|
2005年1月1日(祝) 新しい年が明けた。今年も仕事に遊びにと、せいぜい頑張るとしよう。8時過ぎにホテルをチェックアウトして、取手駅へ向かう。今朝も冷え込みが厳しいが、初日が街を眩く照らしている。 さて、今年最初に踏破を目指すのは、関東鉄道常総線。自動券売機で乗車券を購入してホームに下りると、今年の乗り初めとなる水海道行き普通列車のロングシート気動車2連が発車準備をしていた。が、行き先表示には[水海道乗換下館]と表記されている。ともあれ、これで水海道まで行って下館行きに乗り換えるのだ。 ◆取手(8:24発;関東鉄道水海道行き普通)→水海道 朝の下り列車ということもあってか、閑散とした状態で取手を定刻に発車。すぐに左へカーブを切って常磐線と別れ、住宅地を左右に眺めて軽快に走って行く。常総線は、非電化ながら水海道までは複線化されていて、すれ違う列車も多い。比較的勾配も少ないので、郊外電車のような乗り味である。また、各駅の佇まいも、関西の某大手民鉄より立派なぐらいだ。 車窓は徐々に田園地帯に移り変わっていくが、立派な高架橋が忽然と現れ、アンダークロスする部分で停車。ホームは真新しく、高架橋とは階段で繋がっている。駅名は守谷で、今年8月に開業が予定されている首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)との乗換駅となるようだ。つくばエクスプレスが開業すると、ここから秋葉原まで30分強で行けるようになるらしく、駅近辺には新興住宅地が出来かけている。今は両端でJRに接続している常総線も、つくばエクスプレスが開業すれば少なからず影響を受けることになるのだろう。 さて、今日は晴天だが昨日の内にずいぶん降ったようで、北上するにつれて積雪が目立つようになってきた。非電化複線に積雪があると、なんとなく北海道のような風景である。が、取手から30分弱で到着したのは北ではなく水の水海道。ここで、前述の通り下館行きに乗換となる。 ホームに降りて待つこと暫し、下館からロングシートの単行気動車がやってきた。これが折り返し下館行きとなるらしいので、いそいそと乗り込む。 ◆水海道(8:59発;関東鉄道下館行き普通)→下館 私と同様に取手から来た列車から乗り換えた人はそれほど多くなく、新たに水海道から乗ってきた人の方が多く、さらりと座席が埋まる程度の乗車率で発車。住宅地の間を右に左にとカーブを切って、田園地帯へと歩を進める。なお、水海道からは単線で、列車本数はめっきり少なくなる。沿線風景も田園風景が広がるばかりで、完全なローカル線の様相である。と、右の車窓遠くに立派な山が見えてきた。方向からいって筑波山に間違いない。筑波山には筑波観光鉄道のケーブルカーが未踏破路線として残っているのだが、アクセスが厄介なので今回の行程には組み入れていない。つくばエクスプレスが開業したら、併せて乗りつぶすとしようか。 田園地帯を走ること約50分、左からJR水戸線の線路が寄り添ってきて終点の下館に到着。これで関東鉄道も全線踏破となった。 下館は、四方に鉄路が延びる鉄道の要衝である。私は下館に来たのが初めてなので、今乗ってきた関東鉄道以外の3方向に未踏破路線が残っているということになる。そのうち、最も接続が良いのは水戸線下りの友部行きだ。一旦改札を出、青春18きっぷに4日目の日付印を捺してもらって再入場して乗り換え。 ◆下館(9:56発;水戸線友部行き普通)→友部 今年初めての電車乗車となる友部行き普通電車は閑散とした状態でやってきた。悠々と1ボックスを占領して進行方向向きの窓側に座って車窓を眺める。が、羽黒あたりでちょっとした峠越えがあった以外は、先ほどまで乗っていた常総線と同じような田園地帯が続くのみ。下館から45分ほどで、右から常磐線の複線が寄り添ってきて友部に到着した。 ◆友部(10:54発;水戸線小山行き普通)→下館 友部では下車せず、14分停留の折り返し小山行き普通電車で下館に戻る。強い陽射しが積雪に反射して、車窓を眺めるのも目が痛い。また、陽射しと暖房で車内は暑いぐらいで、ただただ我慢の乗車だった。 約2時間振りに戻ってきた下館からは、続いて真岡鐵道の踏破を目指す。真岡鐵道は国鉄真岡線を転換した3セク鉄道事業者で、SL列車も運転されているが、今日は運転日ではないようだ。一旦改札を出て、茂木までの乗車券を購入して再入場。SL列車のキャラクターが描かれた案内看板に従って歩いて行くと、1番ホームの脇に真岡鐵道の乗り場があって、単行のレールバスが停まっていた。 