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大阪市営渡船乗り歩き

市民の足として活躍する大阪市営渡船
市民の足として活躍する大阪市営渡船

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昨年(2000年)10月、「大阪府外周気まぐれ列車Vol.3」で天保山渡船を利用した際、たまたま入手した渡船場マップに目を通しているうちに、大阪市営渡船の全てを踏破(?)したくなっていた。
季節的に暑くもなく寒くもないGWが理想的という事で、今般ようやく実現に至った次第。

ところで、弊サイトの名称は『Train Train Train』であった(2001年11月10日に改称)のだから、なぜに渡船?と思わないでもないが、大阪市営という事で地下鉄の仲間なので、JRでいう宮島航路のようなもの(ちょっと違うか?)として割り切る事にした。(^_^;)



2001年4月28日(土)

待ちに待ったGWの初日。連休は、初日はゆっくりして2日目以降に出歩く事が多いのだが、週間天気予想によると連休中で最も天気が良いのが今日であるとの事だったので、今日の出陣となった。鉄道の乗り継ぎだけなら少々の雨でもなんとかなるのだが、渡船の乗り歩きは徒歩で繋ごうと思っているので、雨では困る。

さて今回は、大阪に残っている8つの渡船のうち、私がまだ利用した事がない7つの渡船(天保山渡船以外の全て)を乗り歩く事となっている。
大阪環状線の弁天町駅を起点として、甚兵衛渡船→千歳渡船→船町渡船→木津川渡船→千本松渡船→落合下渡船→落合上渡船と乗船して、再び大阪環状線の大正駅へと戻ってくる予定だ。



1.甚兵衛渡船(詰所は大正区側;日中15分ヘッドで運行;岸壁間94m)
港区側の渡船場に着いてみると、そこには誰もおらず、対岸の桟橋に渡船が停泊しているのが見える。
やがて渡船の利用者が集まってきて、対岸を離れたすずかぜが波を蹴立ててやってくる。乗り込むと、そそくさと桟橋を離れ、エンジン音を響かせつつ、大きなS字を描くような感じで対岸へと向かい、ものの1分ほどで対岸へ到着した。

2.千歳渡船(詰所は北恩加島側;日中20分ヘッドで運行;岸壁間371m)
千歳渡船に平行して、千歳大橋が建設中である。桟橋に出てみると天保山丸が停泊しており、出航時刻を待っている。待合所には自転車を押した人が多く、とても賑やかだ。ここは岸壁間371mと、天保山渡船に次ぐ2番目に長い渡船であり、かなりの速度で航行する。既に姿を見せている千歳大橋の橋台を避けるように回りこんで、鶴町側の桟橋に到着した。約3分間の乗船となるので、少しは船旅の雰囲気も味わえる。


3.船町渡船(詰所は鶴町側;日中15分ヘッドで運行;岸壁間75m)
渡船場に着いて、まず目に付いたのが関西電力が設置したらしい看板。遠目に見ると投注意に見える。(^_^;)
ここは、石を投げれば対岸に届くのではないか?と思うぐらい川幅が狭い。という訳で、航路はU字を描くような感じで、やはり1分程度で対岸に到着。
詰所側へ戻って行く船を見送ろうとしていると、いきなり大きな船が現れて驚く。川幅などの雰囲気からは橋を架けられそうにも思ったが、これほど大きな船が通るのならムリだろう。
ふなづる(船名)は、大きな船の通過を待って引き返していった

4.木津川渡船(詰所は大正区側;日中45分ヘッドで運行;岸壁間238m)
現存する大阪市営渡船では、唯一ここだけが港湾局管理の渡船となっている(他は建設局管理)。大正区と住之江区を結んでいる渡船で、川幅はかなり広く定員46名の松丸はかなり小さく見える。頭上には新木津川大橋が通っており、車の交通量は多いようだが、木津川渡船の利用者は少ないようで、45分ヘッドにもかかわらず貸しきり状態だった。川幅が広いためか、その航行速度はかなり速く、ひときわ大きなエンジン音を響かせ、約3分で対岸に到着。
住之江区側からの折り返しも2名のみの乗船で、昼間の利用者は非常に少ない渡船なのかもしれない。



木津川渡船を取材した後、千本松渡船の渡船場への移動中、大阪府在住のCity232210さんからTELが入る。チャリンコで大正区内に居るとの事で、このあと落合上/落合下渡船を同行していただける事となった。


5.千本松渡船(詰所は大正区側;日中15分ヘッドで運行;岸壁間230m)
すぐ近くに千本松大橋が架かっているが、昇り降りが大変なので渡船は市民の貴重な足になっている。ここには、しおかぜさざなみという、どっかの特急列車の愛称のような名前の船が就航しており、しおかぜが波を蹴立ててやってきた。ここに限った話ではないのだが、渡船の職員は非常に手際がよく、船が桟橋に着くや否や桟橋に舫ってドアが開けられる
桟橋を離れると、ほぼ直線の航路で対岸へ向かい、約2分で到着。



落合下渡船の渡船場へ向かって歩いていると、不意に前方から自転車に乗ったCity232210さんが現れて、無事に合流。これまでの取材の成果などを話しつつ、渡船場へと歩く。


6.落合下渡船(詰所は大正区側;日中15分ヘッドで運行;岸壁間138m)
このあたりの堤防はかなり高く(干潮時だったのかもしれないが)、堤防から見下ろすみどり丸は、かなり小さくていじらしく見える。川幅はそれほど広くないのだが、意外と船の往来は多い
桟橋を離れた船は、S字形の航跡を描いて、1分程度で対岸に到着。折り返しは空気輸送に近い状態で、さっさと桟橋を離れた。
西成区側の渡船場には古めかしい看板が掲げられており、大阪の渡船の歴史を感じさせてくれる。

7.落合上渡船(詰所は大正区側;日中15分ヘッドで運行;岸壁間100m)
渡船の利用者は、そのほとんどが自転車利用者だ。天神丸は、ここもS字型の航跡を描きつつ、ものの1分で対岸に到着した。



という訳で、今回は7つの渡船を巡ってきたのだが、そのほとんどを徒歩で繋いだために、非常に疲れる行程だった。市バスを上手く使えば少しは楽になったのだろうが、私的に市バスの運行系統は複雑で使いにくい(というか、憶えるのが面倒(^_^;))ので、こんな事になった次第。


さて、全ての渡船に乗船してみての感想を述べて、レポートを締めたいと思う。

まず全ての渡船に共通して言える事は、職員の手際が良いのと操船が非常に上手いという事。特に桟橋に接岸する時には、船が真横に近い角度で移動するという、ちょっと素人には理解し難い動きを見せる。

各渡船は自転車利用者が非常に多く、渡船が市民の足として充分に機能しており、水の都と言われた大阪の雰囲気が色濃く残っている。
私が特に気に入ったのは船町渡船である。岸壁間の距離が短くて、乗船時間こそ短いものの、渡し船とは本来こういうものだと教えてくれる渡船だと思う。


なお、天保山渡船については、『大阪府外周気まぐれ列車Vol.3』と『日本一低い山への登山レポート』に記述しているので、併せてご覧いただきたい。


末筆になりましたが、同行いただきましたCity232210さんには、厚く御礼申し上げます。m(__)m
 



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