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大阪府外周気まぐれ列車
Vol.1:柏原〜河内長野〜中百舌鳥〜和泉中央〜三国ヶ丘
(手探りで始めた外周の旅)

『大阪府外周気まぐれ列車』は、近鉄道明寺線で出発進行!
『大阪府外周気まぐれ列車』は、近鉄道明寺線で出発進行!

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2000年7月1日(土)


6月初旬に企画した「大阪府外周気まぐれ列車」ではあったが、梅雨時期で天候が不安定という事もあり、6月中には出発する事が出来なかった。
#結果的に雨が降らなかった土曜日もあったのだが・・・。

今日は、前々日から雨が降らないという予報が出ていたので、漸く出発する事となった次第。梅雨の中休み。真夏のような陽射しが照りつけ、朝から気温もかなり高くなっている。

この旅の必需品となる関西圏時刻表(通称:KATT)を携えて、JR大和路線の普通電車で「大阪府外周気まぐれ列車」の始終点となる柏原駅に向かう。
そもそも、なぜ柏原駅が始終点になったかというと、現在の私の居住地が奈良県のT市であり、JR大和路線沿線を始終点とするのが、行程的にムリがないという単純な理由から。
また、右回りに行程を進めるのは、左側通行の鉄道で、なるべく外周に近い部分を通りたいという、これも単純な理由。

「大阪府外周気まぐれ列車」では、これまでTTTで企画・実行してきたオフ会や取材とは一線を隔し、街歩きも楽しむ事としている。
という訳で、まずは柏原駅近辺を街歩き。駅前広場は小ぢんまりとしており、駅前商店街もあるのだが50mも歩くと道が極端に狭くなってしまう。道が狭い割に、車の通行量は多いようなので、街歩きはソコソコにして、駅へ戻る。

晴れて始終点に指名された柏原駅で、ささやかながら出発式と称して、缶ジュースで一服。



さて、鉄っちゃんとしては国鉄派の流れに属する私にとって、「大阪府外周気まぐれ列車」の行程には、多くの未乗路線が組み込まれているのだが、行程の初っ端である近鉄道明寺線から未乗路線だったりする。

近鉄道明寺線は、JR大和路線の柏原駅の片隅に発着しており、駅自体はJR西日本が運営していて、自動券売機もJRのものしかない。右端の券売機はJスルー対応なので、もしや?と思って試してみると、Jスルーカードで近鉄の乗車券を購入する事が出来て、ちょっとビックリ。(@_@)

待つ事しばし、近鉄道明寺線の電車が入線してきた。2連のワンマン運転対応の電車は、どうやら道明寺線専用として運用されているみたい・・・。

10時27分、「大阪府外周気まぐれ列車」のファーストランナーが出発した。車内は学生などの利用も多く、思ったより多くの乗客を乗せ、VVVFの唸りも勇ましく走り出したのだが、500mも走らないうちに柏原南口駅に停車。棒線の停留所で、乗降客はナシ。柏原南口駅を出ると、大和川を渡って石川沿いの築堤の側を走るのだが、遊園地の周回列車の雰囲気が漂ってきて、ちょっと嬉しくなる。柏原から4分ほど、もうちょっと乗っていたいと思わせつつ、道明寺駅に到着。



道明寺駅は、TS近鉄でも見慣れた駅。ほとんど待つ事もなく、河内長野行きの準急(5連)が入線。古市までは、これもTS近鉄で見慣れた光景。

古市に停車した準急電車は、吉野行き急行と相互接続を取って長野線に足を踏み入れる。この長野線も、私にとっては初乗車。古市を出発すると、左に南大阪線を、右に古市工場への引込み線を分岐し、まるでこちらが本線であるかのように真っ直ぐ進む長野線ではあるが、車内は空席も目立つほど閑散としている。

左右に水田を見ながら、80〜90km/hで快走する準急(とはいえ各駅に停車)は、乗っていて気持ち良い。やがて、減速・注意の信号現示が見え、右へカーブを切って富田林に到着。出発信号機は停止を現示しており、比較的停車時間が長い。
不意に前方のポイントが切り替わって、出発信号に進行が現示される。一見、右側通行になるような感じなのだが、ここから先は単線で、左側の線路は安全側線に引き込まれていた。

