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信越乗りつぶし行
(第4日目)

さすが米どころ、見渡す限りの水田(越後線)
さすが米どころ、見渡す限りの水田(越後線)

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2005年8月18日(木)

今日は、越後線と弥彦線を乗りつぶして長岡に戻ってくる行程となっている。宿は連泊で手配してあるので、乗り歩きに必要ないものを取り出していつもより軽くなったバッグを肩に駅へと向かう。今日も朝から好天だが、気温はそれほど高くない。
まずは越後線の踏破を目指し、信越線の上り電車で柏崎へ移動。

◆長岡(9:09発;信越線直江津行き普通)→柏崎
長岡から柏崎に掛けては一山越えるような感じで、同じ新潟県内でもなんとなく県境現象のように車内は閑散としている。ともあれ、40分程度で柏崎に到着。

本日最初に踏破を目指す越後線は、柏崎と新潟を結ぶ83.8kmもある長い路線だ。が、同区間は長岡経由の信越線がメインルートで、越後線は裏街道といった感じで、運転本数も新潟から遠ざかるほど少ない。また、全線を通して走行する列車も2往復しか設定されておらず、意外と乗りつぶすのが厄介な路線だ。
これから乗車する列車は貴重な全線直通運転列車で、前後は2時間以上も運転間隔が開いている。今朝の出立が9時台とのんびりしていたのは、この列車が行程のキーとなっていたためだ。

◆柏崎(10:16発;越後線新潟行き普通)→新潟
越後線新潟行き電車は、柏崎駅の片隅にある0番ホームから発車した。115系の2連という出で立ちで女性車掌が乗務。車内は1ボックスあたり2名程度着席という、乗る方にとっては理想的な乗車率である。
すぐに左へカーブを切って信越線と別れ、暫くは住宅街を左右に眺めて走行。いつの間にか真夏の陽射しがガンガンに照り付けていて、冷房が効いている車内でも少し汗ばむぐらいだ。
住宅街を抜けると、意外にも山の中のような風景となるが、起伏はそれほどでもなく、115系は快走を続ける。駅間距離は、JRの路線としては比較的短い方で、チョコマカとまでは言わないが良く停まるといった印象。が、よく停まる割には停車時間は短い。それもそのはず、柏崎から吉田までの1時間以上、交換する列車がないのだ。
さて、見るともなく各駅の駅名標を眺めていると、所在地が消されているものが多いのに気付く。恐らく市町村合併の影響だろう。
小島谷を出た辺りから広い平地に出、一面の水田の中を行くようになる。さすがは米どころ新潟だと思う風景である。
左から弥彦線が寄り添ってきて吉田に到着。越後線と弥彦線が交差する要衝で、11分ほど停車しているうちに、車内は立つ人も多い混雑となる。さすがに、ここから先は全国で4番目に指定された都市近郊区間だなあと思うと同時に、この段階で既にこの混み方では、新潟まで大丈夫なのか心配になる。
吉田を出ると右に弥彦線が別れて行き、北吉田を出ると再び水田の中に出るが、吉田までよりは民家や工場が多い。車内はどんどん混雑してきて、内野辺りからは都心の朝ラッシュみたいな満員電車である。新潟〜内野間はデイタイムでも20分ヘッドで走っているが、さすがにセミクロス車の2連では輸送力が足りないのだろう。また、越後線は全線単線なので、交換列車待ちによる停車時間も多くて、我慢の乗車となってしまう。
と、前に座った孫ギャル2人が、夏休みの宿題らしきドリルを取り出して勉強を始めた。車窓は新潟市近郊の住宅地に入ってしまって面白くないのでドリルを盗み見してみたら、中1の問題なら今でも楽勝で解けそうに思える。
青山を出ると、国道116号線と並んで関屋分水路を渡る。実は私、20年ほど前に短期間だが新潟市内に住んでいたことがあって、この辺りをよくドライブしたものである。当時に比べれば街はかなり拓けたように思うが、時間帯によって中央線が移動する3車線の国道116号線は当時のままで、非常に懐かしく思う。
白山を出ると右にカーブを切り、川幅が広すぎてほとんど流れていないように見える信濃川を渡って、左にカーブを切ると終点の新潟駅も目前である。車掌の「車内混み合いまして申し訳ございませんでした」というアナウンスとともに新潟に到着。

越後線の2時間20分はさすがに長く感じた。続いて弥彦線の踏破を目指し、東三条へ移動する。



◆新潟(13:05発;信越線長岡行き普通)→東三条
新潟駅構内で昼食を摂るつもりだったのだが、心惹かれる店が見当たらず、駅弁を購入して車内でつまむ。腹が膨れたところで睡魔が襲ってきたので、しばし微睡む。目が覚めると保内に停車中。短時間だったが熟睡できたみたいで、越後線での疲れはすっかり取れた。

