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今年も昨年同様、中京競馬場で行われた金鯱賞(GII)を観戦する機会があったので、ついでにどこか乗りつぶして帰る事にした。 競馬観戦の帰途なので、日暮れが遅い季節とは言えあまり遠くへは行けない。また、地下鉄は1日乗車券を使って纏めて乗りつぶすのが得策だ。という具合に色々考えた結果、東海交通事業城北線をターゲットに定めた。 2004年5月29日(土) 天気予想では夕方から雨が降ると言っていたが、いい方に外れて晴天が続いている。金山で名鉄からJR中央線の高蔵寺行き普通電車に乗り換え、勝川駅に降り立った。 ところで、金山駅の自動券売機には長蛇の列が出来ていて、乗車券を買うのに5分も掛かったのには閉口。一昔前はそれが普通だったのだが、いつしかカード乗車券の便利さに慣れてしまっている。また、こうした点が遅れているのが、名古屋が偉大なる田舎だと言われる所以なのだろうとも思う。(因みに私は、名古屋に8年ほど住んでいたことがある。) さて、東海事業交通城北線は、勝川と東海道線の枇杷島を結ぶ鉄道事業者(JR東海の完全子会社)である。一旦改札を出、枇杷島までの乗車券を購入しようとしたのだが、自動券売機では回数券しか買えないようだ。出札口もJRしかないので、仕方なく「城北線で枇杷島まで」と告げると、なんとマルスで発券されたから驚いた。しかも「そのまま通ってください」と言われたので、自改機に通さず入場。 改札脇にあった案内に従って城北線のホームを目指すが、なんとまぁ長い通路が延びている。てくてく歩いて行くと、前方にふっつり切れた高架橋が見えてきた。通路の終端に到着すると、件の高架橋への階段に繋がっている。なるほど、この階段を登るとホームに出るのだな・・・と思ったのだが、上り終わってもまだ先に通路が延びていた。なんだかんだで、改札から8分ほど歩いて城北線乗り場に到着。高架橋上にある片面ホームで、ホームの脇からは地上へ降りる階段が設置されていて、こちらはフリーパスである。 乗換駅としては不便極まりない構造だと思ったが、JRの高架工事について案内が掲示されていた。JRの勝川駅が高架になったら、恐らく城北線も片隅の切り欠きホームぐらいに乗り入れることになるのだろう・・・と、ここまで考えて新たな悩みが発生。そうなると、今は途切れている高架橋が延伸されるはずで、その部分は新たに乗りつぶす必要があるのでは??? 前以て知っていたら延伸されるまで待ったのだが、ここまで来て乗らない訳にはいくまい。ま、何年後になるのか知らないけど、完成したらまた乗りに来るとしよう。とはいえ、それなら今日は大曽根から出ている名古屋ガイドウェイバスでも乗りつぶすんだったと、ちょっと後悔してみたり。 そうこうしていると、枇杷島からの列車がやってきた。はいいのだが、なんとローカル3セクでよく見掛けるような単行のレールバスである。立派な高架橋にはあまりにも不釣合いで、そもそも何故電車じゃないのかと思ったら電化されていない。道理でさっきから、空が異様に広いと感じていた訳だ。 ◆勝川(17:45発;東海交通事業城北線枇杷島行き)→枇杷島 定刻となり、10名ほどの乗客を乗せて発車。ポイントを渡って複線となると、脱兎の如く90km/h近くまで加速する。車体も軽いがエンジンの性能も高そうだ。それよりなにより、軌道がむちゃくちゃ立派で、新幹線並と言っても大袈裟ではない。但し、空制だけ(しかも自動式!)で停めるのはかなり大変そうで、ずいぶん早めに30km/h程度まで減速して流していた。 高架だが、右側にはずっと東名阪自動車道が併走していて見通しが効かない。景色を眺められるのは左側だけである。景色といっても、名古屋の街並みが広がっているだけだが・・・。 途中駅の乗降は各駅2〜3名ずつで、終始10名程度しか乗っていない。やがて右の車窓に、新幹線と東海道線の線路が見えてきた。左にカーブを切りながら東海道線をオーバークロスし、高架橋を駆け下りて終点の枇杷島に到着。これで、東海交通事業の踏破完了である。 枇杷島は東海道線と同じ駅だが、それぞれが島式ホームとなっていて、平面乗り換えは出来ない。運賃箱にマルス発券の乗車券を放り込み、運転士から降車駅証明証を受け取って降りた。 車輛、乗車率、列車本数(デイタイムは1本/h)などを見ると、城北線は完全なローカル線だ。そもそも、交差する名鉄や地下鉄などとの乗り換え利用は全く配慮されておらず、いったい何を狙って敷いた路線なのか?という疑念を抱く。ただ、全線高架複線の軌道だけが立派な、非常に怪しい鉄道路線という印象だけが残った。 しかし、勝川で中央線と繋がれば、中央線のバイパスになり得る。いっそのこと、JR東海が買い上げて特急専用ルートとして整備した方が良いのではないか?とすら思った。 本日の踏破路線:東海交通事業 |