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2003年8月11日(月) シングルの部屋が満室とかでダブルの部屋を宛てがわれた(料金はシングルのまま)ので、ずいぶん広々とした部屋で一夜を明かした。お陰で体調は万全で、意気揚々と駅へと歩く。昨日に引き続いての好天だが、幸いにして気温はそれほど高くない。 ◆船橋(8:17発;総武線三鷹行き普通)→西船橋 お盆休み期間中とはいえ、今日は平日である。折りしも都心に向かう通勤ラッシュの時間帯で、普段の平日よりはマシなのだろうが、総武線の普通電車はかなりの混雑だった。 ◆西船橋(8:34発;京葉線海浜幕張行き普通)→海浜幕張 西船橋に着いてみると、更に混雑が激しい。京葉線経由の東京方面行きと海浜幕張方面行きは同じホームを使用しているのだが、入場制限が掛かっていて階段の途中でしばし待たされる。漸くホームに上がってみると東京行き快速が発車するところで、これ以上は乗れないぞと思われるほどの乗客を満載して行った。お盆休み期間中でこの状態なのだから、普段の平日はどんなだろうと思う。 東京行き快速に比べれは幾分マシだが、海浜幕張行きの普通電車も100%近い乗車率だった。朝日が射し込む満員電車は、冷房が効いていても蒸し暑い。 停車するごとに乗客は減るが、終点の海浜幕張まで空席が出来ることはなかった。海浜幕張に到着すると、多くの人が出口へ向かって歩いて行く。駅の周りには商業施設が入っていると思しきビルが立ち並んでおり、そこに通勤する人々なのだろう。 ◆海浜幕張(8:56発;京葉線蘇我行き快速)→蘇我 蘇我行き快速に乗換え、京葉線を更に東進。千葉みなと駅では、左の車窓に千葉都市モノレールが見え、思わず乗りたくなってしまうが、今日のところは我慢して先に進む。 延々と続いていた高架橋が尽き、地平に降りて蘇我に到着。これで京葉線が全線踏破となった。 ◆蘇我(9:19発;外房線〜東金線直通成東行き普通)→成東 私は房総半島に足を踏み入れたことがないので、この辺りには未踏破線区がごろごろ転がっている。いつかは纏めて乗りつぶしたいと思っているのだが、今回の遠征は東北がメインなので、入り口を掠めるだけとする。 東京からの直通列車も入ってくる蘇我駅は、ホームの有効長が非常に長い。そんな中、入線してきた113系4両編成は非常に可愛らしい存在である。これまで乗ってきた京葉線とは違い、単線で線形もあまり良くないので、ローカル線のような乗り心地で、言い換えれば、古きよき国鉄路線のような雰囲気が漂っている。 やがて、東金線の起点である大網に到着。分岐してから駅に進入するような感じで、外房線のホームと東金線のホームはずいぶん離れている。東金線は、外房線の大網と総武線の成東を結ぶ13.8kmの短い路線である。車窓には田畑が広がっており、真夏の陽光が照り返して非常に眩しい。 大網から20分ほどで、右から総武線のレールが寄り添ってきて、終点の成東に到着。ずいぶん慎重に停車したなと思ったら、駅本屋の側に切り込まれた行き止まりの0番線に停まっていた。 ◆成東(10:05発;総武線銚子行き普通)→銚子 銚子行き電車に乗り換えるべく、跨線橋を渡る。が、島式ホームの2〜3番線には上屋がなく、強い陽射しが照り付けているので跨線橋の屋根の下で入線を待つ。 発車時刻よりずいぶん早く入線してきた113系6連に乗り込む。車内は適度に冷房が効いていて涼しいが、おばさん軍団とコギャル連中が周囲への配慮など微塵もなく喋りまくっているので、非常に暑苦しい。しばし停車し、上り列車と交換して発車。総武線もこの辺りまで来ると単線なのである。 