弥彦線は、信越線の東三条から越後線の吉田を経て弥彦へ抜ける路線だが、越後線との直通運転が行われていたりなど運転系統は複雑である。また、列車本数はお世辞にも多いとは言えず、なかなか面倒な行程となっている。なお、昔は東三条から越後長沢まで路線が伸びていた記憶があるのだが、いつの間にか廃止されてしまっている。
待ち時間があったので、待合室のTVで高校野球を見ていると、長岡に大雨洪水警報というニュース速報テロップが流れる。長岡は、どピーカンで蒸し暑いここ三条から20kmほどしか離れていないので、俄かには信じ難い。昨日まつだいで遭ったような局地的な集中豪雨が降っているのだろうか。
弥彦線吉田行き電車は、1番ホームの長岡寄りに切り込まれた0番ホームで発車準備をしていた。が、驚いたことに4両も繋いでいる。

◆東三条(15:07発;弥彦線吉田行き普通)→吉田
閑散とした状態で発車時刻を迎えた。多少混んでも吉田までは20分も掛からないのだから、ここは2連で充分だ。この4連は越後線で走らせればいいのにと思う。
ともあれ東三条を出た電車は、高架橋へと駆け上がり、右に左にとカーブを切って北三条に停車。市街地を見下ろして走るので気持ちがいい。北三条を出ると一瞬だけ地平に降りるが、再び高架になって信濃川を渡る。そのまま築堤上に出ると、正面に上越新幹線の燕三条駅が見えてきて、そのガード下にもぐり込むような感じで燕三条に停車。
燕三条駅は、上越新幹線開業に伴って新設されたのだが、燕市と三条市の境に位置するのでこの駅名になったらしい。因みに、すぐ傍に位置する北陸自動車道のインターチェンジ名は、三条燕である。
燕三条を出ると、その北陸自動車道をアンダークロスして住宅地の間を縫うように走る。中ノ口川を渡って左にカーブを切ると燕に停車。交換設備もある立派な駅だが、ここで交換するパターンは少ないようで、あちら側のレールは赤錆びている。
燕を出ると水田の中を行くようになる。やがて、国道116号線をアンダークロスすると、右から越後線の線路が寄り添ってきて吉田に到着。

ここから先は乗り換えとなる。跨線橋を渡って4番ホームへ向かうと、弥彦行き普通電車となる115系の2連が発車準備をしていた。半自動に設定された重いドアを、よっこいしょと開けて乗り込むと、車内は思い切ったワンマン仕様に改造されていて驚く。が、弥彦線程度の短い路線なら、いっそのことロングシートにまで改造してもいいんじゃないかとも思う。

◆吉田(15:34発;弥彦線弥彦行き普通)→弥彦
吉田を出ると、越後線を平面クロスするのでドタバタとポイントを渡り、右にカーブを切って越後線と別れる。住宅地はすぐに尽き、西川の細い流れを渡ると水田が広がる。右の車窓に、県道29号線に立つ巨大な鳥居がチラッと見えて矢作に停車。無人駅だが、学生が多く(といっても5名程度だが)下車して車内は静かになる。
矢作を出ると上り坂に差し掛かり、右に左にカーブを切って登って行く。そして、正面の山に行く手を阻まれるような感じで、終点の弥彦に到着した。

立派な神社のような駅舎を抜けると、ひっそりとした駅前広場に出る。夏の陽が西に傾き、日中の暑さはない。弥彦は温泉の街で、温泉旅館も数件あるらしいのだが、駅前に廃業した巨大な温泉旅館が廃墟の様相を呈しているのがいただけない。街の玄関たる駅を出てすぐに巨大な廃墟が目に入るという、観光地としては最悪なシチュエーションである。
取り敢えず、旅館街を経て弥彦山頂行きロープウェイ乗り場へと繋がる道まで出てみたが、クルマの交通量も少なくてひっそりしている。あまりに静かなので街は薄気味悪いが、駅の西側にある公園はいい雰囲気が漂っていた。
さて、今日の乗りつぶしは全て終了したので、弥彦線と信越線を乗り継いで、長岡の宿へと戻る。

◆弥彦(16:10発;弥彦線吉田行き普通)→吉田
◆吉田(16:33発;弥彦線東三条行き普通)→東三条
◆東三条(16:56発;信越線長岡行き普通)→長岡

昼過ぎに大雨洪水警報が出ていた長岡だが、雨は止んでいて鉄道も定刻で走っている。長岡駅ホームに降り立ち、どうも単調な1日だったなぁと思ったら、今日乗った8本の列車は全て115系電車だったのに気が付いた。
ところで駅コンコースに掲示されている案内によると、飯山線はまだ復旧していないらしい。ホテルへ戻ると、明日の行程を練り直さなければ・・・。


本日の踏破路線:越後線/弥彦線
 

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