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箱根ケーブル乗りつぶし行 with フリッパー号

行ってきました、フリッパーで箱根まで!
行ってきました、フリッパーで箱根まで!

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日本の鉄道全線を乗りつぶすに当って、鉄道だけではアクセスが厄介な路線がいくつかある。沖縄都市モノレールがその最たるものだろうが、伊豆箱根鉄道のケーブルカー2路線もなかなか厄介である。当初は、東海地方の民鉄乗りつぶし遠征に組み込み、小田原辺りでレンタカーを借りて攻略しようと考えていた。が、アクセスを公共交通機関ではなくクルマに頼るのなら、自分のクルマで出掛けるというテもある。という訳で、先月のスカイレールサービスに続いてフリッパーの出番となった。



2005年3月19日(土)

春分の日が絡んだ三連休の初日、自宅を未明に出発して名阪国道〜東名阪自動車道〜伊勢湾岸自動車道〜東名高速道路と乗り継ぎ、御殿場ICを降りたのが午前9時頃。一般道に降りると、右に左に小気味よくカーブを切りながら走っていく。天気もよく、MINIを走らせるにはもってこいのワインディングロードなのだが、途中でヘタっぴサンデードライバーに頭を抑え込まれてしまい、イライラしながらの走行となってしまった。国道から逸れると俄かに交通量が減って、急な登りのワインディングに入る。これまでの鬱憤を晴らすべくペースを上げたのだが、山影に入ると路面に大量の雪が残っていてビックリ。
そんなこんなで、駒ヶ岳登り口駅前に到着したのは9時35分頃。という訳で、まずは駒ヶ岳鋼索線の踏破を目指すのだが、残念なことにこのケーブルカー、来春の廃止が決定してしまっている。
スキー場のロッジのような外観を持つ駅舎は傷みが酷く、駅前駐車場も白線は殆ど消えて穴ぼこだらけ。廃止が決定済みという先入観を抜きにしても、荒れるに任せているといった感じ。
駅舎に入ると、天井が高くて洋館のような印象も受けるが、椅子が並んでいるだけの待合所には誰もいない。薄気味悪いなと思いつつ、出札窓口で往復乗車券を購入。嬉しいことに硬券が出て来たのだが、辺りの雰囲気があまりにも陰鬱としていて気分は晴れない。

◆駒ヶ岳登り口(9:45発;伊豆箱根鉄道駒ヶ岳鋼索線駒ヶ岳山頂行き)→駒ヶ岳山頂
改札を抜けてホームへ出、無人で停まっていたケーブルカーに乗り込む。と、ケーブルカーにしては珍しく、車内にはロングシートが並んでいて、おまけに吊り革まであるではないか。以前は利用客が多かったのか?と思いながら、最前列の特等席に陣取って発車を待つ。
どうやらバスが着いたようで、発車間際に3名ほど乗り込んで来た。そして、定刻より2分ほど遅れて発車。と、ケーブルカーにしては異様に乗り心地が良い。軌道を見ると、枕木もレールも普通鉄道のようにシッカリしている。更に、途中からコンクリート軌道になったから驚いた。
車内では、乗務員がマイクを取って観光案内。右後方に芦ノ湖、左後方に小田原の街が見渡せる。中間地点で降りのケーブルカーと交換し、切通しに入って左に緩やかにカーブを切ると、更に勾配がきつくなって山頂駅に到着。山影には多くの雪が残っているが、周囲より少し低い位置にあるホームは風が当たらないからかそれほど寒くない。

山頂駅も寂れている。2階には展望レストランがあったようだし、1階にも土産物屋か売店が入っていたように見えるが、今は2階に上がる階段は封鎖されていて、1階もだだっ広い待合室になっている。
取り敢えず駒ヶ岳観光でも楽しもうと駅舎を出ると、風が冷たくて非常に寒い。さすがに標高1327mだけのことはあるわいと思いながら歩き出す。すぐ正面に駒ヶ岳スノーランドという看板が付いた建物があるが、これは完全に廃墟と化している。数年後には山頂駅舎もこんな具合になるのだろう。
山頂の箱根元宮に向かう道は、未舗装ながら遊歩道のように整備されていて歩き易い。と、道端の水溜りに何やら白い物が輝いている。はて何かな?と近付いて見ると、立派な霜柱である。これほどまでに大きな霜柱は初めて見るので、最初は何か解らなかった。
7〜8分歩いて箱根元宮に到着。山頂には標高1357mという表示があったから、ケーブル駅からは30mほど登ってきたことになるのだが、それほどキツくはなかった。ところで、ここには意外と観光客が多い。恐らく、強羅からロープウェイで上がってきたのだろう。ケーブルカーの駅とは反対側に巨大なロープウェイ駅があって、足元を多くの人が行き来しているのが見える。
さすがに下界とは違って空気が美味い。いつもより大きく呼吸しながら周囲の展望を楽しむ。が、暫くするときな臭い匂いが漂ってきた。見ると、100mほど先でおっさんが3人ほどたむろして喫煙してけつかる。ここは禁煙場所ではないかもしれないが、こんなに空気の綺麗な場所に来てまで煙を吸うこともないだろうに。気分を害したこともあって、これを潮時と山頂駅へ戻る。

