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2004年8月11日(水) 今日は1日掛けて富山地方鉄道を全線乗りつぶす。富山地方鉄道は、立山黒部アルペンルートの導入部としても有名で、私も立山黒部アルペンルートは2度訪れているのだが、7〜8年前に職場からの観光旅行で来た時は立山駅までバス利用だった。その前は34年も昔のことで、黒部峡谷鉄道のトロッコ列車に乗ったのは鮮明に憶えているのだが、富山地方鉄道の記憶は全く残っていない。間違いなく乗ってはいるのだが、憶えていないのは癪なので今回改めて乗っておこうと思う。 という事で、富山地方鉄道の全線が乗り放題となる電車2日間フリー乗車券を購入。4,400円と少々値は張るが、これでも都度乗車券を購入するより1,740円もお得なのだ。 宿は連泊で予約してあるので、一昨日と同様に軽めのバッグを肩に出発。今日もまた夏の陽射しが照り付けている。 ◆富山駅前(8:32発;富山地鉄市内電車南富山駅前行き)→南富山駅前 まずは市内電車を乗りつぶすべく、富山駅前電停から南富山駅前行き電車に乗車。平日の朝だが、意外にも車内は閑散としている。ま、夏期休暇期間中なので普段はもっと混雑しているのだろう、市街中心部なのにクルマの通行量も異様に少ない。そんな街中を20分ほど健気に走って、終点の南富山駅前に到着。文字通り南富山駅に隣接していて、軌道はそのまま検車所へ繋がっているようだ。 さて、南富山からは不二越線の踏破を目指す。富山地鉄不二越線は、本線の稲荷町からここ南富山までの路線で、南富山から岩峅寺までの上滝線と直通運転されている。 改札が始まるのを待ち、上滝線のものと思われるゼロキロポストを横目にホームへ向かう。 ◆南富山(9:32発;富山地鉄不二越線電鉄富山行き普通)→稲荷町 2連の電鉄富山行き電車は、半数ぐらいの座席が埋まるぐらいの乗車率でトコトコと走る。始めは水田が多く見えていた車窓だが、工場や民家が増えてきて、左に大きくカーブを切って稲荷町に到着。こうして、たった3.3kmの不二越線はあっさりと踏破達成。急ぎ足で地下道を通って、本線の下り電車に乗り換える。 ◆稲荷町(9:40発;富山地鉄本線滑川行き普通)→寺田 本線滑川行き普通電車は、空席も多い乗車率。短時間だが、最前部の前向きシートで前面展望を楽しんだ。 ◆寺田(9:56発;富山地鉄立山線立山行き特急[アルペン号])→立山 構内踏切を渡り、立山行き特急に乗り換え。昔、雑誌で見た記憶がある車輌で、確か西武のレッドアロー号として走っていたんじゃなかったっけ? 車内はほとんどの座席が埋まるほどの盛況。 左右に水田を眺めながら走り、やがて常願寺川に沿っての山登りとなる。千垣を出ると常願寺川の左岸に渡り、更に山深くなっていく。そして、寺田から30分ほどで終点の立山に到着。 前述の通り、立山駅は立山黒部アルペンルートの要衝で、ここから立山ケーブルが出ているのだが、ケーブルカーの乗り場には長蛇の列が出来ている。さすがに夏の行楽シーズンだけのことはあるわいと思いつつ駅前に出てみると、ケーブルカーが山の斜面を登って行くのが見えた。 さて立山からはもう一つ、立山砂防工事専用軌道という鉄道が出ているのだが、これは残念ながら一般人には解放されていない。取り敢えず軌道だけでも見てこようと歩いて行くと、立山砂防カルデラ博物館なる建物が目に入った。しかも、この日は無料開放されていたので、展示物でも眺めて歩こうかと思ったら、サイエンスショーなるお笑い風味の実験ショーが行われており、楽しく見せていただく。非常に面白い見せ物で、時間を忘れて見入ってしまいそうになるが、電車の時間が迫ってきたので後ろ髪を引かれる思いで駅へ戻った。 なお館内展示物の中には、立山砂防工事専用軌道の車輌模型があり、休憩室の窓からは軌道を見下ろすことも出来た。
◆立山(11:34発;富山地鉄立山線電鉄富山行き普通)→岩峅寺 立山からの電車は、下山客で混雑していた。が、改札が始まると同時にホームへ入ったので、なんとか着席出来た。 帰りは岩峅寺で降り、構内踏切を渡って上滝線に乗り換える。 ◆岩峅寺(12:09発;富山地鉄上滝線〜不二越線電鉄富山行き普通)→電鉄富山 富山地鉄の未踏破路線も上滝線を残すばかり。朝乗った不二越線に直通する、南富山までの12.4kmの路線である。 車内は閑散とした状態で、定刻に岩峅寺を発車すると、左へカーブを切って立山線と別れる。そして、常願寺川を渡って大川寺に停車。トンネルではないが、コンクリートの覆いが被さったホームは昼でも薄暗い。大川寺を出ると、水田を眺めながらの走行となる。早くも黄色く色付き始めている稲もあり、今年は豊作が望めそうだ。 各駅から数人ずつ乗って来るが、まだまだ空席が多い状態で南富山に到着。ここでどっと乗ってきて、ほぼ全ての座席が埋まった。これで富山地鉄は全線踏破達成。このまま乗車を続け、一旦電鉄富山まで出る。 ◆電鉄富山(13:33発;富山地鉄本線宇奈月温泉行き特急[うなづき号])→宇奈月温泉 電鉄富山駅は頭端式ホームの立派なターミナルだ。自由席車はほぼ満席で、立席スペースに立つ人も多い状態で発車した[うなづき号]だが、指定席車は閑散としている。一体何を考えて、指定席2両,自由席1両というバランスにしているのだろうかと思う。 ともあれ、郊外に出て水田の中を快走し、上市に到着すると進行方向が変わる。が、車内に案内が全くないので、誰も座席を回転しようとせず、みんな後ろ向きのままである。せっかくの特急車輌が勿体無い。 やがて、左から北陸線が寄り添ってくる。一応、滑川と新魚津がJRとの連絡駅となっているが、それほど接続を意識したダイヤが組まれているようには見えない。黒部でJRと別れると、進路を東にとって愛本辺りから黒部川に沿って山へ分け入って行く。そして、車窓に温泉ホテル群が見えてきて、終点の宇奈月温泉駅に到着した。 改札を出ると、ホテルの客引きがずらりと並んで声を掛けてくる。なんとも前時代的な光景だと思いつつ駅前に出てみると、些か草臥れた駅舎だが雰囲気は悪くない。 取り敢えず、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅まで行ってトロッコ列車を眺め、ついでに黒部川電気記念館を見学してきた。 ◆宇奈月温泉(14:59発;富山地鉄本線電鉄富山行き普通)→電鉄富山 帰途は普通電車でのんびりと。 遠征4日目でそろそろ疲れが出て来る頃なので、車内でも仮眠を取って宿にも17時前に戻って、心身のケアに心掛ける。また、明日は少々早起きな行程にもなっている。 本日の踏破路線:富山地方鉄道(不二越線,上滝線,軌道本線) |