早速乗り込むと、座席は予想に反してセミクロスシート。まだ発車まで時間があるからか閑散としているので、クロス部分の窓際に陣取って待つ。 ◆下館(12:01発;真岡鐵道茂木行き普通)→茂木 7〜8割の座席が埋まる程度の乗車率となり、定刻に下館駅を発車。すぐに右へカーブを切って水戸線と別れると、国道294号線と並んで田園地帯へと出る。当然のことながら、国道沿いには商店や民家が点在しているが、こちらの線路沿いは田畑ばかりだ。今日はその田畑を雪が覆っていて、そこに冬の陽射しが当たっているので非常に眩しい。目を細めて眩しさに耐えながら車窓を眺めていると、俄かに街並みが広がってきて真岡に到着。真岡はこの路線の中心地のようで、真岡鐵道本社や市の情報センターなどの施設が入っているらしい巨大なSL型の駅舎が建っている。また構内にはSLやレールバスの検車所があって、片隅に憩っている客車を見ると乗ってみたくなってしまう。 真岡で半数以上の乗客を降ろし、閑散となった状態で再び田園地帯を走り出す。微妙に上り勾配が続いているようで、その足取りは非常にのんびりしている。適度に暖房が効いた上に軟らかい陽射しが射しこむ車内には、気だるい空気が澱んで睡魔が襲ってくる。なんとか辛抱して車窓を眺めていると、徐々に辺りは山がちになってきて、笹原田という無人駅に停車。と、雪を被っていて分かり難いが、辺り一面が笹の原っぱである。この辺りは地名自体が笹原田というらしいのだが、そうするとこの笹は地名が付くよりも昔から群生しているということなのだろう。 笹原田を出ると小さな峠を越え、だらだらとした下り勾配を駆け下りて終点の茂木に到着した。 積雪は残っているが、ホームに降りてもそれほど寒さは感じない。しかし、駅前は日が当たらないからか路面がガチガチに凍っている。滑らないよう注意して歩いてみるが、それほど大きな街ではないようで、すぐに住宅地になってしまう。18分停留の折り返し下館行きに乗るので、さっさと駅へ戻る。駅前にはツインリンクもてぎ行きのバス乗り場があるが、今の季節にはレースやイベントなどないのでひっそりしている。 自動券売機で乗車券を購入して入場し、停まっているレールバスに乗り込む。進行方向右側の窓際の席に陣取って、ふと窓の外に目をやると、SL運転には無くてはならぬ転車台がすぐ横にあった。聞くところによるとこの転車台は、SL運転を行うに当たってわざわざ新規に設置したものなのだとか。 ◆茂木(13:25発;真岡鉄道下館行き普通)→下館 片手で数えられるぐらいの乗客を乗せて茂木を出たレールバスは、雪で真っ白な田園地帯をのんびりと走って行く。さすがに我慢し切れず、帰りはウトウト。目が覚めると折本に停車中で、ずいぶん眠ったものである。 みたび下館にやってきた。残りは水戸線の小山までの区間だ。跨線橋を渡って乗換える。 ◆下館(15:08発;水戸線小山行き普通)→小山 415系4両編成という出で立ちでやってきた列車は、パラパラと空席もある乗車率で、正月早々クラブ活動でもあったのか学生の姿もチラホラ。下館を出ると、関東鉄道と真岡鐵道を左右に別けて直進。田園地帯と住宅地とが交互に現れるという、近郊ローカル線に有りがちな車窓風景である。しかし、結城駅近辺だけはずいぶん拓けていて驚いた。 下館から20分ほどで、左から東北線の線路と東北新幹線の高架橋が寄り添ってきて小山に到着。これで水戸線も全線踏破となり、同時に栃木県の鉄道全線踏破達成となった。 今日の乗りつぶしはこれで終了し、今宵の宿を予約してある神奈川県の鶴見へ移動する。 ◆小山(15:36発;東北線上野行き普通)→上野 路線名称は東北線だが、ロングシートの電車がばんばん走る状態は旅行者にとっては味気ない。実際乗ってみれば、宇都宮線という妙な路線愛称も仕方ないのかな、とも思えてくる。ともあれ、上野までは我慢の乗車である。明日の朝は少し早いので仮眠でも取ろうかとも思うが、停車のたびに寒風が吹き込む車内で眠ると風邪をひきそうなので、暮れ行く車窓をぼんやり眺めて過ごした。 ◆上野(17:01発;京浜東北線磯子行き普通)→鶴見 上野からは京浜東北線の電車に乗り換え。品川まで、山手線の外回り電車とずっと併走していて楽しい。また、かなり暗いが前面展望を楽しんでいると、初代電Go!を思い出して懐かしかった。 鶴見駅に降り立てば、上州に比べれば寒さは幾分マシかな?と思う。正月装飾が溢れる街を歩き、予約してあるホテルへ向かった。 本日の踏破線区:水戸線/真岡鐵道/関東鉄道常総線 |