駅の前後にはポイントがあって制限が掛かるが、走り出せば元気一杯、水田と民家が交互に現れる長閑な景色の中を快走していく。駅ごとに数名ずつ下車し、次第に車内は落ち着いてくる。特に、おばさん軍団とコギャル連中が下車すると、一気に静かになった。 左から成田線が寄り添ってきて松岸に停車すると、車窓に急激に民家が増えてきて、終点の銚子駅に到着した。 ◆銚子(11:10発;銚子電鉄外川行き普通)→外川 銚子駅は総武線の終点だが、ここから更に銚子電鉄という民鉄が線路を伸ばしている。降りたホームの先に銚子電鉄の乗り場を発見し、いそいそと乗換え。中間改札はなく、ホームにいた車掌らしき人に聞けば、乗車券は車内で発売するとのこと。 単行の電車は、多くの乗客を飲み込んで定刻に発車した・・・と言いたいところだが、だらだらと乗ってくるコギャル連中を待っていたので、2分ほど遅れての発車となった。駆け込み乗車は危険だが、発車時刻を過ぎてだらだら乗ってくるのも困りものである。しかも、全く悪気というものが伺えないのだから始末に終えん。 JRと比べると可哀想だが、レールが細くて路盤も貧弱なので、3〜40km/h程度でも左右に振り回されながら走る。しかし、如何にもローカル民鉄らしい味のある乗り心地である。 さて、車掌が回ってきたので乗車券を購入する。往復割引乗車券があるとのことで、途中下車出来ないことを念押しされながら購入したら、ずいぶん長々とした乗車券を手渡された。どうやら、沿線にある施設の入場割引券もセットになっているらしい。これでも通常の往復運賃より1割ほど安くなっているのだから、お得である。 さて、海に向かっているはずの銚子電鉄だが、車窓は田畑ばかりである。いや、却って総武線より山がちな印象を受ける。運転席の脇にタブレットが置かれていたが、珍しいことにキャリアには輪っかがついていなかった。 銚子から20分ほどで終点の外川に到着。片面ホームの小さな駅だが、なんとも言えない非常に雰囲気の良い駅である。6分停留となる折り返しの電車には乗らず、ちょっと歩いてみる。相変らず陽射しが強いが、潮風らしい強い風が吹いている。風上に向かって歩いて行くと急な下り坂になり、下りきったところで漁港に行き当たった。 ◆外川(11:58発;銚子電鉄銚子行き普通)→銚子 銚子に戻ったところで、1時間弱の乗り継ぎ時間を利用して駅構内の食堂で昼食を摂る。食べ終わってもまだ時間があったので、駅を出てしばらく歩き、イシガミ銚子駅前店で銚子名物のぬれ煎餅を買ってきた。このあと車内で間食として食べたのだが、独特の食感は人によって好き嫌いありそうな感じ。湿気っているように感じる方もいらっしゃると思われるが、私は一口で気に入ってしまい、もっとたくさん買っておくんだったと後悔すらした。 ところで、銚子の駅前通りはすっきりした景観で、非常に気持ちがいい。特に、空が広く見える。一瞬、他の街とは何が違うのか?と思ったが、電線類の地中化が実施されていたのだった。 ◆銚子(13:15発;成田線千葉行き普通)→香取 銚子からは、2つのルートで千葉行き電車が出ている。次に乗るのは成田線経由の千葉行き普通電車で、113系の4連。車内は学生が多くて賑やかである。松岸を出ると、右にカーブを切って総武線と別れる。相変らず、車窓には田畑が広がっている。 右の車窓遠くに、ちらちらと利根川が見えてきた。そして、利根川に架かる鉄橋から伸びてきた鹿島線の線路が寄り添ってきて、香取に到着。 鹿島線の起点である香取駅だが、ホームにゼロキロポストが建っているだけで、使い古した貨物車を流用した簡易駅舎の無人駅だった。駅前には住宅地が広がっていて、特に見て歩くところもなさそうだ。元より、乗換え時間もそう長くない。