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これまであちこち鉄道路線の乗りつぶしに奔走してきたが、現状未踏破で残っているのは、JRの伊東線,飯山線、静岡県のローカル民鉄4路線と、今年になってから開業したゆりかもめの延伸区間と富山ライトレールである。今回遠征では、GWの長期休暇を利用してその全てを乗りつぶし、一気にゴールを迎えようと画策している。 2006年5月1日(月) 早朝から色々乗り継ぎ、特急[サンダーバード3号]で富山に降り立つ。近江今津辺りまでは初夏の陽射しが照りつけていたのだが、敦賀からは曇り空で、高岡ではひと雨来たようで道が濡れていた。富山も厚い雲が垂れこめていて、今にも降りそうな空模様だ。 さて、私が富山を訪れたのは一昨年の夏以来で、その時は富山地鉄の乗りつぶしに徘徊したので、富山駅の正面口を利用した。今回遠征で最初に乗りつぶすのは富山ライトレールなので、北口を出る。 富山ライトレールは、JR西日本の富山港線を転換し、つい2日前に開業したばかりの3セク鉄道事業者であるが、低床車を導入して軌道線にしたという点で他の3セク転換路線とは一線を画す。私の乗りつぶしルールでは、運営事業者が変わった場合は旧事業者での踏破実績を引き継ぐこととしているのだが、各駅ホームを低床車対応に改築して軌道として生まれ変わっているので、富山ライトレールについてはJR富山港線とは別物として扱う事とした。 富山駅の北口を出て左に折れると、すぐ目の前に富山ライトレールの富山駅北電停がある。富山ライトレールは、ここから暫く新たに敷かれた併用軌道を走り、奥田中学校前電停から従来JR富山港線だった専用軌道に入って岩瀬浜まで行く。 ◆富山駅北(11:15発;富山ライトレール岩瀬浜行き)→岩瀬浜 試し乗りの人も多いようで、ほぼ満員で富山駅北電停を発車。交通量の多い道の真ん中を、そろそろと走って行く。富山のドライバーは富山地鉄で路面電車に慣れていると思うのだが、右折待ちで交差点に入り込んで軌道を遮断することもあって、電車はおっかなびっくりといった感じで走っていく。 度々交通信号に引っ掛かったこともあって、併用軌道が終わる奥田中学校前には3分ほど遅れての到着となった。廃止された富山港線の軌道跡を伺ってみると、既にレールが剥がされていた。 奥田中学校前を出ると専用軌道だ。電車は人が変わったように元気な走りを見せる。ただ、軌道は富山港線のままなので振り回されるようによく揺れる。しかも、床面が低いので60km/h程度でも非常に速く感じる。 どうやら専用軌道区間のダイヤには余裕があるようで、大広田で定時に戻った。この辺りはずいぶん久し振りに乗るのだが、民家の間をほぼ直線で走って行く車窓は、お世辞も面白いとは言えない。ただ、各電停で数人ずつの乗り降りがあって、終点の岩瀬浜までずっと立ち客が居るほど乗っていたのは、開業直後の御祝儀相場にしても目出度いこと。 岩瀬浜電停に降り立ち、富山ライトレールの踏破を完了。富山県の鉄道全線踏破タイトルを奪還した。 ところで、富山ライトレールでは時間帯運賃が導入されていて、富山駅北から岩瀬浜までたったの100円で乗ってこれた。通常運賃200円の半額はあまりにも安過ぎると思うのだが・・・。 岩瀬浜電停は、まだ整備中といった感じで特に見るところもなさそう。取り敢えず、1本落として富山駅北へ戻るとしよう。 ◆岩瀬浜(12:01発;富山ライトレール富山駅北行き)→富山駅北 やはり往復200円はあまりにも安く、ちょっと申し訳なく思ったので、JR富山駅に間借りしているような感じの定期券発売所でグッズ類を購入して応援しておく。今の盛況が今だけに終わらず、ずっと続くことを願って。 さて、本日の乗りつぶしはこれにて終了である。いささか乗り足りない気がしないでもないが、今宵の宿は明日の行程に備えて松本に予約してあるので、糸魚川から久し振りに大糸線を辿って行く。 ◆富山(13:24発;北陸線直江津行き普通)→糸魚川 富山を出て左の車窓を注視していると、レールが剥がされた富山港線の軌道跡が続いている。そして、富山港線では唯一廃駅となった富山口駅のホームがまだ残っているのが確認出来た。 ◆糸魚川(15:04発;大糸線南小谷行き普通)→南小谷 大糸線は糸魚川と松本を結ぶ路線だが、南小谷までは非電化で、嬉しいことにキハ52が未だ現役で活躍している。糸魚川駅構内を眺めると、赤レンガ造りの検車所で国鉄急行色のキハ52とDD13が憩っていて、ホームでは首都圏色のキハ52が発車準備をしていた。まるで時が20年ほど遡ったかのような光景で、思わず頬の筋肉が緩む。 冷房化改造は行われているものの、ほぼ原形を留めているキハ52に今になって乗れるとは幸せである。車内では乗車記念証明書が無料で頒布されていたので、ありがたく頂戴してきた。 雪融け水の濁流が渦巻く姫川に沿って遡上。 ◆南小谷(16:14発;大糸線信濃大町行き普通)→信濃大町 南小谷から先は電化されているので、電車に乗り換え。キハ52から乗り換えると、キレイだけども味がないというかなんというか・・・ 北アルプスの山波も、雲に煙って全貌を見せてくれなかった。 ◆信濃大町(17:13発;大糸線〜篠ノ井線〜中央線直通富士見行き普通)→松本 信濃大町で更に乗り換え。今度は電車でも115系なので重厚感があってよろしい。さすがに信州ということで、桜は今が満開だ。 昨夏以来の訪問となる松本駅に降り立ち、初日の行程は終了である。夕暮れ近い松本駅前は、風が強くて少し肌寒い。足早に、予約してあるビジネスホテルへと向かった。 本日の踏破線区:富山ライトレール |