◆駒ヶ岳山頂(10:15発;伊豆箱根鉄道駒ヶ岳鋼索線駒ヶ岳登り口行き)→駒ヶ岳登り口
改札を通るとき、駅員に「降りてどうされます?バスですか?」と聞かれる。不審に思いつつ「いや、下にクルマ停めてあるから。」と答えたが、こんなにバスの便が少ないとなると、確認と案内は必要なのだろう。
こんな時間帯に下山する人はいないので、降りのケーブルカーは貸切状態。乗務員は私だけのために観光案内を喋っている。私が乗っていなければ喋る必要もないのにと、些か申し訳なく思う。前面展望芦ノ湖の眺めを堪能し、5分ほどで登り口駅へ戻ってきた。

続いて、十国ケーブルの踏破を目指し、芦ノ湖畔から箱根峠へとフリッパーを走らせる。春の陽射しが照り付けて、車内温度は急上昇。窓を開けて走るとちょうど良いぐらいだ。



10時50分頃、十国峠登り口に到着。こちらは県道20号線に面したドライブインのような感じになっていて、駐車場には数多くの観光バスやマイカーが停まっていて賑やかである。駅舎が内包されたレストハウスに入り、1階の土産物屋を抜けて階段を上るとコンコースに出る。きっぷ売り場と改札が並んでいるが、あまりにも人が多い。掲示されている時刻表によると随時運転となっているようなので、1本落とすつもりで切符売り場の列並ぶ。と、前に並んだ家族連れのグループ、母親らしき人が子供に「あなた、年聞かれたら5歳って言うのよ」などと諭している。ぉぃぉぃ、それって犯罪やど。
窓口で購入した往復乗車券は、ここも硬券の立派なもの。発車して行くケーブルカーを見送ると、やっと静かになった。改めて改札口に目をやると、なんと改札の脇に運転装置がある。大抵、ケーブルカーの運転装置は山頂側にあるものだが。
やがてケーブルカーが到着し、満載していた乗客を下ろすと、改札が開いて乗車可能となる。いつの間にか、後ろにはまた多くの人が並んでいたが、ちゃっちゃと乗り込んで最前部の特等席を確保。ここの軌道はケーブルカーにしては珍しく標準軌だなぁなどと思っていたら、軌道の傍らに出発信号機が立っているのに気が付いた。ん〜・・・ケーブルカーって自走出来ないんだから、こんなところに信号機があっても意味ないと思うんすけど???

◆十国登り口(11:05頃発;伊豆箱根鉄道十国鋼索線十国峠行き)→十国峠
随時運転なので、ほぼ満員状態になったところで発車となる。陽射しが照り付けて暑かったが、走り出すと風が吹き込んできて心地良い。乗務員が十国峠の観光案内を喋りだすが、満員に近い車内は賑やか過ぎて聞こえない。辛うじて、軌道に脇に並んでいるツツジは5月に満開を迎えるという話だけが認識できた。
中間地点で降りのケーブルカーと交換。ここの軌道は300mほどしかないので、3分ほどであっさりと十国峠駅に到着。巻き上げ機の上には海抜770mと書かれている

大抵のケーブル駅は、階段状のホームを登り切ると改札があって、それを抜けると駅舎内に出るのだが、ここには改札が見当たらず、更に続く階段を登っていくと土産物屋の店内に出た。どうやらここは、乗務員以外の運転関係者がいない、いわゆる無人駅となっているようだ。
土産物屋が一体となった駅舎を出ると、そこは十国峠の展望台である。風が強くて少し寒いが、南には太平洋北には富士山が見える。
例によって1本落として下山しようと、土産物屋の片隅にある、ホームへ繋がる階段を降りて行くと、なんとも貧相な自動券売機が立っていた。往復乗車券を持っているが、面白そうなので買ってみると、これまた貧相な乗車券が出てきた。

◆十国峠(11:25頃発;伊豆箱根鉄道十国鋼索線十国登り口行き)→十国登り口
降りのケーブルカーも盛況で、少しは駒ヶ岳ケーブルに分けてやりたいぐらいである。騒音ともとれる賑やかさを我慢しつつ雄大な眺めの前面展望を楽しんでいると、中間地点で登りのケーブルカーと行き違って、あっさりと登り口駅に到着した。


これで、今回予定していたケーブルカー2路線の踏破が無事に終了。一瞬、ついでに筑波観光鉄道にも行ってしまおうか?とも考えたが、唯でさえ大変な帰路が更に大変になるので止し、沼津ICから東名高速に乗って帰路に就いた。


本日の踏破線区:伊豆箱根鉄道(駒ヶ岳鋼索線/十国鋼索線)
 



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