|
四国の鉄道は、2003年のGWに第1次乗りつぶし遠征を敢行したのだが、予土線・内子線・予讃線のほとんど・土讃線の一部と伊予鉄道を未踏破で残している。 今回遠征ではその全てを乗りつぶすべく、2泊3日の行程を作成した。 2005年12月29日(木) 仕事納めの翌日=年末年始休暇の初日である。早朝から色々乗り継ぎ、新大阪からは0系こだまの2+2シートで暫しまったりくつろいで岡山駅にやってきた。 さて、今回四国入りに利用するのは、高知行き特急[南風7号]だ。前回遠征時で四国入りに利用した[うずしお9号]の併結相手であるが、当時は中村行きで[南風3号]を名乗っていた当列車は、今は運転区間を高知までに短縮されており、高知から先へは中村行き特急[あしずり1号]が接続している。前回はGWでも平日を狙って乗ったので乗車率は低かったが、今日は年末の帰省ラッシュど真ん中という事で、自由席のデッキには立ち客も居るほどの盛況だ。 いつもの習慣で、新幹線ホームからは急ぎ足でやって来たので窓側の席を確保できたが、1分でも遅かったらダメだったはず。 ◆岡山(10:52発;宇野線〜本四備讃線〜予讃線〜土讃線高知行き特急[南風7号])→高知 定刻に岡山駅を発車した[南風7号・うずしお9号]は、力強く宇野線を走って行く。2000系気動車には久しぶりに乗るが、運動性能は電車にも劣らないほどだ。 さて、賑やかだった車内も瀬戸大橋を渡って四国に入るとお昼寝モードで静かになる。今年は例年になく寒波の襲来が早く、非常に寒い日が続いているのだが、今日は穏やかな冬の陽が照り付け、適度に暖房が効いた車内は心地良い。そんな訳で睡魔は私にも襲ってきたのだが、宇多津を出ると未踏破区間なので気合を入れ直して車窓を眺める。 暫く高架橋上を走り、丸亀を出ると地平に降りて行く。未踏破区間ながら何となく見覚えのある風景だと思ったら、この区間は某列車運転ゲームに採用されていたっけ。 多度津を通過すると、左にカーブを切って予讃線と別れ、土讃線に入る。予讃線の乗りつぶしは一旦中断という形になるが、土讃線のこの区間も未踏破である。土讃線に入ると、車窓からは民家がめっきり減って田園地帯を快走するが、善通寺、琴平とこまめに停車するのであまり特急らしくない。ともあれ、琴平に到着した段階で土讃線の全線踏破達成である。琴平では降りる人が多く、漸く乗る方にとっては適度な乗車率となった。 次に乗りつぶすのは予土線なので、そのまま乗車を続ける。大歩危小歩危の景勝を堪能し、高知駅近辺の高架化工事がかなり進んでいるのに驚いたりして高知に到着。 前述の通り、ここから先は特急[あしずり1号]に乗り換えねばならない。接続時間は3分だが、[南風]は駅本屋に面する1番線に停車したので、跨線橋をえっちらおっちら登って降りての乗換。元は1本だった列車を分断しておきながら対面乗換にしないのはどういうこっちゃねん!と呟きながら2番ホームに降りてみると、キハ185系3連という編成の[あしずり1号]は既に満員である。先頭車のデッキで前面展望を楽しもうかと思ったが残念ながら指定席車なので、仕方なく最後部のデッキに居場所を確保。 ◆高知(13:26発;土讃線〜土佐くろしお鉄道中村行き特急[あしずり1号])→窪川 [南風7号]からの乗換に手間取った人が居たようで、高知を2分ほど遅れての発車となった。新八代では対面乗換で3分なのだし、やはりホームの移動を伴うと3分ではキツイなと思うが、意外と普段は利用客が少ないから大丈夫なのかも。 ともあれ、まさか立たされる事になるとは思っていなかったので我慢の乗車となったのだが、佐川で通路側ながらもなんとか着席。と、いきなり強烈な睡魔が襲ってきた。今朝は早起きだったし、暖房の効いた車内は心地良い。未踏破区間でもないのでと、暫しまどろむ。