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四国西部乗りつぶし行
(第3日目)

坊ちゃん列車がお出迎え(伊予鉄道道後温泉駅前)
坊ちゃん列車がお出迎え(伊予鉄道道後温泉駅前)

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2005年12月31日(土)

早くも今回遠征の最終日である。8時頃にホテルをチェックアウトするが、今朝も厚い雲が垂れ込めていて、街灯が煌々と点っている。
さて今日は『電車でGo!路上編』でお馴染みの伊予鉄道軌道線から乗りつぶしを始めるので、まずは松山市駅のいよてつチケットセンター1dayチケットを購入する。300円で市内電車とループバスが1日乗り放題となるスグレモノなのだが、電車に2回乗っただけで元が取れるというのはあまりにも安過ぎる。
さてその伊予鉄市内電車は、5本の路線を4つの運転系統でカバーしていて、併用軌道・専用軌道・複線・単線とよりどりみどりで、乗っていてむちゃくちゃ楽しかった。気の置けない鉄仲間連中と、ここを舞台に鬼ごっこなどやってみたら面白いだろうなぁとも思った。
但し、『電車でGo!路上編』でも見慣れた光景ばかりだし、改めて書き記すことといったら、道後公園電停にホームが出来ていたことぐらいなので、ここでは行程表のみの記述に留める。
乗車電停列車
発時刻
下車電停踏破区間
松山市環状線1系統
08:10
本町六丁目花園線/城南線(南堀端〜西堀端)/大手町線/城北線(古町〜本町六丁目)
本町六丁目本町線6系統
08:41
道後温泉本町線/城南線(道後温泉〜南堀端)
道後温泉JR線5系統
09:27
上一万
上一万環状線2系統
09:37
松山駅前城南線(平和通一丁目〜上一万)/城北線(本町四丁目〜平和通一丁目)

伊予鉄道の乗りつぶしを終え、松山駅前電停から地下連絡通路を通ってJR松山駅へ向かう。これで四国の未踏破路線も、予讃線の多度津〜松山間を残すのみとなった。最後は、JR四国ご自慢の8000系電車特急[しおかぜ]で締め括るとしよう。



松山10時15分発の岡山行き特急[しおかぜ14号]は、通常は高松行き特急[いしづち14号]との併結列車なのだが、多客期は全車両岡山行きの[しおかぜ14号]として運転され、高松方面へは多度津で臨時特急[いしづち14号]が接続するようになっている。
ホームで待つこと暫し、岡山からの特急[しおかぜ1号]が到着し、これが折り返し[しおかぜ14号]となる。車内整備を待つ間、何気なく列車を見ていて禁煙自由席が2号車たった1両のみなのに気が付いた。[しおかぜ14号]の自由席は3両あるのだが、そのうち2両は喫煙可能という何とも呆れた設定となっているのだ。私は幸いにして窓側の席を確保出来たが、発車前にホームから車内を伺ってみたところ、禁煙自由席はデッキに立つ人も居るのに、喫煙自由席は半数以上の座席が空いていた。
JR北海道やJR九州では全列車全車両禁煙にしようという時代に何たることかと思うが、そもそもJR四国は昼飯時の特急列車でも車内販売を行わないなど独特の鉄道文化を構築中だったっけ・・・と、一齣皮肉ったところで、乗車レポートを続けるとしよう。

◆松山(10:15発;予讃線〜本四備讃線〜宇野線直通岡山行き特急[しおかぜ14号])→多度津
松山をほぼ定刻に発車。ポイントをがしゃがしゃと渡り、1本だけ選ばれたように残った本線軌道に入ると、脱兎の如く加速を始める。8000系電車には制御式振り子が採用されており、少々のカーブは委細構わず加速していく。
昨夕乗った伊予鉄高浜線との併走区間もあっという間に通り過ぎ、右にカーブを切りながらオーバークロス。あまりにも伊予鉄との速度差があるので、昨日通ったのと本当に同じ場所なのか些か懐疑的になる。車窓の方も、松山の市街地から郊外へ、郊外から田園地帯へと、移り変わりが早い。
昔は国鉄仁堀航路の連絡駅だった堀江を通過すると、左の車窓に瀬戸内海が広がる。いつの間にか太陽が顔を出し、暖かい車内から見る真っ青な瀬戸内海は、まるで湖のように穏やかだ。そんな見応えある瀬戸内海の車窓なのだが、残念ながら長続きはせず、平地が広くなるとすぐに内陸の方へ入って行く。
伊予北条を出て暫くすると、再び海沿いに出る。が、今度は地形が急峻すぎて、トンネルの合間にしか瀬戸内海の眺めは堪能できない。走行する内、また平地が広がって海から離れてと、なかなかもどかしい車窓風景であるが、[しおかぜ14号]は我関せずといった感じで快走を続けている。
禁煙自由席車の車内は相変わらずほぼ満席だが、加減速が少ない単調な乗り心地ということもあってか、お昼寝タイムに入ったようで異様に静かだ。私もついつい睡魔に負けそうになってしまうが、四国最後の未踏破区間だからと、我慢して車窓を眺める。
詫間を出ると、これまでなかったほど瀬戸内海に接近する。そして、年に2日しか営業しない臨時駅の津島ノ宮を一瞬にして通過。ずいぶん昔から気になっていた臨時駅なのだが、通過速度が速過ぎてほとんど観察も出来なかった。実際降り立つのは不可能に近いが、何とかして訪問の機会を持ちたいものだと思う。
そんなことを考えているうちに、列車は瀬戸内海から離れて内陸に入って行き、海岸寺を通過すると速度が落ちる。そして、右から土讃線が合流してきて、多度津に到着した。四国の鉄道路線全線踏破達成の瞬間である。

ホームに降り立ち、岡山へ向けて発車していく[しおかぜ14号]を見送っていると、強烈な達成感が湧き上がってきた。北海道や九州ではこれほどまでの達成感はなかったのだが、どちらも最後が地下鉄だったというのが味気なかったのかもしれない。しかも北海道では、踏破達成した駅で降りずに乗り続けていたし。
ホームで暫し達成感に浸った後、高松行き普通電車と快速[マリンライナー32号]を乗り継いで岡山へ出、往路と同様0系[こだま]の2+2シートでくつろいで帰途に就いた。


本日の踏破線区:予讃線の一部区間(多度津〜松山→全線踏破達成),伊予鉄道城北線/城南線/本町線/大手町線/花園線


今回遠征は、長期休暇期間中にしては短い2泊3日の行程だったので、まだ休暇が4日も残っている。天王寺で途中下車して阪和線に乗り換え、何年振りかに実家で年を越すことにした。
 

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