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北陸・関東・東海ぐるり乗りつぶし行
(第4日目;JR全線踏破達成の巻)

伊東線伊東駅にてJR全線踏破達成
伊東線伊東駅にてJR全線踏破達成

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2006年5月4日(休)

アラームが鳴るより早く目が覚めた。やはり、JR全線踏破達成の日ということで、神経が昂ぶっているのだろう。
さて今日は、昨日までの1日1路線ずつ乗りつぶしという非常にのんびりした行程とは違い、些か忙しく乗り歩く。また、行程中にはバス連絡があり、GW期間中ということで渋滞による遅れも心配だ。という訳で、予定より1本早い列車で行程を進めることとし、7時過ぎにホテルをチェックアウトして駅へと向かう。低い雲が垂れ込めて肌寒いが、天気予想によれば昼前には晴れて気温も上昇してくるらしい。
今日の行程は、まずJR最後の未踏破路線となった伊東線の乗りつぶしから開始。熱海駅の自動改札機にICOCAが入った財布をタッチして通過し、ホームへ上がる。1番ホームでは、7時23分発の伊豆急行直通伊豆急下田行き普通列車となる編成が発車準備中だ。車輛は伊豆急行のものだが、見た目は国鉄113系そのものである。予想していたより長い6両編成だが、それでもさらりと座席が埋まる程度の乗車率での発車時刻を迎えた。

◆熱海(7:23発;伊東線〜伊豆急行直通伊豆急下田行き普通)→伊東
定刻に熱海駅ホームを離れた列車は、左にカーブを切りつつ東海道線と別れ、トンネルを抜ける。と、早くも来宮停車である。関東遠征の帰途、新幹線の車窓から何度も見下ろした来宮駅ホームだが、今やっと乗る機会が持てたという実感が沸く。
来宮を出ると、長いトンネルを抜けて太平洋に面する街を見下ろす。線路は山の斜面に敷かれており、なかなか眺望が良いのだが、残念ながら長続きはせず、次の網代を出ると長いトンネルに突っ込む。どうやら小さな半島の基部を抜けたようで、トンネルを出ると山と海に囲まれた長閑な街並みが広がっている。
波穏やかな太平洋を左手に眺めながらのんびり走り、次第に温泉ホテルが多く目に付くようになって、熱海から30分強で伊東に到着した。

レールはそのまま伊豆急行に繋がっているので終点っぽくないし、そもそも私が乗ってきた列車も伊豆急行へ乗り入れて行くのだが、取り敢えずここで私のJR乗りつぶしが完了した。当然、ここから先の伊豆急行も乗りつぶすのだが、一旦改札を出、観光客の喧騒から逃れるように暫く歩いた後、JR全線踏破達成の感慨に耽る。朝日に煌めく太平洋が迎えてくれていた。



伊豆急行は、JR伊東線の延長のような感じで伊東と伊豆急下田を結んでいる路線で、伊東線との直通運転も多い。これから乗車する伊豆急下田行き普通列車も、熱海からの直通運転である。伊東駅の自動券売機で伊豆急下田までの乗車券を購入。伊東〜伊豆急下田間は45.7kmしかないのに1,570円もする。JRなら熱海を経て静岡辺りまで行けるぐらいの運賃だ。

◆伊東(8:18発;伊豆急行伊豆急下田行き普通)→伊豆急下田
伊東で降りた人が多く、空席も多い乗車率で伊豆急行に乗り入れる。トンネルや切り通しが多くて見通しは良くないが、時折見える太平洋の眺めは素晴らしい。
いつしか太陽が顔を出し、車内はかなり暖かくなってきた。まだ暑いとまではいかないが、冷房が点いてちょっと寒くなる。
山がちな車窓をもどかしく思っていたが、片瀬白田を出ると間近に真っ青な太平洋が広がる。車掌からの車窓案内もあって気分も高揚するが、やはりそれほど長くは見せてくれず、トンネルに入る。
河津を出ると完全に内陸部に入り、車窓は山ばかりだ。そして伊東から70分ほど掛かって、終点の伊豆急下田に到着。これで伊豆急行も踏破完了だ。

