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2005年8月17日(水) 8時頃にホテルをチェックアウトして駅へ向かう。今日も朝から好天だが、まだ気温はそれほど高くない。 JR長野駅へ向かい、気になっていた飯山線の運転状況を確認すると、豊野〜戸狩野沢温泉間は復旧したが、戸狩野沢温泉〜十日町間は路盤の流出等大規模な被害を被ったらしく、復旧の目処が立っていないらしい。 これは困った。今回遠征では長野県と新潟県は全て片付けるつもりなのに、飯山線だけが残るとその為だけにまた来なければならなくなる・・・。 とはいえ、今どうこう考えてみても仕方がないので、取り敢えず今日の行程を進めるとしよう。本日最初のターゲットである長野電鉄は、長野〜湯田中の長野線と、屋代〜須坂の屋代線からなる。まずは屋代線を乗りつぶすべく、しなの鉄道の電車で屋代へ向かうのだが、途中の篠ノ井まではJRなのでややこしい。長野駅の改札で青春18きっぷに3日目の捺印をもらい、しなの鉄道の軽井沢行き普通電車に乗車。 ◆長野(8:17発;篠ノ井線〜しなの鉄道軽井沢行き普通)→屋代 屋代までは昨夕乗った区間である。やはり乗車率は高く、JR東日本がこの区間を手放さなかった意図がよく解るというものだ。ともあれ、長野から20分ほどで屋代に到着。 さて、篠ノ井〜屋代間は しなの鉄道なので青春18きっぷでは乗車できない。そこで、当該区間の運賃は車内で精算するつもりだったのだが、屋代に到着するまで車掌は回ってこなかった。長野電鉄屋代線は、しなの電鉄屋代駅の片隅に発着していて、中間改札もない。仕方がないので改札口へ向かい、青春18きっぷを示して篠ノ井からの運賃200円を支払って回れ右。出場しないのを不審に思ったのか、改札氏から「どちらへ行かれますか?」と聞かれたが、「ながでん乗るから」とだけ答えて跨線橋を渡って乗り換え。 既にホームに据え付けられていた須坂行き電車にいそいそと乗り込む・・・と、異様に暑い。あちこちの窓が開けられ、送風機がブンブン音を立てて動いている。そう、非冷房車だったのだ。 ◆屋代(8:56発;長野電鉄屋代線須坂行き普通)→須坂 両手で余るぐらいの乗客を乗せて定刻に発車。走り出すと車内に風が吹き込んでくるので、我慢できない暑さではない。思えば、私が最初に鉄道乗りつぶし遠征を敢行した20ほど前は、普通列車は大抵が非冷房だったものだ。こうして真夏に非冷房車に乗っていると、旧き良き時代の鉄道旅行を思い出したりもする。時折現れる上信越自動車道が鬱陶しいが、山裾に取り付くような感じで畑や果樹園の間を突っ切っていく車窓も、のんびりしていてよろしい。 屋代から35分ほどで、左から長野線が寄り添ってきて須坂に到着した。 続いて長野線の乗りつぶし。まずは終点の湯田中へ向かい、長野へ引き返す形を取る。次に乗る予定の湯田中行きは特急である。長野電鉄の特急は、全席自由席で特急料金は100円均一だ。乗り継ぎ時間が短いので、特急料金は車内で精算しようと思う。なお、乗車券の方は2日間フリーきっぷというものを使っている。これは長野電鉄全線が2,260円で2日間乗り放題となるというもので、特急には特急料金を追加するだけで乗車出来、私の行程でも充分にメリットがある。因みにこのフリーきっぷは、長野・須坂・信州中野・湯田中の各駅でしか発売していないので、昨夕ホテルにチェックインする前に長野電鉄長野駅に立ち寄って購入しておいたのだった。 ◆須坂(9:36発;長野電鉄長野線湯田中行き特急)→湯田中 3両編成でやってきた湯田中行き特急は、予想外に閑散としていた。須坂を出ると、平坦な田園地帯を快走。