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九州乗りつぶし行+α
(第2日目)

ようこそワンダーラクテンチへ(岡本製作所)
ようこそワンダーラクテンチへ(岡本製作所)

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2005年4月30日(土)

車掌のおはよう放送で目が覚めた。時刻は6時を回ったところ。岐阜と米原に停まったのは憶えているが、京都停車は記憶にない。更に、深夜にどこかで運転停車していたような記憶もあるが、ハッキリとは憶えていない。
という訳で、ずいぶんシッカリ眠ったものである。夜行列車でこれほど眠れたのは初めてに近い。お陰で、昨日徘徊した疲れはほとんど取れた。
関門トンネルを抜けて九州に上陸。門司駅のJR九州タイプの駅名標を見ると、九州へやってきたという実感が沸く。さて、門司では[はやぶさ]と[富士]の分割作業が行われるのだが、機関車も交換するので長時間停車となる。このまま別府まで乗って行っても良いのだが、個室ならともかく開放式B寝台(それも喫煙車)に乗っているのは馬鹿馬鹿しい。という訳で、先発する普通電車で小倉へ先行し、大分行き特急[ソニック7号]に乗り換えて先を急ぐとしよう。

◆門司(8:56発;鹿児島線〜日豊線新田原行き普通)→小倉
415系4連の新田原行き普通電車は、さらりと座席が埋まるぐらいの乗車率。ところでこの列車は下関始発で、[はやぶさ/富士]を追い掛けて関門トンネルをくぐってきたのだが、門司では先発する。つまり、特急を追い抜くという珍しい普通列車なのだ。とはいえこの後、富士には苅田で抜かれることとなるのだが。

GWということもあってか、小倉駅は大混雑。跨線橋を渡ってホームを移動するが、ここの跨線橋は天井が低く、いつ来てもいやぁな圧迫感を覚える。

◆小倉(9:17発;日豊線大分行き特急[ソニック7号])→別府
[ソニック7号]は、JR九州が誇る最新鋭の885系制御振り子式特急電車であるが、車体に[かもめ]と書かれた白いかもめ編成が充当されていた。禁煙自由席の乗車率は60%程度で、窓側を確保して隣は空席という理想的な状態。2分ほど遅れて小倉駅を発車すると、直線はもちろん曲線でも振り子を効かせて快走する。381系のような揺さぶられるような感じはなく、乗り心地は頗る良いが、皮製のシートはいただけない。ちゃんと座れば楽なはずなのに、その形状から自然とふんぞり返るような姿勢になってしまい、30分もすると腰が痛くなってくるのだ。そんな訳で、頻繁に座り直しながら流れる車窓を眺めていると、不意に睡魔が襲ってきた。夜行明けは、必ず昼前に眠くなってしまう。未踏破区間でもないので無理に我慢せず、暫しウトウトする。
小倉から1時間15分ほどで別府に到着。485系[にちりん]時代に比べれば、別府は何と近くなったものかと思う。



さて、いよいよここからが表題の九州乗りつぶし。まずは、大分県に唯一残る未踏破路線の岡本製作所を乗りつぶす。事業者名で書くと違和感バリバリの岡本製作所だが、実態はワンダーラクテンチという遊園地のケーブルカーである。元はといえば、別府国際観光という会社が運営していたのだが、経営が行き詰まって遊園地もろとも廃止(廃園)になりかけたところを、大阪の遊具メーカーである岡本製作所が引き継いだという経緯がある。
別府駅からのアクセスは亀の井バスで、ケーブル乗り場を経由する系統の路線バスが出ている。観光案内書によると最短距離をタクシーで行くと5分程度で着くらしいのだが、このバスは一旦海沿いまで出てぐるりと周って行くので、25分ほど掛かって到着。

さてここは、ケーブル駅=遊園地の入り口となっているので、遊園地に入場しなければケーブルカーには乗れない。また、ケーブルカー自体が遊園地の乗り物と同等の扱いとなっているので、遊園地の乗り物券でケーブルカーにも乗れる。何れにしても遊園地の入場券が必要なので、窓口で乗り物券2枚がセットになっている入場券を購入。セット料金で200円引きだが、別府駅の観光案内所で割引券を貰ってきていたので、更に200円引きで購入出来た。
さすがに連休中なので家族連れの姿が多く、鉄目的の利用者は私の他には2〜3人といったところか。待つこと暫し、改札が始まったのでゾロゾロと乗車。これまで多くのケーブルカーに乗ってきて、麓側の勾配は大したことなくて途中から勾配がキツくなるものが多かったのだが、ここは麓側からしてかなりの勾配である。