単線区間に入ると、雰囲気的には水間鉄道にも劣らないような、のんびりとした風景。しかし、川西駅は棒線の停留所ながら、立派な高架駅で驚く。
次の滝谷不動駅は、単線区間では唯一の交換設備がある駅。しばし停車し、対向列車と交換して発車。その間、構内踏切は閉まりっぱなしで、私が乗っている電車から降りた乗客は、ずっと足止めを食らっていた。

電車は吉野線のような風景の山中に分け入り、右に左にとカーブを切って進む。やがて、右に南海電鉄の車両が見えてきて、終点の河内長野に到着した。行き止まり式の1面2線ホームは、隣に並ぶ南海の2面4線ホームに比べると、どうしても見劣ってしまう。

近鉄と南海のホームが並んでいて、たまたま隣に高野山へ向かう(電車としては極楽橋行き)急行も停まっていたのだが、改札は完全に分かれており、乗り換えには一旦改札外にでなければならない構造となっていた。


駅の外へ出てみると、近鉄の車窓とは一変して都会の雰囲気が漂っていて、戸惑う。しかし、ちょっと裏通りに入ってみれば、道幅の狭い商店街が健在で嬉しくなる。何も買わなくても、こういった商店街はウロウロしているだけでも楽しい。



河内長野からは、南海高野線で中百舌鳥へ。駅へ戻ると、当駅始発の難波行き各駅停車が発車準備をしていたのだが、なんとも懐かしい片開きの大ドアに思わず目を見張る。

先発の難波行き特急りんかんの出発を見送って、定刻の11時33分に発車。南海の千代田工場を眺めながらの走行となるのだが、近いところを走っているはずの近鉄長野線と比べると、かなり拓けた沿線風景だ。
しかし車内は閑散としている。まぁ、この先の北野田で急行に追い着かれるので、河内長野からならば急行を使うのだろうと思われる。

某高速運転士邸の最寄駅という事で有名(?)な金剛は、2面4線でホームにキオスク売店もある立派な駅だった。狭山駅の周りには、新たな分譲地の区画割りも行われており、ベッドタウンとして益々発展していくのだろう。

北野田で難波行き急行と緩急接続。急行は約90%の乗車率で、かなりの混雑。逆に我が各駅停車は、閑散とした状態で発車する。
白鷺を出ると、上下線が離れて間に複線の線路が地下から顔を出してくる。これが、このあと乗車する事となっている泉北高速鉄道で、中百舌鳥から先は難波まで相互乗り入れを行っている。

2面4線の中百舌鳥駅に到着。車内はガンガンに冷房が効いている南海電鉄だけに、下車すると暑さがジワジワと襲ってくる。


中百舌鳥駅近辺は、マンションが林立した住宅地であり、これといった商店街もなく、特に見るところとてない。やっと見つけたパーラーで昼食を摂るのみで駅へ戻ってきたのだが、ひっそりとした駅近辺とは対照的に、地下鉄御堂筋線へ(から)の乗り継ぎ客が行き交う駅構内は賑やか。



スルッとKANSAIの導入で、ほとんどの駅で自動改札機を見かける関西の駅ではあるが、南海では2枚同時処理が出来るもの(赤表示で区別)も現れており、自動精算機を使う必要もなくなりつつある。

中百舌鳥駅のホームへ降りると、ちょっとした違和感を感じる。それが何なのかしばし考えていたのだが、ホームのベンチが、いわゆるクロスシートに配置されているのが珍しいのだと気付く。


さて、「大阪府外周気まぐれ列車」のルート選定には、以下のような経緯があった。
ルートに路線バスを組み込むと外周ルートの選定が繁雑になるし、鉄道のみに限定すると比較的狭い範囲(外周とは言い難い)となってしまう。そこで折衷案として、利用するのは原則として鉄道と短区間の徒歩のみとしてルートから外周より(外側)へ向かう鉄道路線を補足の意味で往復乗車する事とした。

で、最初に往復乗車する事となったのが、これから乗車する泉北高速鉄道。
実はこの路線も、私にとっては初の乗車となるのだが、近くを走る阪和道(高速道路)や並行して走る府道34・38号線は何度か通った事があるので、沿線の雰囲気は掴めている。
また、以前は終点であった光明池には運転免許試験場があり、私が初めて運転免許を取得する際に(当時は国鉄の)阪和線和泉府中駅からの路線バスで駅前に降り立った事もある。