線形が良いからかかなりの高速運転で、特急らしくて気持ちが良い。 そんな快走も信州中野で終了。信州中野からは各駅に停車し、特急料金も不要である。また、急な上り勾配が連続し、左右にカーブを切りながらのんびりと登って行く。車窓には、水田に代わって桃や葡萄や林檎などの果樹園が目立つようになってくる。特に桃は収穫時を迎えているようで、色鮮やかな実が数多くぶら下がっているのが見える。 やがて車窓に温泉旅館がチラホラと見えてくると終点の湯田中駅である。ホームに入線し、やれやれ到着したなと思ったがドアが開かない。暫くすると30mほどバックしてドアが開いた。知っていなければもっと楽しめたのだろうが、湯田中駅ホームには小さなスイッチバックがあって、3両編成の特急は一旦オーバーランする形で引き上げ線に頭を突っ込んでから、バックしてホームに入線するのだ。 信州中野まではワンマン運転だったので特急券を買えなかった。出場する際、フリーきっぷを示しながら、「須坂から乗ったので」と言って100円を支払っておく。 湯田中駅は、味のある駅舎といい雰囲気の改札口が、如何にも温泉街の玄関口らしくて良い。10分停留の折り返し長野行き特急には乗車せず、1本落としてどこかで温泉にでも浸かろうと歩き出すと、旧駅舎の脇に無料の足湯を発見したのでいそいそと入る。と、予想以上に熱かったが非常に心地よい。ついつい落ち着いてしまい、50分ほども浸かっていた。 頃合を見計らって駅へ戻ると、早くも改札口に行列が出来始めている。自動券売機で特急券を購入して行列の後ろに付く。一昨日の新島々の行列と同程度なので、3両編成の特急だから楽勝で座れるハズという読み通り、改札から一番遠い3両目まで早足で行くと、前向き席を無事に確保出来た。が、世間様の盆休みも終盤ということもあってか、家族連れが多い。各家庭個別ならいいのだが、3家族合同みたいな団体の子供同士が車内で喧嘩してウルセェのなんの・・・躾も教育の内やぞ!っちゅうに。(-_-;)凸 ◆湯田中(11:17発;長野電鉄長野線長野行き特急)→長野 発車するときもまた、一旦引き上げ線にバックしてからとなる。なんだかチョロQのプルバックみたいだなぁと思ったところで、昔の片町線ネタを思い出してしまった。(^_^;) 須坂までは、先ほど来た道を引き返すだけ。須坂を出ると、右にカーブを切って屋代線と分かれ、上信越道をアンダークロスして千曲川を渡る。相変わらず田園地帯を快走する特急電車だが、朝陽を通過した当たりから住宅地に入って、JR信越線をオーバークロス。更に街中に入って来たなと思ったところで、不意に地下へと潜って行く。 地下駅の権堂に停車して一息入れた後、とろとろと走って長野駅地下ホームに到着。これで目出度く、長野電鉄も全線踏破達成となった。 続いて踏破を目指すのは、信越線で未踏破として残っている長野〜直江津間である。この区間には、昔は東京と北陸を結ぶ特急[白山]なども走っていたのだが、今では完全なローカル線に成り下がっている。ところで、これから乗車する直江津行き普通列車は、各駅停車なのに[妙高5号]という愛称が付いている。これは一部が指定席となっているためで、どんな車輌を使っているのか楽しみにしていたのだが、なんと嬉しいことに189系特急形電車である。しかも6両も繋いでいて、指定席はその内1両のみなので車内はガラガラ。これ幸いと、売店で駅弁を購入して車内でつつくことにする。 ◆長野(12:41発;信越線直江津行き普通[妙高5号])→直江津 どういった理由かは解らぬが、長野を4分ほど遅れて発車。しばらく新幹線の高架橋と併走するが、これが後々北陸まで繋がることになる。現状は取り敢えずといった感じの車輌基地があるようだ。 