続いてのターゲットは、伊豆箱根鉄道駿豆線である。当初は、熱海まで引き返して東海道を下って三島から往復という行程を組んでいたのだが、河津と修善寺を結ぶ東海バスの存在を知り、修善寺へショートカットする行程へと組み換えた。河津は伊豆急下田から引き返すこと3駅目である。少々慌しいが、8分停留の折り返し熱海行き普通列車で伊豆急下田を辞す。伊豆急下田から河津まで、たった10.4kmなのに480円も取るとは、やはり高すぎるよなぁとか思いつつ、乗車券を購入して改札を抜ける。

◆伊豆急下田(9:37発;伊豆急行〜伊東線直通熱海行き普通)→河津
1両当たり10名程度という超閑散状態で伊豆急下田を発車。先ほど眺めてきた景色を、逆回しで15分ほど眺めて河津に到着。

◆河津駅(9:55発;東海バス修善寺駅行き)→修善寺
修善寺行きバスは思いのほか混んでいて、満員バスと言っても大袈裟ではない。河津駅で電車を降りてから早足で乗り込んだ私は、辛うじて席にありつけた。
定刻に河津駅前を発車し、天城峠へ向かって登って行く。道はそれほど混んではいないが、観光バスタイプの1ドアに満員乗車なので、乗降に手間取って遅れまくり。河津七滝でいくらかすくかと思ったが、降りた以上に乗ってきて、信じられないほどのぎゅうぎゅう詰めである。当然のように定時運転は出来ず、天城峠で10分延、浄蓮の滝では15分延と、どんどん遅れが増幅する。更に、とどめとばかりに修善寺の市街に入ってから渋滞にハマリ、修善寺駅前には定刻から約30分遅れての到着。行程を1本早めておいてよかった。

という訳で、2時間もバスに揺られて疲労の極地ではあるが、ここからは伊豆箱根鉄道駿豆線の乗りつぶしだ。伊豆箱根鉄道駿豆線は三島と修善寺を結ぶ路線で、JRから特急[踊り子]が乗り入れているのだが、これから乗車するのは三島行きの普通列車である。自動券売機で三島までの乗車券を購入して入場。

◆修善寺(12:14発;伊豆箱根鉄道駿豆線三島行き)→三島
空席も多い状態で修善寺駅を発車した電車は、山に囲まれた住宅地を右に左にカーブを切りながら抜けていく。時折、未だ水も張られていない水田も見えるが、車窓には常に民家が見えていて、想像していたより拓けている。左前方には富士山があるが、雲を被っていて裾しか見えない。但し富士は、裾を見るだけでも雄大な山様を容易に想像出来る。
三島二日市辺りから市域に入ったようで、高層マンションやビルが多くなって富士は見えなくなった。いつしか立つ人も多い乗車率になっていて、三島の市街地を行く駿豆線は、まるで東京都内の民鉄のような感じで乗っていてあまり面白くない。少々退屈し始めた頃、左から東海道線が寄り添ってきて三島に到着した。

これで伊豆箱根鉄道も全線踏破達成である。続いて、東海道を下って清水へ移動。

◆三島(13:00発;東海道線浜松行き普通)→清水



清水駅に降り立ったのは、当時旅客列車が1日1往復しか走っていなかった国鉄清水港線を乗りつぶしに来た1984年以来、22年振りのことである。当時はもっと立派な駅だったような記憶があるのだが、今は島式ホーム1面しか使ってない薄っぺらな橋上駅になっていた。
さて、なぜ清水で降りたかというと、清水と静岡を結ぶ静岡鉄道を乗りつぶすため。但し静岡鉄道は、他の鉄道とは全く連絡していない珍しい鉄道事業者で、両端とも徒歩連絡が必要だ。
という訳で、JRの清水駅から12分ほど歩いて、静岡鉄道の新清水駅に行き着く。静岡鉄道は、日中でも6分ヘッドというローカル民鉄にしては高頻度運転が行われており、殆ど待つこともなく乗れるのがありがたい。