難波から直通の準急和泉中央行き(既に各駅停車区間に入っている)は、学生など多くの乗客を乗せて12時50分に、泉北高速鉄道へ足を踏み入れる。泉北高速鉄道が所有するVVVFインバータ制御車なのだが、残念な事にTc車であるためVVVFの唸り声は聞く事が出来ない。

中百舌鳥を出ると、地下路線のような中百舌鳥トンネルに入って、南海高野線の上り線をアンダークロスしつつ白鷺公園の下を抜ける。ここから先は、終点の和泉中央まで完全立体交差の高規格路線が続く。
沿線は、泉北ニュータウンと呼ばれるベッドタウンが続くので、各駅で学生たちが下車していく。かつての終点である光明池を出ると車内は閑散としてしまい、やがて右側から姿を現せた、防音壁に囲まれた阪和自動車道をアンダークロスして、終点の和泉中央に到着した。


さすがに新しい駅という事で、立派な駅舎を有しており、巨大なスーパーとも直結しているのだが、見たところクルマでの来店が多いようで、和泉中央の駅自体はそれほどの賑わいは見られず。

泉北高速鉄道は、更に南への延伸が計画されているので、和泉中央から南方を望んでみたのだが、用地はあるもののレールどころか路盤も準備もされておらず、ちょっと肩透かし。



和泉中央からは、中百舌鳥へ引き返して南海高野線で三国ヶ丘へ向かうのだが、前述のように泉北高速鉄道は南海高野線と相互乗り入れを行っており、これから乗るのも難波行き準急。中百舌鳥で乗り換える事なく三国ヶ丘まで行けるのは有難い。

さて、泉北高速鉄道が走る地域は、和泉山脈が大阪平野へと落ちる部分で、指を広げて置いた手の、第2関節同士を結ぶような地形を走る事となっている。という訳で、かなりアップダウンが激しい路線で、栂・美木多への進入は強烈な上り勾配で、運転士には微妙な速度調整が要求される。また、栂・美木多駅発車直後には強烈な下り勾配が待ち構えているし、泉ケ丘から深井にかけては幾つもの細かなアップダウンが続く。勾配標をチェックしていたのだが、最大は34‰という数値が見られた。

先ほどとは逆で、各駅で乗客が乗り込み、立ち客もいるほどの盛況で中百舌鳥駅に進入。ホームの向かい側に南海高野線の難波行き各駅停車が停車しているのが見えたので、ここで接続を取るのかな?と思ったのだが、こちらがドアを開けるより早く出発していった。

中百舌鳥でしばらく停車して、ポイントが変わるのを待つ。しかし、すぐ前を各駅停車が走っている続行状態なので、減速現示の状態で発車。のんびり走って、三国ヶ丘に到着する。

三国ヶ丘は、JR阪和線と立体交差している地点にある接続駅。昨年5月にJRの快速電車が停車するようになってから、乗り換え利用客も増えたと聞いており、乗り換え改札口には相互の乗車券(定期券・カード)を2枚同時に投入できるタイプの自動改札機がずらりと並んでいた。


三国ヶ丘の駅前は、狭いタクシー乗り場がゴチャゴチャしており、パチンコ屋が数店建ち並ぶ如何にも大阪の下町らしい雰囲気を醸し出しているのであるが、街歩きにはちょっと都合がよろしくない。



という事で早々に駅へ戻ってきたのではあるが、これから先の行程はJR阪和線を下って関西空港線で関空へ向かうというルートになっており、関空まで行ってしまうと帰宅するのが煩わしくなるので、今日はここで行程を中断とした。
阪和線の下りホームに降り立ち、喫煙コーナーで一服。ここを中断地点とし、次回はここから再開する。



とはいえ、まだ14時を回ったばかりで、如何にも乗り足りないように感じた私は、先日思い立った阪堺電軌の取材を敢行する事とし、阪和線の下り快速に乗車した。
この後の模様は、別掲の「阪堺電気軌道乗車レポート」をご覧戴きたいと思います。
 

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