◆雲泉寺(岡本製作所別府ラクテンチケーブル線乙原行き)→乙原
ほぼ満員となって発車。ショートカットの若い女性乗務員がマイクを取って観光案内するが、例によって家族連れがうるさくて何も聞こえない。シーンとしろとまでは言わないが、こういった場所では人の話を聞くよう躾るいい機会だとも思うのだが。
ともあれ、初夏の新緑が占領しているような車窓を眺めていると、中間地点で降りのケーブルカーと交換。乗務員があちらのケーブルカーに手を振るよう言ったが、これまただーれも聞いちゃいない・・・。
そんなこんなで、賑やかしい車内で4分ほど我慢して、終点の乙原に到着。階段状のホームを上がると、ワンダーラクテンチの園内である。

これで目出度く大分県の鉄道全線踏破達成。折り返しのケーブルカーには乗らず、遊園地を見て歩こう。ケーブル駅の傍にある展望台からは、別府の街と別府湾が一望できる。
園内には様々なアトラクションがあって、その中には谷に掛かる巨大な吊り橋もある。作りはシッカリしているので揺れは少なくて思ったより怖くない。橋の中ほどから望む別府の街も絶景だ。谷を駆け上がる風も心地よいので休憩を取りたいほどだが、残念なことに立ち止まるなと書いてあるのでゆっくり渡る。
あと、面白かったのはアヒルのレース。非常によく調教されていて、本当に人間の言葉を理解しているかのように思った。
駆け足ながら、一通りラクテンチを見て周ってケーブル駅へ戻る。と、入場者が非常に多いようで、臨時便が出るらしい。これ幸いと改札を抜けて乗り込むと、まだお昼なので降りの方は10名程度の乗車。

◆乙原(岡本製作所別府ラクテンチケーブル線雲泉寺行き)→雲泉寺
今度のケーブルカーは赤い車体のStar号で、ロングヘアーの若い女性乗務員が乗務。別府の街を見下ろしながらのんびり走り、中間点でLight号と交換して、やはり4分ほどで雲泉寺に戻ってきた。

再び亀の井バスに厄介になり、別府駅へ戻る。初夏の日差しが真上から照り付け、ずいぶん気温が上がって暑い。駅構内の喫茶店で昼食を摂り、ついでに冷たい飲み物で涼を貪る。



さて、些か物足りない気もするが、今日の乗りつぶし路線は岡本製作所だけである。が、今宵の宿は明日以降の行程に備えて熊本に予約してあるので、これから九州を横断しなければならない。利用するのは、その名も[九州横断特急]という仰々しい名前の特急列車。しかし、時刻表の編成図によるとたった2両というミニ編成である。そんな訳で、着席できないと困ると思って早めにホームへ上がってみたのだが、今日は多客期対応のため1両増結の3両編成で運転されるらしい。ホームには多くの人が列を作っていたが、これは博多行き特急[ソニック34号]を待つ人たちで、[九州横断特急5号]を待つ人は30名程度といった感じ。これなら楽に座れると思って安心したが、肝心の[九州横断特急5号]は当駅始発なのになかなか入線して来ない。と、ホームに流れた案内放送によると[九州横断特急5号]は[九州横断特急4号]の折り返しとなるらしい。所定のダイヤでは折り返し時間はたった6分しかなく、かなり厳しい車輌運用である。
ともあれ、[九州横断特急4号]はほぼ定刻に到着。通常編成の2連に増結された先頭車は、普段は特急[ゆふ]に使用されている車輌らしい。簡単な車内整備を待って乗り込み、先頭車最前部のかぶりつき席を確保出来たと思ったら、すぐにドアが閉まって発車である。

◆別府(14:42発;豊肥線〜肥薩線直通人吉行き特急[九州横断特急5号])→熊本
些か慌ただしい出発だったが、185系の前面展望は最高である。阿蘇の外輪山を抜け、立野のスイッチバックを堪能し、真新しい電化区間に入って熊本に到着。正味3時間の乗車だったが、それほど長くは感じなかった。

明日以降の行程に備え、駅前に予約してあるホテルへ向かった。


本日の踏破線区:岡本製作所
 

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