き交う航空機が見えてきて、終点の大阪空港駅に到着。階段を降りて改札を出ようとしたのだが、ギネスブックの認定証が展示されているのを発見した。全長21.1kmの営業距離はモノレールとしては世界最長との事で、私的にはちょっと意外な気がした。 モノレールの大阪空港駅は、大阪空港の建物と連絡通路で繋がれており、非常に便利が良い。 関西国際空港の開港で、「国際」が取れた大阪空港。国内線ばかりになって少々寂しくはなったが、展望ブリッジは木材がふんだんに使われて自然を意識した作りで好感が持てる。機留場所も近いし、滑走路から飛び立っていく航空機も一望できるのも良い。朝からどんよりしていたのだが、ここに来て薄日が射してきて心地よい。しばらく行き交う航空機を眺めてから、ターミナルビルに戻ろうとしたのだが、英語表記には「INTERNATIONAL」が残ったままなのに気が付いた。 さて、大阪空港は関空ほど物価が高くないので、ここで昼食タイムとするつもりでいたのだが、三連休初日で人出が多く、12時ともなれば、どこのレストランも満席状態。仕方なく、ターミナルビル1階の立食スタンドでサンドイッチをほお張ったのだが、これがなかなか美味しくて、思わぬめっけものであった。 大阪空港駅に戻り、12時38分発の門真市行きモノレールで再び移動を開始する。幸い、最前部左側の前向き特等席に着席できたので、前面展望と運転士の操作を観察する。 大阪高速鉄道はATCが採用されており、ATC信号は山手線205系と同様に速度計の周辺部に表示される。また、軌道上にもATC信号が示す速度が黄色い塗料でじかに書かれているのも面白い。 想像していたより、カーブとアップダウンが多く、細かい突き上げもあって、あまり乗り心地は良くないが、高いところを走っているので眺望は最高。 柴原の手前から、中国自動車道の上を走る。実は私、中国自動車道をクルマで走りながらモノレールを見上げた事が何度かあるのだが、ここはモノレールの方が気楽に乗れて楽しいと思う。 放射状に走る鉄道路線を相互に結ぶ形で走っている大阪高速鉄道。前述のように、蛍池では阪急宝塚線に接続し、千里中央では北大阪急行に接続している。見たところ、鉄道各社からの乗り換え利用者も多いようで、スルッとKANSAIネットワークの効果も大きいように思う。 阪急千里線との接続駅となっている山田駅で下車。ここから、阪急千里線で北千里まで補足往復する事となっている。 改札を抜けて左へ出ると、遠くに阪急の山田駅が見える。接続駅と謳っている割には5分ほど歩かねばならないのだが、実際にモノレールを降りて阪急の駅へ歩く人は多い。 阪急千里線の山田駅は、駅前のロータリーにバスとタクシーの乗り場がある以外、これといって見るところもなく、さっさと駅のホームへ上がる。ホームから見る大阪高速鉄道の駅は立派で、ちょっとこちらが見劣るようにも感じる。 阪急千里線は、地下鉄堺筋線と相互乗り入れを行っており、天下茶屋〜北千里と梅田〜北千里の系統が交互に運転されている。これから乗車する13時01分発の電車は天下茶屋から来る系統で、車両も大阪市交通局の66系であった。 空席も多い8連の66系は、山田を発車すると95km/hまで一気に加速して惰行に移る。上り坂で自然減速していくが、やがて前方に北千里駅構内の予告信号(減速現示)が見えてきて、2面2線の北千里駅に到着した。 北千里の駅前は大阪のベッドタウンらしく、瀟洒なスーパーが建ち並んでいて、私的には面白くない。東口の方は、公営住宅と思われる建物が林立していて、歩いて面白そうな事もない。阪急千里線と並行して走る府道119号線を見下ろしてみても、あまり交通量は多いとは言えない。まぁ、平日の朝夕はかなり渋滞するだろうという想像は出来るのだが・・・。 あまりパッとしない北千里であったが、13時22分発の梅田行きで山田へ戻る。今度は阪急の車両だが、車内は空席も多く、8連では輸送力過剰のようにも思える。まぁ、梅田に直通するので、途中からそれなりの乗車率になるのだろうが・・・。 山田駅で下車して、大阪高速鉄道の駅へ戻ろうとしたのだが、阪急の駅前に貧弱な乗り換え案内表示を発見。思わず失笑してしまうが、こういう気遣いはないよりあった方がよろしい。大阪高速鉄道の山田駅への階段を登っていると、阪急山田駅に阪急と大阪市交通局の電車が仲良く停車しているのが見えた。 モノレールの乗り場に着くと、次の門真市行きの発車まで8分ほどあったので、缶ジュースで喉を潤しつつ一服つけようとしたのだが、改札内は終日禁煙で喫煙コーナーもない。嫌煙権を振りかざすのも良いが、少しは愛煙家の事も考えてもらいたいもの。(その分、納税額も多いのだから・・・。)という訳で、ルール違反になるが風下の周りに誰も居ないホームの隅っこで、携帯灰皿を取り出して一服つけた。 待つことしばし、13時41分発の門真市行きモノレールが入線してきた。