豊野を出ると、右に飯山線を別けて鳥居川に沿い、山越えに向かう。[妙高5号]は普通列車ながら、この辺りは駅間距離が長いので、昔の特急[白山]はこんな感じだったのかと思わせる走りである。 黒姫や妙高高原といった観光地を通るが、今では上信越自動車道で来る人が多いからか、駅はひっそりとしている。妙高高原辺りからは下り勾配に転じ、スイッチバックの二本木駅で一息入れて長野行き普通列車[妙高6号]と交換。ひとつ手前の関山駅も以前はスイッチバック駅だったらしいが、今は勾配途中にホームを作ってスイッチバックは解消している。 二本木を出ると、下り勾配をどんどん下って街中へと入って行く。それに連れて車内も混雑してきたが、さすがに6両(実質は5両か?)も繋いでいるのでまだまだ空席はある。いつしか定時運転に戻っていたが、高田で交換する普通列車が遅れてきたため、再び2分ほどの遅れが出る。北陸自動車道をアンダークロスし、上越市役所の最寄駅である春日山を出ると、左から北陸線が寄り添ってきて終点の直江津に到着。細切れに乗りつぶしてきた信越線も、これでやっと全線踏破となった訳だ。 続いて踏破を目指すのは、北越急行ほくほく線。北越急行は信越線の犀潟と上越線の六日町を結ぶ路線で、元々は国鉄北越北線として建設されていた未成線を引き継いで開業した3セク鉄道事業者である。北越急行のエースは越後湯沢と金沢を結ぶ特急[はくたか]で、現状では東京と北陸を結ぶ鉄路のメインルートを形成しているのだが、北陸新幹線が出来てしまったらどうなるのか、些か心配ではある。 さて、私が乗るのは[はくたか]ではなく、15:30発の越後湯沢行き普通列車である。時刻表によると、直江津に15:03分に着いて折り返すようだが、この列車が遅れているとの案内がある。北越急行は単線なので、一旦遅れが発生してしまうと上下線に波及してしまう。[はくたか]は新幹線に接続しているため優先的に通すので、その煽りを受ける形で普通列車は更に遅れてしまう。という状況があったかどうかは解らぬが、件の列車が直江津に到着したのは、折り返しの発車時刻が迫った15:28頃だった。 ◆直江津(15:30発;北越急行越後湯沢行き普通)→六日町 北越急行の普通列車用HK-100形電車は、発車から110km/hまでストレスなく加速していく高性能な電車だ。単線で160km/h運転の特急を走らせるには、逃げる普通電車にもこれぐらいの性能を持たせる必要があるのだろう。 犀潟を出ると、右にカーブを切りながら高架橋へと駆け上がり、米どころの水田を左右に見下ろして快走。初めて乗る路線なのに何となく懐かしく感じるのは、電車でGo!高速編に採用された路線だからなのだが、トンネルは非常に長くて、ゲームではかなり端折ってあるのがよく解る。 特に、ほくほく大島を出てすぐに入った鍋立山トンネルは、延々続くかと錯覚するほど。さて、車内は思っていたより混んでいて、2両編成でも立ち客がいる。まつだいでは少しすいたが、それでも空席は少ない。 トンネルの闇に目が慣れていたから気付くのが遅れたが、辺りはずいぶん暗い。まだ16時を回ったばかりなのに、日暮れ間近のような暗さである。と思ったら、まつだいを発車した直後に叩きつけるような雨が降ってきた。ゲームそっくりな演出だなぁと思っていると、雨から逃れるように薬師峠トンネルに突っ込む。トンネル内は、雨混じりの湿度の高い空気が圧縮され、霧がかかったようになっている。信号現示もぼんやりとして見難いが、注意信号に従って減速してポイントを渡って停車。ほとんど待つこともなく、直江津行きの普通電車がやってきて交換。