目が覚めると、どうやら土佐久礼を出たところ。いつの間にか定時運転に戻っていて、窪川にも定刻に到着した。 窪川からは予土線の踏破を目指す。予土線は伊予と土佐を結ぶ路線だが、正式な区間は若井〜北宇和島間となっている。跨線橋を渡り、窪川駅の隅っこにある4番ホームへ向かうと、予土線経由宇和島行きとなる単行のキハ54形気動車が発車準備をしていた。 ◆窪川(14:37発;予土線宇和島行き普通)→宇和島 両手で数えられるぐらいの乗客を乗せて窪川を発車した列車は、暫く土佐くろしお鉄道中村線を走る。次の若井が予土線の起点だが、川奥信号場まではJR四国と土佐くろしお鉄道の共有区間となっていて、前回遠征で乗っている。その川奥信号場で、右へ分岐してループ線に向かう土佐くろしお鉄道のレールを見送ると、正真正銘の未踏破区間に突入である。と、いきなり長大トンネルに突っ込んで速度を上げる。江川崎までは昭和40年代後半に開通した比較的新しい路線なので、ウネウネ蛇行する四万十川には付き合わず、トンネルや橋梁でどんどんショートカットしていくのだ。とはいえ、最近の新規開業路線ほど酷くはなく、所々だが山の斜面に張り付いて四万十川を見下ろすところもある。切り立った峡谷の底は1日中陽が当たらないからだろう、数日前に降り積もったらしい雪が残っているのが見えた。 快走を続けてきたキハ54は、江川崎で19分もの大休止となる。この列車は、冬期運休となっているトロッコ列車[清流しまんと号]として運転されるスジになっているので、その時間調整もあっての長時間停車なのだろう。 ともあれ、終点の宇和島までまだ1時間以上も乗るので、取り敢えずトイレに行っておこうとホームに出ると、山を通る風が冷たくて非常に寒い。 江川崎駅は、島式ホーム1面きりながら、構内には何本か側線が敷かれていて、なかなか雰囲気の良い駅である。あまりの寒さに、首をすくめて早足で構内踏切を渡って駅舎に入ると、委託駅となっているようで窓口にはカーテンが引かれている。列車が来ている時間なのにな?と思いつつ、トイレを探すが見当たらない。どうやら、駅の隣にあるログハウス風の土産物屋のトイレを借りることになっているようだ。取り敢えず用を終え、改めて駅前に出てみる。すっかり正月準備が済んでいる駅舎の目前には、山が迫っていて圧迫感がある。駅前からはバスも出ているようだが、ひと気がなくて非常に静かだった。 19分の大休止を終えて江川崎を発車すると、古い路線となるので速度が上がらない。時折フランジを軋ませながら、田園地帯を右に左にカーブを切ってのんびり走っていく。西日が射し込む車内には適度に暖房が効いていて、ついウトウトとしてしまうほどである。松丸から深田辺りに掛けては、久し振りに纏まった住宅地が見えるが、列車は単行気動車でも空席が多く、JR四国もなかなか厳しいなと思う。 務田を出ると、いよいよ最終区間である。しかし、トンネルを抜けるといきなり深い山の中に出た。それまで徐々に街が広がってきたように思っていただけに、意外な展開だ。かなり急な下り勾配を、恐る恐るといった感じで、右に左にカーブを切りながら下っていく。いつまで下っていくのか?と思い始めた頃、右から予讃線が寄り添ってきて、島式ホーム1面だけの北宇和島に到着。 これで予土線の踏破を達成したのだが、列車は一駅予讃線に乗り入れて宇和島へ向かう。北宇和島駅からは、既に宇和島駅の遠方信号が見えているほどの距離である。 夕暮れ近い宇和島駅に到着し、本日の行程はこれまで。駅前に鎮座する220型SL(レプリカ)を眺めてから、予約してあるビジネスホテルへ向かった。 本日の踏破線区:予讃線の一部区間(宇多津〜多度津/北宇和島〜宇和島),土讃線の一部区間(多度津〜琴平→全線踏破達成),予土線 |