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2004年8月14日(土) 7日間にも及ぶ長期遠征も、いよいよ今日が最終日。今夏は連日猛暑が続いているが、今朝も早くから気温が上がっており、駅まで歩くだけで汗だくである。 青春18きっぷに最終日の日付印を捺してもらい、改札を抜ける。今日はまず、身延線から乗りつぶしを始める。 ◆富士(8:50発;身延線甲府行き普通)→甲府 昨日乗った御殿場線と同様の、313系2連のワンマン運転。定刻に富士駅を発車すると、右へカーブを切って東海道線と別れる。と、てっきり単線だと思っていたのが複線だったから驚いた。電車は民家を左右に眺めながらも、右へ左へとカーブを切りながら緩い登り勾配を登って行く。右の車窓には富士山が見えるはずなのだが、今日も昨日同様に濃い霞に隠れている。 富士宮を出ると単線になり、次の西富士宮から車窓はめっきり山がちとなる。芝川で富士行き普通電車と交換すると、左下方に富士川を見下ろしながら河岸段丘を遡上していくが、すぐ右側には山が迫っていて、街は対岸に拓けている。 ところで車内は、立つ人も多いぐらいの乗車率。昨日乗った御殿場線と同様、313系2連では少々輸送力が不足気味に見える。以前は確か、ワインレッドに白帯の115系が異彩を放っていた身延線だが、ワンマン運転という省力化の為に着席チャンスを減らされたのは残念だ。無人駅に停車するたびに、車輌の後方から座席の間を歩いてくる下車客の姿を見ていると、ワンマン運転にするならいっそのことロングシートにしてしまえば良かったのにとも思う。 身延で乗客は大きく入れ代わったが、相変わらず立つ人も多い。時折トンネルでショートカットしながらも富士川に沿って遡上してきたが、波高島で富士行き普通電車と交換すると、右にカーブを切って支流の常葉川に取り付く。更に遡上して常葉川の流れが作る谷がめっきり細くなった市之瀬を出ると、トンネルを抜けて甲斐岩間に到着。地図を見ると、また富士川の流域に戻ってきたのが解る。 次の落居を出るとこれまでになく登り勾配がキツくなって、山へ分け入っていく。右に左にカーブを切り、トンネルを抜けると下り勾配になって鰍沢口に着く。分水嶺を越えたような感じだがそうではなく、甲府盆地の南端に出てきたのだ。車窓には田畑が広がり、民家も多くなってきた。乗客は駅ごとに更に増え、完全に近郊電車の姿となる。 善光寺を出ると、右から中央線の複線が寄り添ってきて併走。身延線にしか駅がない金手で一息入れた後、漸く甲府に到着。富士から乗り続けること2時間半、長かった身延線も踏破達成。同時に、これで目出度くJR東海の全線踏破達成である。 ほぼ満員だった2両の電車から吐き出された人々を掻き分けるようにしてホームを移動。続いて富士急行の踏破を目指して、中央線の上り電車で大月へ向かう。 ◆甲府(11:42発;中央線高尾行き普通)→大月 5分停留の折り返し運用となる下り列車が遅れてやってきたため、約2分遅れての発車となった。車内は半分ぐらいの座席が埋まる程度の乗車率で甲府盆地を快走し、新笹子トンネルを抜けて大月に到着。併走している中央自動車道は、ずいぶん渋滞しているようだった。 大月駅前は、マイカーやタクシーが入り乱れて賑やかだ。富士急行の大月駅はそのすぐ横にあって、こちらも人が多くて出札口に行列が出来ている。 さてこれから踏破を目指す富士急行は、大月と河口湖を結ぶ民鉄で、沿線には富士急ハイランドという遊園地があって、途中の富士吉田駅や終点の河口湖駅からは富士五湖各方面への路線バスが出ていて、観光路線の性格が強く、JRからも週末を中心に直通列車が運転されている。また、富士急線内のみの運転だが、JR東日本が走らせていたパノラマエクスプレスアルプス車輌を譲り受けてリニューアルした、フジサン特急という有料特急を走らせている。フジサン特急の1号車は、展望席やラウンジ席のあるパノラマ車両となっていて非常に人気が高い。これから乗ろうとするフジサン特急5号のパノラマ車両乗車整理券は既に売り切れていたので、自由席特急券と乗車券を購入して改札を抜ける。 ホームに出ると、炎天下にも係わらず多くの人が自由席の乗車口に列を作っていた。待つこと暫し、フジサン特急6号が展望席を先頭に到着。多くの家族連れを降ろし、入れ替わるように多くの人が乗り込む。取り敢えず3号車に乗り込んだが既に空席はなく、仕方なくデッキに立っていようと思ったが、2号車と両面作戦に出ていたらしい家族連れが移っていって空席が出来たので、運良く窓側に着席出来た。と、2ドアなので乗降に時間が掛かったからか、早くも発車時刻である。 ◆大月(12:48発;富士急行フジサン特急5号)→河口湖 大月を発車した列車は、すぐに左へカーブを切って中央線と分かれ、上大月駅を通過するとトンネルを抜けて早くも山裾にへばりついて勾配を登って行く。車窓には、国道139号線と中央自動車道が付かず離れず併走していて非常に目障りだ。また、家族連れの多い車内は賑やかで落ち着かない。 富士急行は、細かいダイヤ編成が行われているようで、単線ながら交換列車待ちがない。最初は特急優先のダイヤなのだと思っていたのだが、よくよく見ると交換する普通列車はまだ停まっていない。但し、駅前後にあるポイントで制限が掛かるので、通過するこちらも30km/h程度に減速しているし、駅間も60km/h程度までしか出さずのんびりと走っている。 大月から30分ほどで富士吉田に到着。2割ほどの乗客が降りて、幾分車内は落ち着く。富士吉田で進行方向を変え、更に勾配を登って行くが、すぐに観覧車やジェットコースターなどのアトラクション施設が見えてきて富士急ハイランド駅に停車。多くの子供連れが下車し、50%程度の乗車率になって最終区間に入る。中央自動車道をアンダークロスし、樹木の間をすり抜けるように走って終点の河口湖駅に到着。ホームに立つ駅名標には標高857mとの表示があるが、その標高が全く感じられない暑さである。 ホリデー快速として乗り入れて来ているJR183系電車が構内で憩っているのを横目に改札を抜ける。駅舎内には観光客らしき人が入り乱れていて、駅前のバス乗り場も盛況。ちょっと街歩きを楽しむつもりだったのだが、バスだらけの駅近辺は排気ガスで空気が悪い。諦めて、駅前の売店で富士急行の乗車券を示せば100円割引となるカキ氷を買い求めて涼を貪った。 さて、これで今回遠征での乗りつぶしは終了である。まだ14時前ではあるが、他の路線を乗りつぶしに行く頃には日暮れが迫ってしまう。また、休暇は残り2日しかないので今日中に自宅へ帰還しておきたい。 14:23発の大月行き普通列車で河口湖を辞し、中央線快速から[のぞみ31号]へと乗り継いで帰途に就いた。 本日の踏破線区:身延線/富士急行 という訳で、7日間にも及ぶ長期遠征が終了した。今回は27線区の荒稼ぎで、西日本と東海のJR2社が全線踏破となったこともあり、非常に達成感の高い遠征となった。次回は9月の三連休を利用し、京成電鉄を乗りつぶそうと画策している。 |