車内はエキスポランドへ行くと思われる子供連れが多く、乗車率は90%ほど。 次の万博記念公園駅で下車。入れ違いにエキスポランド帰りの子供連れが多く乗車して、乗車率は100%を超えたみたい。 ここから大阪高速鉄道の支線(彩都線)が阪大病院前まで出ているので、補足往復する。万博記念公園駅の配線は2面3線で、JRの桜島線と同じような感じと表現するのが正解かもしれない。 13時46分発の阪大病院前行きモノレールに乗り込んで前方を見ていると、不意に軌道が動きだした。理屈では解っているのだが、モノレールのポイントの動きは一般鉄道のそれと違ってダイナミックで驚く。 1970年(昭和45年)に、東洋初の万国博覧会として盛大に開催された大阪万博の開催地跡が万博記念公園である。当時の私は幼稚園児だったのだが、父に連れられて万博を見に来たのをよく憶えている。
モノレールは、万博記念公園の周囲を巡るように走り、北へ抜けて終点の阪大病院前に到着した。 阪大病院前駅は、その名の通り駅前に阪大病院があるだけで、特に見るところもない。阪大病院とは反対側に出てみても、遠くに太陽の塔の後ろ姿とエキスポランドの大観覧車が見えるだけで、周りにはコンビニが1店あるだけだった。 朝から細かい乗り継ぎが続いたので少々疲れ気味な事もあり、次のモノレールが来るまで駅の休憩コーナー(改札外の喫煙可能なところ)で、一服しつつ疲れを癒す。 14時18分発のモノレールで万博記念公園駅に折り返す。車内は空席も多く、彩都線は本線に比べると利用者は少ないようだ。運転本数も、本線の5本/hに対し2.5本/hと半数である。 万博記念公園駅から、今日3度目となる門真市行きのモノレールに乗車。車内は、エキスポランド帰りの子供連れで賑わっている。次の宇野辺で下車し、JRの茨木駅まで徒歩連絡となる。 宇野辺駅の改札前で、「当駅はJR/阪急との接続ではありません。阪急京都線へは南茨木駅で乗り換え願います。JR茨木駅へは徒歩約20分となります。」という張り紙を発見。携行している近畿道路地図によると、宇野辺駅と茨木駅は1kmほどしか離れていないので、徒歩20分はちょっと余裕を持たせた表現なのかもしれない。 ともあれ、駅を出て地平へ降りて行くのだが、階段の真ん中に2本のレールが付いていて歩きにくい。想像するに、自転車を押しても昇り降り出来るよう配慮したのだろうが、それならもう少し全体の幅を広げないと、歩行者にとっては迷惑。 大阪高速鉄道と並行している府道2号線はさすがに交通量が多く、排気ガスが立ちこめて歩きづらい。足早に府道14号線との交差点まで歩いて左折してみると、今度は府道14号線も渋滞している。また、マイカルサティの建設工事が行われていて、所々で歩道がなくなって仮歩道としている車道を歩かなければならないのだが、工事車両が仮歩道を塞いでいる所もあって、ついつい交通整理の係員にも文句を言ってしまう。 途中で線路際の道へ抜ける脇道に入って一息つくが、線路際でもまた何か解らない工事が行われていて煩い。なんだかんだで、結局20分ほど歩いてJR茨木駅にたどりついたのだが、表札とも言うべき駅名表示が見当たらない。正面に回ってみてもなかったので、工事の間は取り外しているのかも? JR茨木駅は橋上駅なので、自由通路を通って東口へ出てみると、こちらには立派な駅名表示があった。 茨木からはJR京都線。15時03分発の普通電車高槻行きに乗車する。神戸の王寺動物園にやってきたパンダを記念するヘッドマークが可愛らしいのだが、実を言うと初めてこのヘッドマークを見た時には、「鶴橋のパンダ焼きが神戸にも進出したのか?」と思ったものだ。(^_^;) JR京都線は新快速を利用する事が多く、内側線の前面展望を楽しむのはずいぶん久しぶりの事。電Go!ではかなり省略されているが、この辺りの駅間距離はかなり長いので、201系普通電車でも100km/hまで出している。最高速度75km/hのモノレールに乗り慣れてきた身体には、相当のスピードと感じてしまう。JR京都線の221系は、大和路線や阪和線の221系に比べると綺麗だなぁなどと思ったりするうちに高槻に到着した。 次の山崎まで行ってしまうと、徒歩連絡となる阪急の大山崎駅で京都府に出ちゃうので、大阪府外周ルートは阪急の高槻市まで歩いて南茨木へという行程になっている。しかし、日の短い季節となって、15時を回って太陽が大きく西に傾いているので、今日はここで中断とする。 高槻駅改札前の喫煙コーナーを中断地点と定め、次回はここから。 次回Vol.5の行程には、特に目立ったスポットはない。師走は忙しいし、正月は初詣関連の取材を予定しているので、今のところ来年の2月頃に敢行するつもり。(やっぱ三連休の初日=2月10日(土)かなぁ・・・。) #残りの行程を考えると、次回で終点の柏原に到着する可能性もありますねぇ。 という訳で(ナニが?)、近隣の方の襲撃をお待ちしております(爆)。 |