ゲームでは見慣れた薬師峠信号場での交換風景だが、実際体験してみるとあまり気味のよいものではない。出発信号の進行現示を待って発車し、ぐいぐい加速してトンネルを抜けると信濃川を渡る。まつだいの雨は局地的なもののようで、この辺りでは降っていない。すぐにまたトンネルに突っ込み、左へ左へとカーブを切り、トンネルを抜けると飯山線との接続駅である十日町に到着。ホームの向かい側に臨時特急[はくたか84号]が交換待ちしていたのが、ついぞ見掛けることのなくなった国鉄色ボンネット型485系だった。 十日町では乗降が多く、どちらかというと乗る人の方が多くて立つ人も多い乗車率となる。ここまで最前部のシートに腰掛けていたのだが、さすがに景色が見辛いので、運転席後ろに立つことにした。 十日町を出ると、高架橋上を暫く走ってしんざに停車。しんざを出るとすぐにトンネルに突っ込み、トンネル内にある美佐島に停車。運転士がリモコンを使って待合室に通じるドアを開けるが、乗降ともなし。 再びトンネル内を快走し、トンネルを抜けたところで魚沼丘陵に停車。さて次は六日町なのだが、まだ北越急行の運賃を支払っていない。六日町から行程は、6分接続の上越線長岡行き普通列車に乗り換える事になっており、しかもこの電車は2分ほど遅れているので駅で精算する時間はほとんどない。という訳で、添乗していた職員に申し出、六日町到着前に無事に精算。もし添乗なしだったら六日町到着時点で運転士に申し出なければならず、少々危なっかしい状況だった。てか、六日町ではホーム側全てのドアを開けて乗降させており、しかも中間改札らしきものはなかったので、青春18きっぷと悪意を持っていれば、北越急行はタダ乗りできそうである。 右にカーブを切りながら地平に駆け下り、ゆるゆると六日町に到着。これで、北越急行も踏破完了である。急ぎ足で跨線橋を渡り、上越線の普通電車乗り換えて、今宵の宿を予約してある長岡へと向かう。 ◆六日町(16:42発;上越線長岡行き普通)→長岡 115系の2両編成は、オールMなので見た目では想像できないぐらい加速が良い。魚野川に沿って、水田を眺めながら快走して行く。 小出を出ると、右に只見線の単線が別れて行く。私が只見線に乗ったのは、かれこれ20年以上も前の話だが、その時は冬で雪が積もっていた。と、うっかりしていたが、小出から先は未踏破区間である。相変わらず魚野川に沿って下っているのだが、急に平地が狭くなってトンネルに突っ込む。トンネルを抜けて魚野川を渡ると、またトンネル。トンネルから出ると、左から飯山線が寄り添ってきて越後川口に到着。山の斜面が迫るずいぶん寂しい雰囲気のジャンクションである。 越後川口からは、魚野川が合流した信濃川に沿って下っていく。この辺り、昨秋発生した新潟県中越地震で甚大な被害を受けた地域である。が、車窓から見ている表面上は、全くそのようなことがあったようには見えない。 小千谷に到着。小千谷市の中心地は信濃川の対岸にあって、その昔、信越線の来迎寺から魚沼線というローカル線が走っていた。私が魚沼線に乗ったのは23年前で、ただ単に往復乗車したのだが、今ならきっと小千谷まで徒歩連絡という行程を採るだろうなと思う。 そんな事を考えながら車窓を眺めていると、左から寄り添ってきた信越線のレールをオーバークロス。上越線の上下線で信越線を挟み込む形で、両者が特急街道だった往年の名残である。ともあれ宮内に到着し、これで上越線も全線踏破達成となった。列車は信越線に一駅乗り入れて長岡へ向かう。 長岡に到着し、今日の行程も無事に終了。予約してあるホテル向かった。 本日の踏破線区:信越線の一部区間(長野〜直江津→全線踏破達成)/上越線の一部区間(小出〜宮内→全線踏破達成)/長野鉄道/北越急行 |