◆新清水(14:06発;静岡鉄道新静岡行き)→新静岡
3ドアのロングシート車2連で、半数程度の座席が埋まる程度で新清水を発車。左に緩いカーブを切って巴川を渡り、最初の駅である入江岡に停車する。右には東海道線が併走しているが、あちらは清水〜静岡間には草薙と東静岡の2駅しかないのに対し、こちら静岡鉄道には13駅もある。そんな訳で、駅間距離は非常に短くてチョコマカと停まる印象だが、走りはキビキビと元気なので乗っていて楽しい。狐ヶ崎を出ると左にカーブを切って東海道線とは距離を取り、住宅地の中を行くようになる。各駅ごとに乗ってくる人が多く、座席は全て埋まって立つ人も増えてきた。県総合運動場を出ると東海道線と新幹線と国道1号線を纏めてオーバークロスし、更に住宅地をキビキビと走って行く。
そして、新清水から20分ほどで終点の新静岡に到着。車内ははぼ満員で、2両編成とはいえこれほどの高頻度運転でこんなに乗車率が高いとは思ってもみなかった。それだけ鉄道利用者の絶対数が多いという証左であり、非常に目出度いこと。他の鉄道事業者と連絡していないという状況が、上手い具合に独自の鉄道文化を成り立たせているような気がした。

ともあれこれで、静岡鉄道も踏破完了。再びJRの静岡駅まで徒歩連絡である。
静岡鉄道の新静岡駅は島式ホーム1面2線の行き止まりで、ホームの端から階段で地下に降りると改札がある。改札を出ると地下街で、案内表示に従って歩いて行く。地下街を抜け、連絡通路のような地下道を通って地上へ出、更にまた歩く。さすがに県庁所在地中心地なので人通りが多く、かなりイライラしながら12分ほど歩いて静岡駅に到着。
続いて遠州鉄道を乗りつぶすため、東海道線の普通電車で浜松へ移動。

◆静岡(14:50発;東海道線浜松行き普通)→浜松

遠州鉄道は新浜松と西鹿島を結ぶ路線で、東海道線と天竜浜名湖鉄道に連絡している。どうやら祭があるらしく、喧騒渦巻いている浜松駅北口を出て右に折れて暫く歩くと、遠州鉄道の新浜松駅が見えてきた。
西鹿島までの乗車券を購入し、改札を抜けてホームへ上がる。と、そこにはどこかで見た記憶があるような風景があった。はて、どこだったっけ?と暫し考え、阪神西大阪線の西九条駅ソックリなのに思い至った。

◆新浜松(16:12発;遠州鉄道西鹿島行き)→西鹿島
祭の影響か、2両編成の電車はほぼ満員で発車時刻を迎えた。新浜松を出ると、阪神西大阪線とは違って単線になり、高架橋上を街並を見下ろしながらトコトコと走っていく。
助信からは地平に降りるが、次の曳馬までは高架工事中。住宅街を抜け、自動車学校前辺りから徐々に郊外の雰囲気が色濃くなる。
再び住宅地に入った遠州西ヶ崎で乗務員が交代する。運転士も車掌も若い。
駅毎に数人ずつ乗り降りがあって、徐々に混雑もマシになっていたのだが、浜北でどっと降りて閑散となった。車窓には田畑が目立つようになっているが、それでも民家が多く見えるのは民鉄らしいと言えば民鉄らしい。
不意に、左から非電化単線の天竜浜名湖鉄道が寄り添ってきて、終点の西鹿島に到着。新浜松から30分程度で来たが、もっと長く乗っていたように感じた。

ともあれ、これで遠州鉄道も踏破完了となり、私の鉄道路線乗りつぶしも大井川鐵道を残すのみとなった。明日は朝からその大井川鐵道を乗りつぶすため、今宵の宿は掛川に予約してある。
掛川までは天竜浜名湖鉄道でトコトコと移動だ。一旦改札を出、乗車券を購入して再入場。どうやらここは遠州鉄道の駅らしく、改札氏は乗車券を見るだけで入鋏はせず。

◆西鹿島(16:55発;天竜浜名湖鉄道掛川行き)→掛川

夕暮れ近い掛川駅に降り立ち、予約してあるビジネスホテルを目指す。今日は久し振りにバタバタと乗り歩いく行程だったので、さすがに疲れた。部屋に入るや否や、ベッドに突っ伏すのであった。


本日の踏破線区:伊東線・伊豆急行・伊豆箱根鉄道駿豆線・静岡鉄道・遠州鉄道
 

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