と、どこからともなく姿を現した子猫が足元に擦り寄ってきた。少し暑いが、しばらく相手になってやる。 ◆香取(14:12発;鹿島線鹿島神宮前行き普通)→鹿島神宮 佐倉からやってきた鹿島神宮行きは、E217系の4連。成田線が113系で鹿島線がE217系とは、運用が逆のような気がする。ともあれ、香取で長大編成の貨物列車と交換して発車すると、左にカーブして成田線と別れ、築堤に上って利根川橋梁に差し掛かる。台風が山に降らせた雨が流れ込んでいるのだろう、濁った水が大量に流れている。しかし、続いて渡った新利根川は、なぜか濁りが少なかった。 鹿島線は比較的新しい路線なので、高架橋や築堤が続く。周囲の田畑を見下ろしながら走り、ひと山越えて北浦を渡ると、終点の鹿島神宮に到着した。 鹿島神宮駅は島式ホーム1面の高架駅で、ここから先は鹿島臨海鉄道の列車で水戸へ抜ける。 さて、JR鹿島線の定期列車は全て鹿島神宮止まりだが、正式な区間は次の鹿島サッカースタジアム駅までとなっている。鹿島神宮〜鹿島サッカースタジアムは、JRの定期列車は走らず他所様の列車だけが走るJR路線という、非常に珍しい区間である。しかも、鹿島線の終点である鹿島サッカースタジアム駅は、鹿島サッカースタジアムでサッカーの試合が開催される日以外は全ての列車が通過する、いわば臨時乗降場みたいな駅である。 ◆鹿島神宮(14:43発;鹿島臨海鉄道水戸行き普通)→水戸 高架駅だが風がなく、非常に蒸し暑い鹿島神宮駅のホームで待つこと暫し、鹿島臨海鉄道の列車がやってきた。転換クロスシートの立派な気動車の2連で、ワンマン運転でなく車掌も乗っている。 定刻に鹿島神宮を発車すると、気動車は全身を震わせるようにエンジンを唸らせ、上り勾配に差し掛かる。ずいぶん山の中に入ったなと思ったら、いきなり鹿島サッカースタジアムが見えてきた。まさか、こんな山の中にあるとは思わなかったので、ちょっと意外であるが、よくよく考えてみればサッカーがない日は全ての列車が通過するようなところである。次の荒野台を出た辺りで、漸く車掌が車内を回ってきたので、青春18きっぷを示して水戸までの乗車券を所望すると、鹿島サッカースタジアムから水戸までの車内補充券を手渡された。 荒野台の次は、長い駅名で有名な長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅。ホームにドでかい駅名標が建っていた。 さて、鹿島臨海鉄道の車窓は、北浦湖畔付近で北浦を一望する以外、畑と山が交互に姿を現して民家が増えてくると駅に停車、の繰り返しである。非常に単調な走りの車内は、まさにお昼寝タイムといった感じ。 大洗で纏まった乗車があり、車内は一転して賑やかになって終点の水戸に到着。結局、全くと言っていいぐらい海が見えない、不思議な臨海鉄道だった。 水戸駅では、中間改札もなくJRと乗り換えが出来る。鹿島神宮駅にも中間改札はなかったし、車内改札もなかったのだから、ある意味じゃじゃ漏れであるが、全線を通して乗る人もそう多くはないだろうから、実態としては大きな問題はないのかも知れぬ。 JR水戸駅は真新しい駅ビルで、いきなり都会に放り出されたような感じがして戸惑う。 さて、まだ日は高いが今日の行程はここまでである。明日以降がちょっとキツい行程になっているので、リフレッシュしながら進めて行かねば・・・。 駅前の賑やかな通りを歩いて、予約してあるビジネスホテルへと向かった。 本日の踏破線区:京葉線の一部区間(南船橋〜蘇我→全線踏破達成)/外房線の一部区間(蘇我〜大網)/東金線/総武線の一部区間(成東〜銚子)/成田線の一部区間(香取〜松岸)/鹿島線/銚子電気鉄道/鹿島臨海鉄道 |